山口県内には16点の一等三角点がありますが、下松市の一等三角点「西谷の岡」だけはどこだかよくわかりません。
今回、道を探し探して現地にたどり着き、西谷の岡が特定できましたので、後進のためにGoogleMapsに登録しておきました。どうぞ皆さまの一等三角点ハントにお役立てください。
それじゃ最初に、一等三角点西谷の岡に向かうベストルートをご紹介しておきましょう。
一等三角点西谷の岡へのベストルート
一等三角点西谷の岡に向かうなら、まず周南警察署から須々万に上がる国道315号線に乗っかってください。(写真をクリックするとGoogleMapsが開きます)
国道315号線頂上付近のトンネルを抜けると左手に一の坂のバス停があります。細い道ですがここを左です。ぐるっと回ってトンネルの上を越えていけば後は道なりです。これがベストルート。
間違っても県道41号線側から入るのはやめた方がいいです。ホント、車で行って死ぬかと思ったもん。
それじゃ次は僕の失敗を見てみましょう。
県道41号線側 西平谷ハイキングコース
10月のある日、一等三角点西谷の岡に行ってみようと思い立ちました。
ネットで調べると、一等三角点西谷の岡につながる西平谷ハイキングコースってのがあるみたいなんですよね。それじゃこれを歩こうと車で向かったのですが、駐車場が見つからず。まいっかとハイキングコースに車で乗りいれちゃいました。
このコース狭いの。怖いの。
失敗だって言ってるのにわざわざ行く人がいるとは思えませんが、西平谷ハイキングコース入口を一応お伝えしておきますね。
山口県道41号下松鹿野線を上りますと、米泉湖を越えたあたりに鹿野への看板が出てきます。これを看板通りに左。1㎞も走らないうちに大きな右カーブに差し掛かります。カーブの頂点が西平谷ハイキングコース入口です。
これを左に入れば西平谷ハイキングコース案内図があります。
現在地に駐車場のPマークが付いてるんですが、ここに車を停めていいのかよく分かんない感じなんですよ。まあ、この先にも車を停められるところくらいあるだろうと気楽に車で乗り入れたわけです。
この判断が間違い。
ぜんぜん大丈夫じゃないです。西平谷ハイキングコース、この先2.5㎞以上進まないと車を停められる場所がありません。普通車なら切り返しもできません。バックすら怖い道になります。なのでハイキングを楽しむのであれば、入口近辺になんとしてでも車を置く必要があります。
それでも車で行くんだという方のために、どんな道かを示しておきますね(^^)/
西平谷ハイキングコースは舗装された林道・農道って感じです。この写真は直線なので割と良いほうかな。
このコース、舗装は良いのですが軽自動車一台分の車幅しかないんですね。なので行き違いするなら数十mバックすることになります。ガードレールはほぼありません。
あと普通車だと岩肌が邪魔をして曲がりきれない登りのカーブが一箇所あります。マイカーで行くのはかなり勇気がいります。
軽自動車でも「なんで駐車場に停めてこなかったんだ」と泣きたくなります。まあ、これ僕の話なんですけどね。
でも戻れないんだから進むしかないんです。
そんな感じで谷あいの道を抜け、2.5kmほど山に入り込んできたところに看板を見つけました。左は防空砲台跡、右は照聴所跡とのこと。ハイキングなら見るものが多くて楽しそうだなあ。
看板によれば右は県道41号線に戻るようです。勘だよりですが左に行ってみましょう。
畑があってちょっと明るく広くなった谷あいの人里に、西谷駐車場100mの看板を発見。
駐車場があるなら良いじゃない。これ行ってみよう。
うん。なんかすごいワイルドな駐車場だね。こりゃどうすっかねえと、切り返して道に戻ったところで畑仕事のおじちゃんを発見。地獄に仏とはこのことか。
