お盆休みを利用して山陰の旅を楽しんできました。3日目の今日は島根県の松江から山口市まで。
江島・大根島
島根県松江市と鳥取県境港市は中海に県境があります。この中海には江島と大根島という興味深い島がありますので、今日はここからスタートとします。
江島大橋 通称ベタ踏み坂
江島大橋は松江市の江島と境港市を結ぶ橋で、厳密にいうと松江市に入ります。
この江島大橋は、ダイハツのCMで「ベタ踏み坂」として名を馳せました。あのCM覚えてます?なので一度走ってみたかったんですよ。
前泊が松江駅前だったため朝一番で江島まで戻ってきました。車が少ない時間に感触を確かめたかったんです。
んで、3回、江島大橋を渡ってみましたが見た目ほどの急坂ではありませんでした。面白いけど、あの傾斜は目の錯覚ですね。
ふぅ。満足です。
大根島のスコリア丘
江島から松江に向かう間に大根島という島があります。大根島は火山島で萩の笠山から「日本一小さな火山」の称号を奪い去った憎きライバルなのです。これは敵情視察せねばなるまい。
標高42mの大塚山は山頂付近が公園になっていて車で上がれました。最後の50mだけ徒歩で登るようになります。
なるほど。雰囲気を出すじゃないか。
三角点があるのか! 大塚山の標高は42.21m。基準点名は大根島。冠字選点番号は山二30。
そして、に、に、二等三角点じゃないか!
大塚山から少し離れたところに竜渓洞(りゅうけいどう)という溶岩隧道があるとのことで、これも見に行ってみました。
大塚山はあまり観光地化されておらず、スコリア丘もピンときませんでしたが、に、に、二等三角点で負けた感じ。
うん。まあここは引き分けとしておこう。
笠山が気になった人はこちらの記事へ
【山口県百名山】日本一小さい活火山、笠山を歩いてきたよ
大塚山を見終え、中海を渡って松江へと向かいます。
僕は大根島への来島は生涯二度目なのですが、この道のことはよく覚えています。2009年の出雲路センチュリーライド-AS3~AS4で先輩が道路わきのロープに引っかかってこけた後の道なんです。あの時は大雨で寒かったし前もよく見えなかったもんなあ。⇒こんな感じでした
松江城
松江城に到着しました。朝早かったのでお城のすぐ下の駐車場にすんなり車を停めることができたのはラッキーでした。
駐車場は有料ですが城内の散策は無料です。よ、さすが松江市太っ腹。
あ、天守閣に登るのは有料でした。悪しからず。
石段を登っていくと天守閣の前に松江神社。狛犬がマスクをしていて洒落てるなとカメラに収めました。
何がっていうとね、狛犬って阿吽(あうん)の口をしてるんですよ。左の子は吽(うん)なんで口を閉じてますが、右の子は阿(あ)で口を開けてるはず。
口を開けてる子はマスク。そういう洒落なの。
ま、それはいいや。本筋に戻りましょう。
山陰で唯一現存する往時の天守閣。ちょっと煽って撮ってみました。松江城、格好いいねえ。
明治の廃城令で陸軍広島鎮台に接収され売り飛ばされそうになっているところを、地元の豪商が180円で落札したとのこと。そういう逸話も格好いいじゃない。
めっちゃ満足。松江城を後にして出雲大社へと向かいます。
そうそう。松江といえば宍道湖ですが、昔からシンボルタワー的に宍道湖の横に立つのが山陰合同銀行ビル。
昔は、玉造温泉あたりから9号線を上がってくると宍道湖の向こうに山陰合同銀行が見えて、松江キタ―(゚∀゚)―!!なんて感じたもんですが、今は他に高い建物もあるからシンボルタワーじゃなくなってるのかな。
そんなノスタルジーに浸って9号線を行こうと思ってたら、間違って山陰道に乗っかっちゃったよ。
こんなの僕が知ってる宍道湖じゃないやい!って思うんだけど、でも出雲まではひとっ飛びなんだよなあ。どうなんこれ。
出雲大社
出雲インター下車後、ナビは左に左に連れて行こうとするんだけど、道標に従って車を進めると工事中の出雲大社宇迦橋大鳥居横を通って神門通りに入れました。
パーキングも無事に見つけられたので正面から参拝できます。
前に来たときは小さな子供連れだったので、横からちょろっと入ったような記憶があるんだけど、こんなに広い道を歩いた記憶がないです。
