ゆく年くる年-こちら雪の比叡山延暦寺です

ゆく年くる年-こちら雪の比叡山延暦寺です

11月2日、3連休の初日は朝から雨だった

ふむ、ドライブの日と洒落こむか

さて、どこに行くかと思案を巡らせる

「比叡山から見る琵琶湖は良いよ」

会社の旅行好きのおじさんの言葉を思い出した

行ってみるか

比叡山へ

姫路から比叡山を目指すなら山陽道が近道だがなにせ時間はたっぷりある。

関西に来てから第二神明の淡路島より向こうを走ったことがないので神戸・尼崎を経由してみた

大阪の淀川あたりで適当に降り梅田を見物して国道1号線を北上

南から京都に侵入した。

途中で東大路通に乗り換え「これが京大かあ」「こっちが先斗町かあ」とおのぼりさんを楽しむ。

昔の話だけど、首っ引きで紙地図を読まなきゃいけない頃は他県を走るというのは大冒険だったんだ。

今はカーナビがあるので行きたい場所さえセットすればどこにだって行ける。

ずいぶん楽な時代になった。

そうこうしているうちに滋賀県に入る。

なぬ!?

そう、比叡山延暦寺は滋賀県にある。

京都にあると思ってたよ

地図も見ないで行ってるからね。

こちら雨の比叡山延暦寺です

比叡山ドライブウェイの料金がくそ高いという話はさておき、14時、比叡山延暦寺に到着。

16時閉門とのこと。普通に走れば2時間で着くところを4時間もかけてしまった。

山全体がひとつの寺院という考えの比叡山延暦寺、観光客に開かれているのは東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)地区と3地区に分かれる。

入場料千いくらかを払って延暦寺発祥の地、東塔地区を回ることにする。

どれがどれかは忘れたけど、それぞれの地区が現在・過去・未来を意味するらしい。
大宰府の心字池みたいだな(笑)

雨もありカメラを持ってきていないこともあって写真は少な目。
しかもGoogleの力を借りる。

延暦寺発祥の地 東塔地区・大講堂
延暦寺発祥の地 東塔地区・大講堂

駐車場(P)から軽く坂を上がり最初に左手に現れるのが大講堂。

西の比叡と言われる書写山にも大講堂がある。大講堂はお経の講義や論議が行われる学問と修行の場。

延暦寺の大講堂、国の重文にしては建屋が新しいなと思ったら、昭和39年(1964)に山麓の讃仏堂が移築されたものらしい。

比叡山は何度も焼かれてるからなあ…
昭和の放火もあったし

ゴーン…こちら雪の比叡山延暦寺です
ゴーン…こちら雪の比叡山延暦寺です

大晦日、紅白歌合戦がおわるとNHKでゆく年くる年が始まる

そして誰もが耳にしたことのあるあのフレーズ

こちら、雪の比叡山・延暦寺です

あの鐘の音を鳴らしているのが大講堂の横にあるこの鐘楼。

大晦日の夜の夜中の中継で真っ暗な中、響く鐘の音

さぞかし古びた鐘楼だろうと思っていたらめっちゃ奇麗に化粧されてる

なーよく見て
黒の縁取りなんか現代アートのポップ感すらあるよ
これ、今日一番の衝撃!

比叡山延暦寺は最澄の開いた山・古刹で間違いはないんだけど、南都北嶺と呼ばれるような成り立ちとか、現代に連なる各宗派の開祖の旅立ちを認めたり、中世においては自ら寺社勢力もって武家と対立したりと、その歴史はロックでポップなんだ。

そしてその精神は今も生きている。

今年もあの鐘は鳴るだろう

ゆく年くる年で中継されるかは知らんけど

比叡山から見る琵琶湖

おっと会社の旅行好きのおじさんの言葉「比叡山から見る琵琶湖は良いよ」を忘れてた。

14時頃の登りはひどい雨だったが、16時過ぎの下りはうまい具合に雨が上がってた。

こちらが比叡山から見る琵琶湖。

比叡山から見る琵琶
比叡山から見る琵琶湖

これがiPhoneの限界かな。自分の目で見る琵琶湖はもっと素晴らしいんだ。

最澄もこんな景色を見たんだろうか。

行って感じて、ドライブは楽しいね。
皆さんも良いお年を

2024/12/31 大晦日に思う

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