今朝、新聞を読んでいましたら笠戸島の文字が目にとまりました。なんでも、笠戸島でサバの養殖に成功したので「二升五合鯖(ますますはんじょうさば)」というブランドで売り出すのだそうです。
一斗二升五合ってなんだっけ?
“ますますはんじょう”たぁ上手いこと言うなあと感心していましたら、新聞の字面から「一斗二升五合」という文字が頭に浮かんできました。
一斗二升五合ってなんだっけ?
遠い昔、小さい頃に見たことがある字面だなあ。
どうにも自力では思い出せそうになかったので、女房に「いっとにしょうごんごうってなんだっけ?」と聞きますと、同じ字面を思い浮かべたようで「米屋の何かじゃない?」と答えが返ってきました。
うーん、米屋はなんだかピンとこないなあ。「酒屋の何かだったかなあ」と考えながら、Google先生に聞いてみました。
一斗二升五合は御商売益々繁盛の意味でした!
さすが何でも知ってるGoogle先生。「一斗二升五合」は尺貫法の体積単位の語呂合わせで「御商売益々繁盛」の意味とのこと。
尺貫法の語呂合わせ
語呂合わせに進む前に尺貫法の体積単位を小さいほうから見てみましょう。割と身近にある「合」を頭に浮かべると大きさが分かりやすいかと思います。
勺 | しゃく | 一合の1/10が一勺。おちょこは一勺か二勺。 | 約18mL |
合 | ごう | お酒を飲むのに使うのがだいたい一合枡。 | 約180mL |
升 | しょう | 一合の10倍が一升。一升瓶は誰でも知ってますね。 | 約1.8L |
斗 | と | 一升の10倍が一斗。一斗樽で鏡開きとかあのサイズ。 | 約18L |
石 | こく | 一斗の10倍が一石。加賀百万石なんていうやつ。 | 約180L |
ここで「 一斗二升五合 」を振り返ると
一斗は5升の倍なので、ごしょうばい
二升は2つの升なので、ますます
五合は升の半分なので、はんじょう
になるって話ですね。洒落てます。同じように「春夏冬二升五合」で「あきない益々繁盛」なんて語呂合わせもあるようで、色々考えるもんですねえ。
そのほかにも役に立たない雑学あり〼
お酒で言うと「一献やりましょう」なんてよく言いますね。これも尺貫法の単位かと調べてみたら、最初の一杯とか三杯までとか軽いつまみとお酒とか、まあ軽く飲みましょう程度の意味でした。はずれです。
献ついでに「けんこんいってき」を調べてみたら、これは「乾坤一擲」という漢字でして、しかも「運命をかけてのるかそるかの勝負をすること」の意味なのでお酒には何の関係もありませんでした。大はずれです。
少し単位の話に戻しましょうね。すんしゃく詐欺の「すんしゃく」ってちょっとだけの意味で勺を使うのかなと思ったのですが、よくよく考えると「寸借」ですね。はっはっは。でも、ちょっとだけの意味は寸(約3cm)に現れているので尺貫法にはぎりぎりかかってるんです。
最後にちゃんとした山の話を一つ。
よく山の一合目、二合目なんて言いますけど、合の十分の一の単位には「勺」を使います。でも一合一勺目なんて見たことも聞いたことも使ったこともないので、覚えても意味ないですw
以上、役に立たない雑学でした。それじゃどちらさんも一斗二升五合で!