一位ヶ岳を降りた後、車を停めたヤマネスタジアムまでまっすぐ帰れば良いのですが、途中で麻羅観音の道標を見つけちゃいました。
わずか200mだもんなあ。ついでに寄っていくかってなるよねー。
俵山温泉を徘徊
麻羅観音にお参り
なにが日本一か分かりませんが、この絵にはなにかワクワクさせるものがあります。
こちらが麻羅観音様です。こうやって写真だけ見ると男根崇拝だって思いますよね。
チ○コとか下品でしょ!
チ○コの写真やめなさいよ。
とか火が付いたように言う人がいるかもしれません。でもね、男根崇拝じゃないんですよ。
麻羅観音の由来を聞いてください。
麻羅観音の由来
天文二十年(1551年)九月一日
中国地方の太守 大内義隆公は家臣の末晴賢に攻められ、湯本温泉の大寧寺で自刃した。
翌二日長子の義尊公はこの奥で捕らえられ惨殺された。墓は近習のものと共に上安田にある。
末子の歓寿丸は女装して山中にかくまわれていたが翌年春捕らえられて、ここで殺され、男児の証拠に男根を切られて持ち去られた。
これを里人はあわれんで、この社をたてて霊を慰めた。
ここは子宝に恵まれない人や健康増強への願を託す参拝者で賑わう。
鎮魂なのです。
西国の覇者であった大内義興から数えて二代、西の京と呼ばれる文化を開いた大内義隆は、武断派の家臣末晴賢に追われ、末子も悲惨な目にあったというお話しです。 正面から見るとお社のトップ、鬼瓦のところに大内氏の家紋である「大内菱」が据えられています。チンコに目を奪われず、この家紋こそが見るべきポイント。
この説明で分かりましたか。この観音様は鎮魂なんです。
もしくはチン魂。なんちゃって(笑)
俵山温泉をあるく
やあ、すみません。ふざけすぎました。
麻羅観音を見たなら、ついでに俵山温泉にも久々に寄ってみようかな。
白猿が見つけて千余年、湯治場として栄えた俵山温泉は昭和ノスタルジーの残るよいところ。最近は白猿の湯なんて日帰りの施設もできてましてね、結構な人出でした。温泉のおじさんに聞いたら土曜は夕方から、日曜はもっと多いよとのお話し。
もうちょっと歩くし湯冷めしそうだから、また別の日に一風呂浴びにこようと思います。
僕の中で俵山温泉っていうと五差路にあるこの福田泉月堂さん。昼飯代わりにここで三猿まんじゅうを買いました。
おばちゃーん、三個ちょうだーい。
これ1個40円なの。店先で焼いて紙袋に入れてくれるの。
三つとも白あんでした。あまーい。
川向こうに渡ればヤマネスタジアムに到着です。14㎞か。まあまあ歩いたな。
今日のルートとアフターコーヒー
ヤマネスタジアム下に車を停めて、花瀬ルートから登山開始。TV中継塔、花瀬を経て一位ヶ岳へ。一位ヶ岳の山頂は360度の景色が開けて素晴らしい。下りは椎の木ルートをチョイス。こっちは短く急な坂でちょいと危ない。
下山後は俵山温泉を徘徊。赤丸は麻羅観音でここもお薦め。
長門市仙崎へ
さて、 麻羅観音で大内義隆に触れたとなれば、近くの大寧寺に寄ってお参りしておくのが筋だと思うんですが、きっと紅葉シーズンで人も多いでしょう。 大寧寺をショートカットして、できたばかりの山陰道で一気に長門市仙崎へ出てきました。
仙崎のみすゞ記念館近くには、某先生にお薦めされて前から気になってたSNOW DRIP COFEEさんって喫茶店があるんだよね。で、これまたメニューも見ずに先生お薦めのこだまブレンドを注文。
猿まんじゅうで甘くなった舌を洗い流そうと思ってさ。
はー。コクと苦みがいい。サッパリするわー。
山を降りてから温かいコーヒーとかね、緊張と緩和が効いてくるし、生きてる感、満腹感、幸せ感がまぜこぜになってすごい贅沢な気分にひたれます。山頂で飲むのとはまた違っていい感じ。近くを歩いたらまた寄らせてもらおう。