10月の終わりに女房が脚を骨折しましてね、この一か月というもの 家事に追われて 心配で山行どころではありませんでした。
先日やっと退院して家に戻ってきましたので、諸々状況が整った11月26日に山に行ってきました。
近場の雨乞山に行こう
どの山を登るかなーと考えたのですが、ひと月のブランクがありますし、僕がいま怪我をするわけにもいきません。
小郡近辺には雨乞山が2つあります。今日行くのは芸短あたりから見える方の雨乞山です。写真で言うと黄土色のビルの向こうに鉄塔が立ってる山。あれです。
実は雨乞山の山頂までは車道が通ってましてね、車で行ったことがあるんですが歩いて登ったことはないんです。
あまり遠くなく、あまり危なくなく、あまりきつくない山。条件にぴったりじゃないですか。
登山口を調べてみたら、雨乞山の登山口は栄山公園にあるらしいんです。栄山公園へは林病院のあたりから入っていくんですけれども、ここら辺の道が細くて複雑で、ちょっと迷って出たり入ったり最後は近所の旦那さんに道を聞いてやっとこ到着しました。
栄山公園は入口が分かりにくいんですけれども、割と大きな自然公園で駐車場も広々。トイレも完備です。スッキリしたところで登っていきましょう。
雨乞山登山
この栄山公園のどこかに登山口があるはずなんですけれども、駐車場から登ればその内に見つかるんでしょと適当にスタート。
11月下旬、栄山公園にはまだ紅葉が残っていました。綺麗やあ。
おや?こっちの道はなんだ?
コンクリ道を登ってみると栄山神社がありました。戦没者供養の神社ということですが、これからお山にお邪魔するのでご挨拶だけしておきました。
元の道に戻ろうと歩いていると、忠魂碑の裏になんだか山に登っていけそうな道。
元の場所に戻れば道路マップの立て看板もある(下のほうに見える)のですが、なんだかこの道が山の方に向いてます。呼ばれてる気がしてこちらをチョイスしました。
毎度のことですが3歩で忘れる鳥頭でして「あまり危なくなく」という今日のビジョンはどこへやら。
蜘蛛の巣もありなかなか荒れた道ですが、奥へ奥へと続いていきます。これは失敗だったかなーと理性では思うのですが、ここまで来たらもう戻れません。勢いってやつですね。
ほかの道を歩いてないので知りませんが、たぶんこの道で間違ってなかったんじゃないかなあと思ったりしてます。
お狐さんがいらっしゃるのでたぶんお宮さんだと思います。うらぶれているのでちょっと怖い雰囲気。遠くからお宮さんにご挨拶だけして、さてと周りを見回すと左手上方に道らしきものを見つけました。
方向的にも車道だなあと坂を駆け上がってみるとビンゴでした。
寄り道1
お狐さんから車道を登っていくとわき道を見つけました。橋も架かってますし、なんだか明るくて行けそうな脇道じゃないですか。
雨乞山の車道はくねくねと曲がりくねっていますから、これを行けばショートカットできるのではないかと、脇道を進んでみることにします。
ちょいと藪を越えた先に整備された階段が現れました。道としてはいい感じ。いい感じですが、方向的には雨乞山から離れて行ってます。ダメじゃん。
でもここまで来たらこの先に何があるのか見ないわけにはいきません。だって道が奇麗なんだもん。
なるほど中電の保線用の道でしたか。戻りましょう。
寄り道2
車道に戻って再び坂を登っていましたら、またわき道を発見してしまいました。今度は雨乞山方向に伸びた道です。うーん。
行ってみよう。
このゴムの階段、綺麗な道には見覚えがあるぞ。下りに入ったのでさすがにこの先を追いかけることはやめました。これも保線の道でしょう。
ブランクのせいかどうも感が悪いようです。
禅定寺山への分かれ道
結局、車道を行くのが一番良いようで、しばらく登ると正面に金網の柵が見えてきました。雨乞山へは左に登っていくのですが、あの柵はYAMAPの他の方の日記で見たことがあります。
ここで電柱をチェック。電柱のタグを見ると「禅定寺幹」になっていました。なるほど、名前からしてもあの柵の向こうが禅定寺山に向かう道に違いないですね。
今日は「あまり遠くなく、あまり危なくなく、あまりきつくない」山に来たのです。余計なことは考えずに雨乞山に進みましょう。
雨乞山山頂
禅定寺幹から車道を上がればほどなく雨乞山山頂に到着です。
この三角点埋もれまくってます。三等かな?というわけで家に戻って国土地理院地図で調べてみました。
等級種別:四等三角点
冠字選点番号:K洋8
基準点名:小郡
標高(m):258.11
うは!基準点名「小郡」ですって。小郡のみなさーん、小郡を代表する山はここ雨乞山でしたよー。雨乞山を敬いましょう。
雨乞山からの景色
雨乞山は山頂から少し下がった道のあたりから景色が楽しめます。
写真ではきららドームは見えませんが、地平線にかすかに盛り上がる山は阿知須の象山です。眼下には宇部山口道路の長谷インターが見えます。
左に目をやると嘉川の雨乞山が見えます。あっちの雨乞山は県道212号(きらら道路でしたっけ?)と2号線の間にあるやつです。近いところに2つの雨乞山。このあたりって雨乞ばっかりしてたのかな。
もう少し左に目をやると火の山連峰が見えてきます。
雨乞山は低山ですけれども開けた景色がありました。車で上がっても景色は楽しめますので、四等三角点「小郡」とともにお楽しみください。
さて、栄山公園からここまで2㎞弱でした。戻っても4㎞か。ひと月ブランクがあったとはいえ、これではちょっともの足りません。どうしましょ。。。
禅定寺山へと続きます。