やってきました出雲大社拝殿。出雲大社の御祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)で、前日に鳥取でちょっとお会いしてきました。
お願い事は後にするとして、いったんぐるりと巡って他の神様にもご挨拶をしておきましょう。
この奥が本殿になります。
十九社は各地から集まられる八百万の神様の宿所。出雲大社が縁結びで知られるのは「神在月に集まられた神様方が自分の氏子の良縁を相談されるから」という説があります。十九社が一番大事かも。もっとも今の時期は神様いらっしゃいませんけどねー。
素鵞社(そがのやしろ)の御祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。出雲大社は一時期、スサノオを祀っていたという話もあるそうで、一部にはここが最強の開運スポットとも。
ぐるっと巡った後に拝殿にて二礼四拍手一礼。娘たちの良縁をよくよくお願いしておきました。
縁結びのお守りもいただいたので、これで良縁間違いなしです。
善きことは午前中に終えました。少し早いのですがお昼をいただくことにしましょう。
出雲といえば出雲そば。出雲そばといえば割子です。
三段あるとツユの分量が難しいなんて言いますが、一段目でツユが余ったら二段目に移していいんです。江戸っ子じゃないんだからつゆだくでOK。
これ正式な作法。マジだから。
江津・浜田・津和野
出雲大社からゴールの山口市までは215㎞。距離は大したことないのですが意外に長く感じるんです。
なので石見の人ゴメン、ところどころ飛ばします。
江津
島根の文化圏は出雲と石見で分かれていると聞いたことがあります。特に石見の方は石見神楽に一方ならぬ思い入れがあるとか。
島根県の真ん中の町江津は石見神楽の里。
江津出身の友人が「江津の人間は全員笛が吹けます。町内に一つ太鼓(社中だったかも)があります。神楽の音が聞こえてくると心が躍ります。」なんて言ってたの聞いたことがあって、またまたーと思ってましたが、道の駅には舞台がありました。
マジだったのか。
浜田
浜田は水族館のアクアスにも寄ったけど、ちょいと割愛して道の駅ゆうひパーク・三隅。
道の駅ゆうひパーク・三隅では絶賛神楽中でした。大人は舞台を遠巻きに囲み、子供たちはかぶりつき。神楽のピーク、鯛が釣れたー!ってところではみんな立ち見だよ。いいね!いいじゃん!
あいつが言ってた伝統はこうやって受け継がれていくんだよ。
良いことだ。見てるこっちも嬉しくなる。
津和野
益田で知り合いのところに寄ろうかと思ったのですが時間的に厳しいのですっ飛ばし。
いきなり津和野です。
そろそろ腰が痛いので津和野の街にも降りず、大鳥居の前で背伸びの運動。さすがに3日間走り続けは無理があったかな。
津和野が気になった人はこちらの記事へ
島根県に越境しておっぱい(青野山)に登る!
でもここまでくればゴールはすぐそこ。
ゴール
山口市のどこに行けばゴールにふさわしいんだろうって考えて、国宝瑠璃光寺五重塔を選びました。
今回、事故もケガも違反もなく無事に地元まで帰ってくることができました。コロナ禍ということもあって、あまり積極的なコミュニケートは取らないようにしましたが、それでも端々で人の優しさに触れられた良い旅ができたように思います。それぞれの地方のみなさんに感謝申し上げます。
それと山口県にも良いとこいっぱいありますから、全国の皆さんも遊びに来てもらえると嬉しいな。
時間が合えばつきあうよ。
今回のルートと次の予定
最後に今回の旅のルートを。
西日本をほぼ一周、メーター読みだと1,100㎞くらいかな。2泊3日とのんびり旅でしたが車で一人旅だと宿も適当に選べるし安いもんです。
さーて次だな、次。山陽側だと日帰りできちゃいそうだし、九州はちょいちょいつまみ食いをしてるし、次は四国一周か紀伊半島を一周してみたいなあ。そのあたりでお薦めの観光地があれば是非教えてくださいね。
よかったら京都と鳥取の記事も読んでみてください。
そんじゃまた。