昨夜は某市議の市政報告会に参加してきました。その際にたまたま隣り合った大歳まちづくり協議会の事務局長さんと山談議になって、今、金山登山道の整備事業をされているという話を伺ったんです。
事:金山(かなやま)知ってる?
立:維新公園の近くの山ですよね。
事:そう。今、まちづくりの一環で道を整備してるんだ。
立:もしかして朝田墳墓群の奥から入るやつですか。
事:おーそれ。よく知ってるねえ。
立:夏ごろになんか道できてんなーって見ましたよ。
と大盛り上がり。明けて今朝、さっそく金山の登山道を見に行ってきましたよ。
金山の入り方
僕は地元なもんで知ってる金山ですが、他所から来られる方のために入り方を記しておきますね。
金山に入るなら目指すのは維新公園の弓道場、鴻南中学校の裏です。アクセスは抜群、車なら30台くらい停められる駐車場がありますし、駐車場には綺麗なトイレもあります。
上の写真の正面が弓道場。その奥にひかえる山が金山です。
維新公園の弓道場の裏手にまわれば朝田墳墓群の看板が見えてきます。朝田墳墓群ってのは国指定の史跡です。まだ見たことのない方は墳墓も楽しんでくださいね。
この墳墓群のてっぺんに金山への山道入口があります。安心してください。ピンクテープが垂れ下がっているので、入口は間違えようがありません。
金山登山
金山は標高240mで僕は簡単な里山だろうと舐めていたのですが、思ったよりも奥が深い山でした。距離は往復2.3㎞程度ですが、直登が長いので汗をかきます。飲み物は持って上がったほうが良いですね。
墳墓群の入口がやや狭くどのくらい整備されてるのかなあと不安を感じさせますが、いったん入ってしまうと綺麗に整えられた朝日の差し込む道でした。これは気持ちがいい。
しばらくはこの平たんな道が続きます。
ちょいガレた場所を抜けるとわずかに山腹をめぐり、その先はほぼ直登です。この溝みたいな道は整備事業ではなくもともとあった道かもしれません。
事務局長さんがおっしゃるには、金山という名前の通り昔は立坑だか横坑だかの坑道があったそうです。「昔はあったんだけど見つからないんだよなあ」と言われてました。なるほど。この溝は坑道があった時代の名残かもしれませんね。
穴に落ちると怖いのであまり脇道には入らないほうがいいかも。
溝の道を進むと中盤にはシダが横から生えていました。気になるほどではありませんが夏の間に成長したのかなあ。
このシダゾーンを抜けると傾斜が上がります。
急傾斜を登りきったところの空が開けていまして一瞬「山頂かな?」と思わせますが、ここはまだ中腹。里山だと思ってなめていると意外に奥が深いんです。まいっちゃいました。
この偽ピーク辺りは下草が残っているので、日ごろ山を歩かれない方は難儀に思うかもしれません。ちなみに上の写真は維新公園方向を撮ったものですが、木が茂っているために景色がありませんでした。これはちょっと残念。できれば市街地方向が見たいですもんね。
ここからは傾斜が緩やかになり、もう少しだけ山頂方向に進むと大歳駅方向に向けて開けた場所があります。
ここが今の金山で最も明るく景色も良いところです。このポイントには木の簡易ベンチが作られていました。お休みするならここですね。また写真のように旗が建てられていますので、下からポイントを探してみるのも楽しいと思います。
※ この場所からはナフコがよく見えます。後日確認してみたところ、矢原から小郡に向かう電車内からも(大歳駅あたりで)この旗が見えます。おお!あそこだーって自分が歩いた道を同定できるのでワクワクします。やっぱランドマークって大事です☺
ここまでくれば山頂まであとわずか。
金山山頂
絶景ポイントから奥に進んでいくとぽっかりと広場が現れました。これが金山の山頂です。
いやー大歳まちづくり協議会のみなさん、すごいなあ。他所の山でもそうですが、こうやって山頂を綺麗に保つってのは並大抵の努力じゃないと思うんです。
ここで、昨夜、事務局長さんから伺った話を少々。
「道を開いたり山頂を刈ったりとだいぶ頑張ったけど地元の力だけじゃ限界があって、来期はやまぐち森林づくり県民税を当ててもらえるように申請中なんだ」とのことでした。なるほど。秋穂や嘉川あたりにも森林税を使った良いハイキングコースがあります。僕がよく歩く臼美歩道とか、相原山もそうだった記憶があります。
うん。まあ税金入れて業者さんにやってもらうのもいいけど、地元の爺ちゃんの話なんか聞いちゃうと僕もなんか手伝えることあったらやりたいなと思っちゃう。
今んとこ僕には何もできないので今日は金山の宣伝だけだけしておきます。12月に県か市の調査があるみたいなんで「ぜひ帯同させてください」って言っときました。なのでまた続報を楽しみにしておいてください。
ちなみに金山山頂には三角点もありました。等級種別は三等、冠字選点番号は知23、基準点名は「平祖」だそうです。なんで魚みたいな名前なんだろう。これもそのうち地元の重鎮にでも聞いてみようっと。
開拓中の金山登山道ルート
現在開拓中の金山登山道は往復2.3㎞程度ですがほぼ直登になります。里山気分で入ると思いのほか汗をかきますから飲み物は必須です。でもね、市内からこんなに近いところに、こんなに気持ちの良い林があるなんて僕はしらなかったんです。わが山、里山、素敵なことだなあ。
記事の前半に示した溝の道あたりに少し開けた林がありました。今回初めて金山を歩いてみて、あの林のあたりに展望所があれば山に慣れてない方でも簡単に登れて良いかもなあなんて思いました。
なぜ展望所が必要なのか? 休憩のためだけじゃないんです。
今回、整備中の金山登山道を歩いてみて、やまぐち森林づくり県民税を使うのなら、道の整備だけじゃなくて、維新公園のスタジアムに向いた展望台を建てると良いんじゃないかなあと思ったんです。
皆さんご存じの通り金山は競技場のスタンドからもよく見えますし、レノファの試合当日に展望台からオレンジの旗が揚がれば盛り上がるはずですよ。想像してください。正面スタンドから見た金山に翻るオレンジの応援団旗。地域の一体感。もしかしたらDAZNでも話題になるかも。
そういうイベント感があればサポーターさんたちからの口コミで登山道の認知度も上がりますし、みんなに歩いてもらえる道になるんじゃないかなって。
道は踏まれてなんぼです。金山が全国に親しまれる名物里山になるといいなー。
続きます