9月最初の三連休をつぶしに来た大型の台風14号。我が家の被害は庭木1本、ちょうど風の通り道に当たった庭木が傾いてしまいました。
そんな程度の被害でよかったと言ってしまえばそうですが、この先、倒木の危険があるためこの傾いた木を処分しなければなりません。
たかが庭木一本されど庭木一本で、3m級のゴールドクレストの解体はなかなかの重労働でした。
楽しみもありましたけどね。
三連休と台風14号
さて、庭木の解体の話の前に三連休の状況を簡単にご紹介しておきますね。こういう記録って数年後に意味を持ってきたりするんで。
9月17日土曜日
土曜日の台風14号はまだ南の海上にあって、910hPaと超大型ではあるものの山口県には影響がない状態でした。
津和野にワサビを買いに行ったついでに、徳地のナフコで養生テープをゲットしてきました。
そんな状態なので、家に戻ってから養生テープで遊ぶ余裕なんかもありました。
9月18日日曜日
日曜日、台風14号は925hPaという勢力を保ったまま鹿児島に上陸したとニュースで聞きました。
日曜日は朝から家の周りの本格的な養生を開始。電線にかかりそうな庭木の頭を刈ったり、鉢をしまったり。真面目に窓にテープを貼ったりです。午後からは雨だった気がします。閉められる雨戸は全て閉めていたので本当のところは分かりませんが。
暗い部屋で天気予報を見ていたのですが「14号は時速15㎞/hで九州を登り、長崎あたりで偏西風に乗って山口県を縦断する可能性あり。山口県への最接近は明朝6時」との予報がされていたように記憶しています。
9月19日月曜日
月曜日は5時頃に風の音で起こされました。朝5時はまだ暗く外の状況が分かりません。明るくなってから家のまわりを見て歩くと庭木の一つが倒れかけていました。
台風は前日よりも移動が遅くなり9時に下関上陸の予報となっていました。上のTwitterの動画は7時前の山口市の状況です。風はさほどでもありませんが雨がひどく、この状態が寝てる間も続いていたものと思われます。
8時前頃に市内を流れる仁保川で警戒レベル5の緊急安全確保が発令されました。仁保川はよく氾濫危険水位に達するのですが「警戒レベル5の緊急安全確保」とは尋常じゃありません。
こりゃやばいかな?
うちの近所には仁保川とは別水系の吉敷川が流れています。吉敷川では以前バックウォーターが発生して家の前の道が川みたいになったことがあるんです。心配になってYahoo!の水位情報を見てみると、やはり吉敷川も氾濫危険水位を越えていました。
まずいということで9時前に避難用の荷物をまとめ、いつでも逃げられるようにしておいたのですが、11時頃から徐々に雨足が弱まり、13時には無風になり、晴れ間も覗き始めました。
これは台風の目に入ったのかな?
晴れの間に家の周りを見て歩き、我が家の被害はこの庭木1本であることが確認できました。夜になってやや大きな吹き返しがありましたが、斜めになったこの庭木もなんとか倒れずに頑張ってくれました。
来週も台風がくるかもしれません。この木が我が家の方向に倒れるのはまだ構わないのですがお隣に倒れたりしたらおおごとです。今週末はなんとしてもこの傾いた木を片付けなければなりません。
庭木を切り倒す
家を建てたときに境界代わりに植えたゴールドクレスト。庭の端にあって朝陽も夕陽もあたるもんだからこいつだけ妙に大きく育っちゃったんですね。
今回、ゴールドクレストについて調べてみたら、この種(コニファーとか)は大きく太くなりやすい割に根が浅いとのこと。そりゃ台風の風を巻き込んだら傾くわなあ。
お隣に迷惑がかからないうちに切っていきますね。
切り倒し
最初に根本あたりの邪魔な枝を切り落として、幹に三分の二程度の切れ目を入れると簡単に倒れてくれました。
なんかね3m以上の立木は危ないから業者に頼んだほうがいいよってネットに書いてあるのですが、まあこいつは最初から傾いてたし、倒れる方向も問題ないしってわけで自分でやってみます。
ハンドのこぎりでいけるかなーと試してみたら、ゴールドクレストの生木は意外に柔らかくサクサクと切れました。まあ、切り始めは握力も勢いもあるからなんですけど。
さっきも書いたように、幹の根本に三分の二程度の切れ目を入れたら、あとは自重で割れて、ぼよーんと倒れていった感じ。あ、ぼよーんっていうのは錐状に張り出した枝がクッションになって柔らかく接地したイメージです。
危なげなく倒れてくれたのは良いんだけど、大変なのはここからで
枝落とし
最初に根本側から枝を落としていくのですが、根本側の枝は太くて固いんです。いやらしい意味じゃなく、本当に太くてかたいので、小枝や葉っぱが刃に干渉すると鋸がビビったりして全然切れないんですよ。
なので先に小物を処理をして隙間を作ったり幹を転がして角度を変えたりと工夫が必要でした。
今更だけどこれは鉈(なた)の方が良かったのかな?
大五郎はナフコでも見ました。この値段なら買ってもいいかなって思ったんで覚えてます。
作業道具
今日の相棒のハンドのこぎりと手袋です。あと写真に写ってないけど枝切りばさみもあります。
作業を始める前は鉈(なた)を買おうと思ってたんですよ。でもお試しで太い枝にハンドのこぎりを使ってみたら意外にいけちゃいそうなんで、そのまま突っ走りました。
ノコギリは一本いいやつを持っておきたいですね。
そういえば先週のこと。「俺、週末に木を切り倒す予定なんだよね」って言うと、会うやつ会うやつ「電動ノコ貸そうか?」って言ってくれたんですけど、なに?君ら本職なの? それとも一家に一台電動ノコがある時代なんかね?
