「紅葉見に行こうよ♪」ってわけで岩国の寂地峡に行ってまいりました。そのまま右谷山に分けいるとなんと初雪。平地じゃまだ見てないのにね。右谷山からは寂地峡の隣のマイナーな浦石峡へ。
長い長い記事ですが、今回もナビゲートは私、ピエール立石とオモロー升井でお送りいたします。
BGMは狩野英孝で紅葉に抱かれてがお薦めです。英孝ちゃんの歌詞がすごいの。メロディもキャッチーで秋になると思わず口ずさむもんね。
寂地峡で紅葉狩り
寂地峡はみなさんご存じ。カーナビに寂地峡と入れれば出てきますので、行き方は割愛します。
いやーそれにしても寒い。この日の岩国は5℃-16℃と聞いていたのですが、思わず1枚多めに着込んでしまいました。
それじゃ案内所の左から入って五竜の滝を登っていきましょう。
五龍の滝
寂地峡案内所から入ってすぐの犬戻峡には日本の滝百選に選ばれた寂地峡五龍の滝があります。
下から上に上り龍。写真が合ってるか自信はありませんが、赤い橋や手すりがあるのでこれらの滝は観光で上まで登っていけます。一部、手すりが腐っているのでお気をつけください。
滝を登りきると寂地峡自然遊歩道の看板があります。寂地峡を登るなら右。
遊歩道コースは右に続いているのですが、現在通行禁止です。お散歩ならここで折り返しです。
寂地峡を登る
ここから先は山登りの人専用。それじゃ寂地峡に入っていきます。
写真から感じるイメージよりもコースは良いです。この先にある山口県最高峰の寂地山に向かう人も多いですし踏まれてる道です。
なのですが、この日は前日までの雨で湿っていましたので、岩の上に乗った枯葉でずるっと滑るのを気を付けなければいけません。
そうそう。寂地峡の紅葉ですけどね、真っ赤な山を期待してきたのですが、谷あいは日の入りが少ないのか上流はさして紅葉していませんでした。見て回るなら五竜の滝あたりが一番いいと思います。
なーんて紅葉を探して歩いていたら、序盤でなんとコースをロスト。こんないい道で嘘みたい。
どうやら婆ちゃん峠(以前、十名弱の婆ちゃんに荷物持って上がっておくれと頼まれたことのある峠)をショートカットして、奥の滝のほうに降りてしまったようです。
僕も升井君もロストに気が付いてなくて「ここは崖崩れかねえ」なんてのんきなこと言ってました。足元ぬかるんでたし落ちたら死ぬとこだったわ。
上を見上げるとピンクのリボンが見えました。本コースに戻って「滝(行き止まり)」の看板を見つけて、ああ、間違ってたねと気が付いた次第。
二人して間違えるなんて、ちょっとなめすぎてました。
壊れた踏板も赤い橋も石積みも春先のまま。そうそうここに大きな室があったよねえと記憶の答え合わせに嬉しくなります。
そこにザっと風が吹いて落ち葉がひらひらと雪のように舞いました。
「落葉がきれいですね」
まるで文学少女のようなセリフwww いや、分かる。分かるよ、升井君。街で聞いたら15分くらい笑ってしまいそうな台詞だけど山ならではだよね。
山にいればそんなセリフも出るさ。OK。先に進もう。文学少女よ。
ああ、そうだ。寂地峡で撮った動画を見てみますか? きっとあなたも升井君と同じように詩人になれると思います。
春先に頭を打った木はカットしてありました。春先に休憩した沢に着いたので、今回もここで煙草休憩。
僕は煙草を吸うんだけど、さすがに山の中ではやりません。万が一、枯れ葉や枯れ木の上に火の粉が落ちたら怖いからね。なので沢の真ん中に立って煙草を吸います。ここは道と沢が近いんで喫煙休憩に最適なんです。
※ もちろん携帯灰皿は持ってますよ。万が一、指の間から煙草が落ちても沢の水で消えるって話。
この段差を越えればミノコシ峠への登りが近い。その先にケムンパスが描かれたピンクリボンを発見しました。
ピンクのリボンはコースの証。山を歩く人が迷わないようにコース沿いにどなたかが巻いてくれています。
小五郎でも見かけたケムンパスさんはどうやら県東部の方のようです。助かります。ありがとうございます。
ミノコシ峠へ
軽く下って沢を越えたらミノコシ峠への登り開始です。ここはちょっとだけきついんだ。
ここから登山
ずっと婆ちゃん峠が現れないなあと思っていたのですが、この景色を見てやっとショートカットしたことに気が付きました。
春先はまだ脚が整ってなくて死にそうな思いでここを登ったのですが、半年間、週末ごとに歩いてきたのが効いたのでしょう考えていたよりも楽でした。
ミノコシ峠
ミノコシ峠からはあまり景色がありませんが、正面に見えるのは羅漢山です。山頂の気象レイダーが見えるので間違いないでしょう。
右は寂地山、左は右谷山。今日は右谷山に進みます。
右谷山で初雪を観測
ミノコシ峠からしばらくは緩い登り。その先は段差の大きな階段となりますが、ふと道の傍らを見ると
升井「雪!?」
立石「雪!?」
升井「霜っすかねえ?」
立石「いや雪っぽいよ」
どうも一方向から風が吹いたらしく、木の片面にだけ雪が残っていました。
右谷山手前の峠
登り切ったかなと思ったのですが、どうやらここは右谷山手前の峠のようです。右谷山まではあと15分とのこと。
峠を越えると側面に雪がたっぷり残っていました。
僕らが登ってきた寂地峡の反対方向から風が吹き込んできて足を止めるとめっちゃ寒い。
女房に「持っていけ」と言われ、大げさだろうと思ってたネックウォーマーがここにきて大活躍です。
そして右谷山。あと15分というと多分、写真の正面に見える山なのですが、この峠の山よりも明らかに低いんですよ。
おかしいなあ。右谷山って県内で2番目に高い山のはずなんだけど。だとしたらこの峠は一体なんなんだ?