僕「こんちわ。おいちゃん。西谷の岡を見に来たんすけど、これ行けます?」
おじちゃん「お、道の説明しちゃろ。この先の広場で待っとき。」
僕「いや悪いっすよ。行けるかどうかだけ教えてもらえれば…」
おじちゃん「地図持ってきちゃるけ。先行っとき。」
おじちゃんに言われた先の広場ってのは、アマゴ(ヤマメ)の里の駐車場でした。
一旦家に戻って地図を持ってきてくれたおじちゃん、大看板と地図を見ながら道を説明してくださいました。このまま道なりに進んで、杉ヶ峠砲台には曲がらず、ぶつかったT字路を左に曲がれば西谷の岡はすぐわかるよとのこと。あざっす。
おじちゃん「ヤマメの養殖してるんだけど見ていく?」
僕「おっ!見る見る^^」
網をくぐって養殖場の中に入れてもらいました。
山から水を引いて千匹以上のヤマメを養殖しているおじちゃん。ここで育てたヤマメを下松の国民宿舎「大城」に卸してるんだって。
おじちゃん「こっちが1年未満、こっちは卸した後の余りでちっちゃいやつ。」
僕「いや、でかいじゃん。」
おじちゃん「こっち覗いてみ。産卵してるから。」
僕「おお。なんか2匹いるねー。」
ヤマメが養殖場の中で繁殖できるように上流に砂を敷いて、板で覆った暗がりの下に沢登りを模した迷路を作って工夫してるそうで、スマホを使って色々と説明してくださいました。
「わしゃいつでもここにおるけ。またおいで。あと、熊に気をつけぇよ。」との言葉をいただき、お礼を言って再出発です。サンキューおいちゃん。
一等三角点西谷の岡へ
アマゴ(ヤマメ)の里から一等三角点西谷の岡へ。相変わらず軽自動車幅の農道ですが、迷いようがないので気楽です。
途中、杉ヶ峠砲台への看板が右に出てきましたが今回はスルー。(おいちゃんは車で行けるって言ってたよ)
杉ヶ峠砲台への看板を越えるとT字路につきあたり、これを左にとれば西谷の岡の入口がすぐにありました。
車を停めるならT字路のところ。道のわきの草むらが結構広かったのでお薦めです。
先の看板のところは車が入れないように鎖がかかっています。
どうせ誰も来ないっしょと鎖の前に車を停めさせてもらい西谷の岡へと向かいました。
西谷の岡まではずっと舗装路が続きます。
一等三角点西谷の岡は電波塔のそばにあるとか聞いたことがありまして、これかな?と思ったのですが、まだ奥に別の電波塔がありました。
舗装路の最後は金網へとつきあたり、さて一等三角点はどこかいなと見て回ります。たぶん、あそこって、すでに分かってたんですけどね。
電波塔の手前に上がれそうな道があります。これを登ると三角点がありました。
なかなか味わいのある三角点でしたよ。
今日のルート
看板から一等三角点西谷の岡までは舗装路、15分程度で登れます。
このルート図にも国道315号線が見えますが、一等三角点のみを目指すのであればGoogleMapsが示す通り315から入るのが正解です。
西平谷ハイキングコースはいずれ歩いてみたいと思いますが、名所が点在してるため周遊できそうにないのと、安心して車を停められる駐車場が遠いのが厳しいかな。
おいちゃんにはまた会いたいんだけどね。
追記 Googleからのメール
Google Mapsに地点登録をすると、100検索・1000検索という節目で「あなたが追加した場所が人気を集めています」というメールが届くようです。なかなかない経験なので記録として残しておきますね。
実は「一等三角点西谷の岡」と同じタイミングで「 西平谷ハイキングコース入口」もGoogle Mapsに登録申請したのですが、こちらは採用されなかったようです。もともと検索ボリュームのある地点・キーワードでないと採用されないのかもしれませんね。なにかのお役に立てればということでこれも記録しておきます。
それじゃまた。