僕は若いころ好んでワークブーツを履いていた。
G.T.HAWKINSの思い出
先日、C.W.ニコルさんの訃報を聞いて、ああそう言えばと、三十路になる少し手前頃に黄色のG.T.HAWKINSを履いていたのを思い出した。
G.T.HAWKINSとC.W.NICOLさんになんの関係があるか疑問に思われる方は、1995年頃のG.T.HAWKINSのCMをご覧ください。
画像検索をしてみたら、どうやら僕の履いていたのはG.T.HAWKINS PILLOW SOCK YELLOWというモデルらしく定番だったようだ。
当時はそういうことを調べる方法もなく、とにかく靴屋さんに行ってG.T.ホーキンスを見つけて、サイズが合えば即買いみたいなそんな時代だった。
で、ワークブーツを履いていたからと言って、当時の僕はネイチャリストだったわけでもキャンパーだったわけでもなく、ただのアメカジ兄ちゃんだったわけ。
アメカジの話
さて、ここで突然アメカジの話だ。アメカジと言えば、動きやすくてワイルドで一部に綺麗めなものが入ればいいじゃんみたいな、当時はそんなゆるふわな括りだった気がする。
ファッションに熱心な方には申し訳ないが、当時の僕はアメカジなんてジーンズにワークブーツ!上はまあなんでもOKって認識で(実は今でもそんなもんだろと思ってるんだけど)まあ、上の検索結果を見る限りそれほど間違ってないんじゃないかな。
で、そのワイルドや綺麗めを担保するのが当時G.T.HAWKINSだったわけ。
なぜG.T.HAWKINSを履かなくなったのか
じゃあ、なぜその気に入ってたG.T.HAWKINSを履かなくなったかっていうと、子供が出来て靴を脱いだり履いたりする機会が増えたからなんだよね。
家族で食事に行ったりすると、赤ちゃんを受け取って抱っこして車に連れて行ったりしないといけない。子供がもう少し大きくなると動き回り始める。いつでも付いてないと心配じゃん。
そうなるといちいち足を押し込んで、靴紐締めてなんてやってらんない。それで段々スリッポンを履くようになって、靴に合わせて上に着るものも変わってきてみたいな感じ。
それで、いつのまにかG.T.HAWKINSはカビてたんだよね。
ワークブーツってダサいの?
だいぶ遠回りしたけど、やっと今回の本論に入ろう。
僕の子供も大きくなって下の娘は来年成人式。で、昨年の秋にはっと気が付いたんだよ。俺、もうワークブーツ履いて良いんじゃんと。
キャンプ!ワークブーツ!合うね。合う。秋とか冬とか足元寒いしさ。ちょっとくるぶしまで温めてくれるようなの。懐かしい感じの。よーし買っちゃおうって買ったのがこれ。
でさー、キャンプから戻ってネットでウキウキ検索してたら「これだけは避けたい!大学生のダサいファッション15選とおすすめの服装について」(悲しいのでリンクは張らない)を見つけたのよ。
「ティンバーランドのイエローヌバックは高校生までだよね」的な表現があってなんだかがっかりさー。今度のやつってティンバーランドにすげえ近いデザインなんだよなあ。
つか、アメカジってもう古いんすかねえ。
時代は巡るっていうか、若い人がオシャレーとか言ってるコンバースのオールスターなんてね、お前、それ、昭和50年代に中学生が履きつぶしてた運動靴だぞ。底は薄くて足の裏が痛くなるし、かかとのゴムがすり減ってタグが取れるようなやつだぞ。
とか言ってもしようがない。
オールスター俺も好きだしな。キャンパス地のシンプルさとかいいよね。ティンバーも好きだし。大学生でもないし。気にしないことにしよう。そうだ。そうしよう。
うん。ところで、本当の最後の最後に一つだけ聞きたいんだけど、いい?
ワークブーツってやっぱダサいの?
めっちゃ格好いいじゃん!