疑問を残したまま右谷山へ向かいます。
右谷山山頂
”右谷山は山口県百名山の一座。標高1,234mは県内2位の高さを誇る”ってことなんだけど、後でログを見てみても右谷山より先の峠のほうが高いんだよなあ。
まいっか。3の倍数だけバカになります。イチ・ニー・サーン!よし。忘れた。
右谷山は三等三角点。基準点名は烏庭。
広島の冠山に一等三角点の冠山があります。その冠山の西・寂地山の北に三等の広高、次が右谷山の烏庭、あいだに容谷を挟んで小五郎山と南に向かって三等三角点が並びます。
よし。見たいものは見た。とにかく寒いので体を温めよう。今日のお昼はカップヌードルだ。
温まるぅ。食後のコーヒーも飲んでお腹いっぱい。
浦石峡へ
右谷山からミノコシ峠まで戻って寂地山歩道ルート図を見てみたら、右谷山から浦石峡を通って寂地峡に戻れるみたいです。
「行ったことない道歩こうぜ」とミノコシから再び右谷山へ。お昼ご飯食べると元気になるもんね。
右谷山奥のルート
右谷山山頂から奥に降りていく道はお昼を食べてる時も気がついてたんだけど、どこに出るかわからなかったので躊躇してたのね。
以前、二山越えて右谷に入るルート図を見たことがあって、それかと思ってたんだけど、途中を左に折れれば寂地峡に戻れるみたいだし行ってみましょう。
このあとずっと気持ちのいい稜線歩きが続きます。陽が差し込んで、道も湿ってなくて、足元フカフカで本当に気持ちがいいの。
渓谷もいいけど、山はやっぱり稜線歩きだなあ。
稜線が終わり中腹まで降りると次は植林帯。写真からもかなり手が入っているのがわかりますね。
寂地峡ルートよりもこちらのほうが歩きやすくて気持ちがいいのですが、いつまでたっても左に曲がる道が出てこないので、道を間違えているんじゃないかと心配になります。
先ほどの地図だとすぐに左に降りる道があるように見えたのだけど…と思っていると
1㎞強歩いたところに分かりやすい三叉路がありました。よかった。よかった。
この道、直進は小五郎山へと続くようです。そういえば小五郎山の山頂手前に冠山方向から来る道があります。あれだな。きっと。
僕らは車を置いた寂地峡に戻りたいので浦石峡に降りていくことにします。 容谷を狙う時には位置的にこのコースを登ってくると良いですね。
浦石峡
さて、浦石峡へ降りていく道はこれまでとうって変わってザレと枯葉におおわれた道になります。こういうの足裏と膝にくるんだよね。
道中は橋なども架かりハイキングコースとして整備はされていました。あとから知りますが、この道には寂地峯尾遊歩道(右谷山遊歩道?)という名前がついているようです。
途中、沢に降りられるところがあったので川の真ん中まで出てみました。浦石峡の河床は岩が水で洗われて綺麗な滑床になっています。
また川の流れが綺麗でねえ。紅葉の葉っぱを流したりして遊んだんです。
紅葉流し
どっちが遠くまで行ったとか、流線形は遠くまで行けるとか、どのレーンに流せば淀みにかからないとかワイワイ。もうね、小学生ですよ。めっちゃ楽しかったっす。
僕はこれまで 浦石峡を知らなかったんですが、川のぼりの人には有名な沢みたいですね。たしかに夏の暑い日に川の流れに逆らってあの滑床を登るのは楽しそうだわ。
最後に赤い橋を渡れば終了。寂地峯尾遊歩道入口の看板に出てきて、その先は林道です。
寂地峯尾遊歩道入口の看板の横にはこのルート図もあります。
ここまでは林道が走っているので、車で来ることができますが、アスファルトがでこぼこの穴あきなので高級車や車高を下げた車はやめておいたほうが良いでしょう。
この看板は寂地峡の第二駐車場の奥から生活道路に出てきてさらに進むと現れます。
車で行くなら「木目の滝」はカーナビに出てくると思うので、そっちのほうが分かりやすいかな。
ちなみに木目の滝も見てみましたが、コンクリートで作ったかと思うほど綺麗な滑床の滝なんです。道の横の木が邪魔をして目を凝らさないと見えないのが残念なんですけどもね。
今日のルートと気になったもの
今日のルート
寂地峡を登ってミノコシ峠。ミノコシ峠から右谷山。右谷山の奥に進み浦石峡を下って帰着。
ピークは右谷山の手前の峠で、ピークが3回出てる理由は登って降りて登ったからです。
ね、やっぱり右谷山よりも高いでしょう? 変なの。
そのほかに気になったもの
岩、めっちゃ気になる。地質学に詳しい先生、教えてください。
寂地峡関連の記事はこちら
この季節は天候が良いのでどうしても書くより歩くほうが優先しちゃう。
今日やっと1つ書き終えたけど、あと4つもたまってるんだもんなあ。
仕事も忙しい時期だし、次はいつ書けるんだろう。
その時々の思いを忘れないうちに書かなきゃ。