友人たちの申し出はありがたかったのですが、僕は丁寧にお断りしました。
だって男は黙って手引きでしょ。それが十数年家を見守ってくれた、家族と共に育ってきた庭木に対する礼儀ってもんだから。
なんちゃって
ホントはね、俺、電動ノコなんて怖くて使えねーんだよ。たとえ疲れるとしても、手動のほうがまだコントロールが効く気がするしさ。疲れたら休めばいいだけだし。
幹を解体
確かに幹とか切ってるとちょっと疲れはするんです(笑)はい休憩、休憩てなもんですよ。
ちなみに僕の住む山口市でのごみの捨て方ですが、木は50㎝長に切って燃えるゴミの袋で巻けば燃えるゴミの日に出してOKです。
でもね、木を丸ごと一本50㎝に切り刻んでたらゴミの袋どれだけあっても足りないよ。
というわけで、今回はこれを段ボール箱に入れて最終処分場に持ち込むつもりです。
事業所で何度か使ったことがあるのですが、車でゴミを持ち込んで、車ごと重量を計ってもらって、ゴミを捨てた帰りに差分の料金を払うやつ。
これなら段ボール箱に入るサイズに切ればいいので労力もかなり減らせます。
根っこをどうする問題
根が浅いと言われているゴールドクレストですが、可能なら根こそぎやっちまいたい。
倒れやすそうなところから切ったので幹が少し残っています。根こそぎやっちまいたいのでちょっと掘ってみました。
根が浅いと言われているゴールドクレストですが、3mにも伸びたやつはしっかりと”横に”根が張っていました。
一本は切れたのですが残りは剣先スコップが入っていきません。ノコを入れたり、高枝ばさみ突いてみましたがこいつはどうしようもない。
できるだけ根元で幹を切りなおしてヨシとしました。根っこについては後日様子を見て再トライです。
箱詰め
最終処分場に持ち込むつもりなので箱詰め開始です。
今回最大の大物、切り刻んだ幹は段ボールにきっちり収まりました。まあ、幹は最初から段ボールのサイズに合わせて切ってるんで当たり前なんですが。
いや、しかし、午前中に集めて回った段ボール箱は8個。そして思ったよりもゴールドクレストの残量が多い。むむ、これはまずいぞ。
一度幹を取り出して隙間に緑の枝を緩衝材のように埋めて、押して、入れて、押して、入れて。な、なんか。楽しくなってきたんだな。
最初に切った太い枝が思いのほか嵩張るので、枝と緑に分けることにしました。ここで枝切ばさみが大活躍です。
枝切ばさみで切れる緑は緩衝材に、切れない太い枝は後処理、鋸で段ボールサイズに刻みます。なんかこうことにも仕分けや分業で効率化が図れることがわかりました。
実に楽しい。
その結果、幹・太い枝・小枝・緑の葉っぱを含め、すべて8個の段ボールに収めることができました。スッキリ!
最初に切り倒した時のゴールドクレストを見ると、絶対8個の段ボール箱に収まりそうもないんですが、あれって枝がけん制し合ってるので枝・枝間の空間が大きいんです。細かく切って隙間を埋めていくと、わずか段ボール箱8個に収まるってわけ。
はー気持ちいー!
処分場への持ち込みについて
だいたいの作業が終了した頃に女房が買い物から帰ってきたので「処分場の持ち込み時間調べてくれー!」とお願いしたら「土曜日は午前中でお終いみたいよー!」との返事。
俺は今日中に作業を終えるぜ!ってものすごい気合い入れて作業したのですが、今日中には終わりませんでした orz…
ま、箱詰めしたし差し掛けに保管して来週捨てれば良いか。
以下、10月1日(土曜日)追記です。
廃棄
待望の土曜日がやってまいりました。
さしかけに溜めておいた段ボール箱8箱を捨てに行きます。うーん、結構かさばるなあ。これジムニーに乗るんか?
普通車を転がしている女房は「あたしの車に乗せていけば?」というのですが、それじゃあ面白くないじゃないですか。
助手席を倒してフラットにして、段ボールを縦にしたり横にしたり、あれしてこれして、無事8箱乗りました。
どうだい。さすがジムニー、羊の皮をかぶった軽トラ。段ボールと木くずがよく似合うじゃないか。
これを山口市内の清掃工場に持ち込みます。
これまで記事中に処分場とか最終処分場とか書いてきましたが、山口市の場合、燃えるゴミはこちらの清掃工場に持ち込みます。
入場ゲートで、市内の人間であること、燃えるゴミであることを申告してカードをもらい、車ごと計量してもらいます。
そのあと車ごと工場内に入って、エレベータみたいなところに自分でゴミを放り込みます。放り込み終わったら工場から退出。そして退出ゲートで再計量です。
前方に見えるゲートで車ごと計量してもらえるんです。
入場時にもらったカードを係りの方に渡せば、重量の差分が分かるって仕掛け。
で、出したごみのキロ数ごとに料金が決まるのですが、お値段なんと100円でした。
やすっ!
安いんだけど、一応、領収をいただきます。
なんでかって言うと…
領収を見れば持ち込んだごみのkg数が分かるんです。
55㎏だって!軽いなあ。庭木なんてのは嵩はあるけど軽いんですね。3m級のゴールドクレストでもこんなもんなんだな。
というわけで今回の庭木の処分、一件落着です。全部読んでくださった方、ありがとうございました。庭木の処分なんて自分でやれば100円でできるみたいよ。
時給は知らんけどw