前記事でオニヤンマ型防虫グッズのコヤンマ(ニューカレントワークス)を御紹介しました。この商品はオニヤンマを模してパラコードを編み込んたもので、めちゃめちゃ格好いいなーと思うんですが、人気が出過ぎて欠品が続き手に入らないんです。
ニューカレントワークスさんのコヤンマは税込1,650円ですから手間暇を考えれば買ったほうが安いに決まっているのですが、それでも手に入らないものは仕様がありません。例え不細工になろうとも自作してみることにします。
以下「パラコードで作るオニヤンマへの道」と題して、全3回でコヤンマに近づいてゆくことにします。
パラコードクラフトの準備
まずはパラコードクラフトの準備から始めます。
流石に0から始めて無手勝流でオニヤンマが編み上がるとは思えません。まずは基礎を押さえようと、この土曜日に市立図書館でPARACORD CRAFT PERFECT BOOKを借りてきました。
PARACORD CRAFT PERFECT BOOKの掲載作品とニューカレントワークスさんのコヤンマを見比べると、どうやらクロスステッチ平結びで編み込めばコヤンマもどきが作れそうだということが分かりました。でも、いきなりクロスステッチ平結びなんて編めません。本を読んでも全くイメージが湧かないんですもん。
そこで一晩、パラコードクラフトパーフェクトブックを読み込み、掲載されている中でも最も単純で編み込みのイメージが湧いた「エンドレスフォール」からトライしてみることにしました。とにかく手を動かしてみることは大事です。
パラコードクラフトを始めるのに必要なものはパラコード、環、ハサミ、ライター。これだけで足るようです。さっそく市内を走り回ってモノを集めてきました。
- パラコード1 ワークマンで見つけたので取り急ぎ買ってみた400円位のパラコード。テストで使うにはちょっと高いかなと思います。
- パラコード2 ダイソーに売ってた100円のキャンピングロープ。蛍光色も100円で売っていたので練習ならダイソーの2つでOK。
- カラビナ これもダイソーの100円商品ですが、環ならなんでも良いんです。探せばキーホルダーが家に転がっていたかも。
- ハサミ 説明するまでもなくパラコードを切るのに使います。一家に一つはあるでしょう。
- ライター パラコードの端を焼くのに使います。僕はタバコ吸いなので常備です。
パラコードは1種類でも構わないのですが、色違いがあるとお手本と見比べる際に迷いがないので2種類以上そろえるのが良いです。ダイソーなら200円で済むし買っちゃいましょう。
今回の練習用に2種類のパラコードを120cmに揃えて切りました。パラコードはナイロンやポリエステル製の軽量な紐で、芯となる数本の撚り糸を編み糸で覆ったつくりになっています。切るときの引っ張りようによっては芯が飛び出しますが別に気にしないでOKです。それはなぜかというとパラコードの端を焼くからです。
紐を取りまわしているうちに編み糸がほどけていくので、最初に紐の端を焼いて解けないように止めておきます。
これでパラコードクラフトの準備は完了です。この先で使うのは、環と今作ったパラコード2本だけです。
エンドレスフォールの編み方
エンドレスフォールは「輪を作って真ん中を抜く」だけの編み方です。パラコードの色を上手に選ぶだけで塩辛トンボっぽい仕上がりになるんじゃないかなあと思っています。
早速、編んでいきましょう。
芯になる白紐を二つ折りにして環に通し、紐の端を通して抜きます。この真ん中の紐を芯紐と呼びます。
トンボの目玉が欲しければできた輪っかに短い紐を入れると良いと思いますが、今回は省略。
カモフラージュ柄の紐の真ん中を芯紐の後ろに置き、芯紐の前で右が上になるように輪を作ります。芯紐に対してカモフラージュ柄の紐を結び紐といいます。
芯紐の端を持ち上げて、輪の中の芯紐の中を通します。※ 中を通すというのが重要です。
結び紐を絞って環に寄せます。芯紐をしっかり下に引きます。これで1回完了です。
白い紐が「肘にバットを乗せて抱える感じ」になっているのが分かるでしょうか。本当はこの肘を真ん中に寄せると綺麗になります。
「輪を作って真ん中を抜く」もう一度やってみましょう。
上記6の写真はわかりづらいですが、白い紐は下向きに抜けています。これを先と同じようにぎゅっと絞めます。
単純な2・3・4の繰り返しの結果がどうなるかと言いますと
エンドレスフォールの表は腹筋がボコボコ並んだような模様になります。芯紐が平行に表れてるんですね。
一方、裏は芯紐が交互に斜めに入るようになります。これは芯紐の真ん中を抜いて絞めたからです。この裏側の模様がエンドレスフォールの特徴です。
エンドレスフォールの横には結び紐が出てきます。最初に環にかける芯紐を水色にして、結び紐を黒にして、目玉も水色にしたら塩辛トンボに見えると思いませんか。
実際にやってみて分かったこと
ものすごく簡単なエンドレスフォールから試してみることで以下が分かりました。
- パラコードクラフトに必要なものが分かった
- パラコードの端は焼き止めが必要なことが分かった
- パラコードを重ねたり、引っ張ったり、絞ったりの感覚がつかめた
- エンドレスフォールは芯紐の方が長く必要ということが分かった
- 作品の出来合いは色によるところが大きいことが分かった
- φ4㎜のパラコードは太すぎることが分かった
やっぱり実際にやってみることは大事ですね。パラコードの太さについていうと、パラコードクラフトパーフェクトブックではφ3㎜のパラコードが推奨されていました。色付きのφ3㎜、オニヤンマへの道のために僕も注文します。
次回予告
次回はほんのちょっとのアレンジで裏面の模様が変わるロングステッチエンドレスフォールで塩辛トンボ2を目指します。このスピードで3回で終わるのでしょうか。
このシリーズの関連記事