そろそろ涼してくなってきたし近場に1,000m越えはないかなと調べたら多可町に千ヶ峰を見つけました。人気のコースらしいんだけど、下りに七不思議コースを選んだらあまりにひと気がなくてビビったよ。
兵庫県多可町
多可町ってのは姫路のお隣り加西市のお隣の加東市のちょいと北の西脇市のちょいと北。山と緑に囲まれた奇麗な街でした。
多可町は酒米山田錦の母穂にあたる「山田穂」が発見されたまちで山田錦発祥の地をPRされてる他、「敬老の日」発祥の地でもあるとかでなかなかに面白い。
1,000m越えてそうな山は見当たらないなあと車を走らせていたのですが、道の駅を過ぎたところを左に曲がると見えてきました。たぶんあの辺りが千ヶ峰だなと地図を見直します。千ヶ峰こっちの看板も出てくるのでそれに沿えばOK。
途中、生活道路のような細い道もありますが岩座神(いさりがみ)の看板を見つければOK。その道をぐいぐい登って峠を降り始めたところに千ヶ峰登山口三谷コースの駐車場があります。
広い駐車場にはトイレもあります。
千ヶ峰 三谷コース
三谷コース入口にはクマ注意の看板もありますが、これだけ人が入っていればまあまあ安心でしょう。
入ってすぐに「雄滝まで20分」の看板があり最初は沢沿いを登っていくようになります。足元はややガレ。
2つ3つ丸太橋を渡るのですがそのうちに「岩座神コース合流30分」が出てきて、どうやら僕は雄滝を見逃してしまったようです。いや小さいけど奇麗な滝がいっぱいあってそのどれかが雄滝だったらしいです。雌滝もあるはずなんだけどなあ。
んーしようがないのでこれを雄滝としておこう(笑)
回り込んでこの滝の上を越え、渡渉すると、道は沢を離れていきます。
三谷コース③の看板が出てきて「山頂まで1,000m/65分」なんて書いてあるんですが、たかが1,000mで1時間ってなんでやねんって思うじゃないですか。
ずーっと傾斜が急なの(笑)
つま先を引っかけないように足をあげる必要もあります。ま、滑ることはないのでこけても前方向だしそこんとこは安心です。
岩座神コース分岐を越えると傾斜はやや楽に…と思ったら
尖がり山なんですかね。ラスト15分あたりの傾斜はなかなかのものでした。
山頂付近は植生が変わってやや草原のような感じでした。
千ヶ峰山頂
人気の山らしく山頂には4~5組の方がいらっしゃいました。
とりあえず祠に手を合わせて無事登れたことに感謝し景色を見渡します。
千ヶ峰は多可町と神河町の分水嶺で表も裏も見晴らしがよいです。
特に多可町方向は海まで見渡せますが、遥か先にうっすらと映る島影は淡路島。写真では厳しいのですが目視だと明石海峡大橋も見えました。さすが1,005m。
姫路から来られたご夫婦としばしお話。おじさん、若いころはかなりやられたようですが近年膝を壊して今日は軽くとのこと。
その中で出てきた話。千ヶ峰ですが、こちらの市原峠方向から入ると稜線歩きで1時間くらいで登れるそうです。そう言えば「兵庫の山」にそんなルートが乗ってたな。
千ヶ峰 七不思議コース
もと来た道を降りれば岩座神分岐から岩座神コースに行けるとは思うのですが同じ道を帰ってもなあ。
若い兄さんから「何妙法蓮華経の向こうから七不思議コースに入れますよ」と聞いたので神河町作畑方面に降りてみます。全然違う方向のようにも思えるけど冒険やね。
どこにでも進めそうな林間も歩きますがたまにピンテもあるし悪くはありません。ただだーれも居ないのでクマにやられても誰も助けてくれなそう。
稜線歩きのうちに「登山道」の看板に遭遇。ここか!これを降りれば方向的には三谷。だけどあんまり入りたい雰囲気じゃないなあ。もう少し稜線を進んでみるか。道も良いしな。
稜線の道がかなり良かったので進んでみたものの大岩を回り込んだあたりで道をロスト(笑)いや笑い事じゃなくて、初めての山で周りに誰も居なくてのロストはなかなかの恐怖。もと来た道を「登山道」の看板まで登り返しました。
まじビビり。
で、下草をかき分け件の登山道に飛び込んでみると、ロープが渡してありました。
ピンテもあるし明らかに登山道じゃん。写真だと伝わりにくいんですが、ここロープがないと滑って転んでおーいたけんな場所です。こんなひと気のないところで怪我したら目も当てられない。
ビビりながら慎重に。
たまに歩きやすいところもあるんですがこれだけ開けてると獣が襲ってきたときに逃げ場がないじゃないですか。
あーもー完全にビビり入ってます。
上から見てるとこのロープが見つからなくてねえ。危うく谷の方に降りていきそうにもなりました。いつまでたっても標高は下がらないし。どうすんだこれと思ってた時にやっと道に遭遇です。
やっと山道に遭遇してほっとしたのも束の間。そこから荒れた林道をつづら折りに降りていきます。これ伐採のための林道か?降り道あってんのか?と疑問を抱きながら降りていくと看板を見つけました。
岩座神の七不思議「塔の岩」
『高さ十メートル余りの巨岩で、岩座神の名もこの岩に由来すると言われています。昔、あまんじゃこ(あまのじゃく)が夜中、天に5つの岩を積もうとして、4つまで積んだ時に夜が明けたので1つをここに残したと言われています。』だそうです。
一つしか不思議は見つからなかったけど、七不思議コースで間違いはなかったようです。
最後に七不思議コースのもう一つの不思議を。七不思議コースを降りると最後に写真のような砂防ダムが出てくるのですが、あの砂防ダムの先で道がなくなるんですよ。
草かき分けて右の山に登るしかないんです。やっぱ道間違ってんのかな。
めっちゃ不思議でした。
千ヶ峰 今日のルート
三谷登山口からの三谷コースは人もいっぱいで安心して歩けます。七不思議コースはところどころ道が分からなくてビビりました。あれは地元の人向けだなあ。