水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり 茅の輪くぐり

最近なにをやっても失敗続き…このままじゃもっと悪いことが起きるかも…なんて、仕事や人間関係に行き詰まると自分の運命を呪いたくなりますよね。
そんなあなたのメンタル不調を一発で吹き飛ばす方法があります。
今回は、半年間の罪穢れを祓い残りの半年を清々しく過ごせる方法！ずばり「茅の輪くぐり」をご紹介します。

茅の輪くぐり

茅の輪くぐりの読み方は「ちのわくぐり」です。茅の輪は６月末頃に神社の参道や境内に置かれ、これをくぐる夏越の祓（なごしのはらえ）で、年越の大祓（としこしのおおはらえ）の後にたまった半年間の穢れを祓うものです。
きっとあなたのご近所の神社さんにも茅の輪が設置してあります。行ってみましょう。

ご近所の神社さんに参拝してみよう

僕の住んでる地区の鎮座、周防五宮 朝田神社さんにやってきました。お正月以来だなあ。

鳥居の向こうは結界ですが、まあそんなに堅苦しく考えなくて大丈夫。人んちに入るときには「こんにちは」とか「お邪魔します」とか挨拶するじゃないですか。鳥居の前はそれと同じ。
神様んちなんで、敬意を表して一礼をしましょう。

茅の輪が見えてきました。僕は参道の真ん中で写真を撮っていますが、本来、参道の真ん中は神様の通り道とのこと。参拝時は道の端を歩くのが正しいようです。
写真も「すみませんがお写真を撮らせていただきます」と念じてから撮影していますが、まーでもね、多少のことで神様は怒ったりしないんじゃないかなと思ってます。なんたって地元の神様なんですから。

茅の輪のくぐり方

茅の輪をくぐるときは、水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなりと唱えるそうです。
夏越の祓で永遠の命がもらえちゃいそう。

1. 茅の輪の前で一礼 左回りで元の位置へ
2. 茅の輪の前で一礼 右回りで元の位置へ
3. 茅の輪の前で一礼 左回りで元の位置へ
4. 茅の輪の前で一礼 社殿の前に進み二礼二拍手一礼にてお参り

神社によってはこのとき足は左からとか右からとか細かい仕草が決まっているところもあるようです。参拝されたお社の作法に従いましょう。

お参り

茅の輪くぐりが終わったら次はお参り。お参りはみなさんご存じの二礼二拍手一礼でOK。

まずはお賽銭をあげて、鈴を鳴らし「来ましたよー」と神様にお知らせします。
二礼二拍手の後に手を合わせてお願い事をしますが、このとき住所氏名を告げることをお忘れなく。神様もお忙しいので住所検索の手間をかけさせてはいけません。それに地元の人間と分かれば優先的にご利益をいただけるかもしれませんから（笑）
最後に一礼もお忘れなく。

さて、お参りが終わりましたら参道の端を通って帰りましょう。そして鳥居を抜けたら振り返って一礼。これはお邪魔しました。またね。の気持ちです。
気持ちが大事よね。

茅の輪のくぐりでスッキリ

いかがでしたか？
今回は「茅の輪くぐり」「夏越の祓」についてご紹介しました。
半年間の罪穢れを祓えば、メンタル面もバッチリ回復です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

朝田神社

今回、記事中に出てきた僕の地元大歳地区の朝田神社さんについて少しだけまとめておきますね。

周防五宮とは

西国の覇者大内義興が九州に攻め入った後、戦勝報告に回った県内五社を周防國五宮と呼んでいます。
一宮 玉祖神社、二宮 出雲神社、三宮 仁壁神社、四宮 赤田神社ときて、五宮が朝田神社さんです。

大内義興が海路で秋穂か富海に戻ったとすると、一宮、二宮、三宮を回って城に戻ったのは分かるけど、凌雲寺に近い四宮を参拝したのちに少し離れた五宮 旧朝田神社に向かったのはなぜなんでしょうね。地理的にはちょっと不思議な感じがします。

朝田神社と大歳地区

朝田神社さんは明治期に一郷社六村社が合祀されたとのことで、旧社をリストアップしておきます。
※ カッコ内の文言からGoogleマップが検索できます。

• 朝田の地の朝田神社（五ノ宮大明神跡）
• 今井の地の若宮八幡宮（若宮様旧跡）
• 上湯田下の地の八幡宮（上湯田下の八幡宮跡）
• 高畑の住吉神社（現在の朝田神社）
• 岩富の地の黒川八幡宮（岩富八幡宮旧跡）
• 勝井の地の熊野神社（熊野神社（勝井権現）旧跡）
• 高井の地の八幡宮（高井八幡宮旧跡）

これらの地名・所在はちょうど大歳小学校の校区と重なりますから、合祀された朝田神社さんはまさに山口市大歳地区鎮座、大歳地区の総氏神様ということになります。

ところで、上のリストの「上湯田下の地の八幡宮」だけGoogleマップに所在が載っていないんです。^{*7月2日追記を参照}
禰宜の宮成君にたずねたところ、僕んちの近くの幸町上湯田下に燈篭と神輿を置く台だけが残っているとのこと。そっか。その内、全旧跡を巡ってマップ化してみよう。ご利益がありますように。