オニヤンマ型防虫グッズのコヤンマ(ニューカレントワークス)が人気過ぎていつまで経っても入手できないので、自作することにしました。以下「パラコードで作るオニヤンマへの道」第3弾。クロスステッチ平結びでいよいよ偽コヤンマが完成します。それほど難しくなかったので作り方を覚えていってください。
ついでに、僕が考えたオリジナルの編み方もご紹介しますね。
パラコードが届いたよ
前々記事で買うと宣言しておいた黒、黄色、青のパラコード メルヘンアートが家に届きました。
触ってみた感じ、編み糸がしっかり詰んでいるのでケバが立ちません。良いですねー、これなら何度間違えても大丈夫。結んで開いて使えそうです。色味がコヤンマに近くなったので出来上がりも楽しみです。
コヤンマで使われているクロスステッチ平結びの編み方
クロスステッチ平結びの基本
パラコードクラフトパーフェクトブックのクロスステッチ平結び(crisscrossed solomon bar)は、芯紐を折った形でスタートするので理解が難しいと感じました。なのでネットで検索し、参考にさせていただいた分かりやすい動画を載せておきますね。
多分、動画を見ながら2回くらい編んでみると誰でもクロスステッチ平結びができるようになると思います。完成品と近いのでコードの色も分かりやすいですし、なによりやる気になりますもんね。
詳しくは動画を見ていただくとして、不親切な解説を少々。平結び自体は以下の繰り返しになります。
黒結紐を横・上上でpを作って・下から輪を抜く
黒結紐を横・上上でqを作って・下から輪を抜く
この途中に黄色のクロスを入れることでクロスステッチ平結びになります。クロスしないときは黄色の紐を前から上に逃がすのがポイントです。
偽コヤンマに向けて僕の工夫
動画を見てクロスステッチ平結びはできるようになったのですが、もっと簡単にコヤンマ(製品)に近づきたいなあと考えてみました。
目玉の表現
動画ではトンボの目の表現として最初の括りの中に短い青紐を入れていますが、コヤンマの目玉ってもっとシンプルなんですよね。そこで簡単のために芯紐を黒・青の2本にしてみました。
弊害としてお腹に青の線が出ますがそこは気にしないことにします。簡単が一番です(笑)
編み始めの位置
僕の場合、編み始めの位置も動画と異なります。
芯紐のお尻から結んでいって、結び紐が足らなくなったらギューッと頭に近づけて仕上げに入る感じ。パラコードで人形を作るときに気がついたのですが、この方法だと頭の括りが良く締まりますし、それに結び紐の長さがあまり気にならないんです。
それにコヤンマ(製品)の写真をよーく見ると腹側に留めていない黒紐が出てましてね。うまくやれば締めの処理も近づけられるんじゃないかなーと思ったので。
偽コヤンマの仕上げ
クロスステッチ平結びでできた胴体部分を目玉の方にギュッと寄せます。
この時、お尻に芯紐の青黒4本、腕に結び紐の黄黒が左右2本づつ残ります。
締めの処理としてお尻の青は切って焼き止め。黒は青を隠すように固結びして切って焼き止め。固結びはどうかなと思うんですが簡単なのでこれでいいや。気になる人はダイヤモンドノットでも使ってください。
腕の黄色は裏で切って焼き止め。黒は腹側に回して結び紐の間を抜けば製品に近くなりますが、ゴム抜き(パラコードニードルって言うんですかね。まあ、イメージ的にはゴム抜きです)もないので羽代わりに残しておきました。
これでコヤンマのだいたいの編み方が分かりました。きっと製品のコヤンマには様々な技が使われてると思うのですが自作としてはこんなもんでしょ。僕としては手作りで十分満足な仕上がりになりました。
偽物のコヤンマ(オニヤンマ)にどのくらい効果があるのか試さないといけないですね。
それはまたいずれ。
肉食系女子ヤン子ちゃんを作ろう
さて、偽コヤンマを作ることはできましたが、模倣だけじゃつまりません。これまでに学んだノウハウでオリジナルの「肉食系女子ヤン子ちゃんシリーズ」を作ってみたいと思います。
芯紐に青1本を使い、ダイヤモンドノットで頭を作ります。胴体は今回のクロスステッチ平結びを使いお尻側から結んでいきます。
黄色は裏で焼き止め。手足は固結びで余剰を切って焼き止め。足が青くなるけど防虫効果はあるのかなあ?とか思ったりして。
前記事のロングステッチエンドレスフォールで、塩辛トンボのしおしお君を作ります。芯紐が青、結び紐が黒です。
ロングステッチエンドレスフォールは腕の紐が残らないので横紐を渡しています。
前々記事のエンドレスフォールで、危険色満載のヤン吉先輩を作ります。芯紐が黒、結び紐が黄です。これも腕の紐が残らないので横紐を渡しています。
肉食系女子ヤン子ちゃん劇場
高校デビューのヤン子ちゃん、今日の授業も終わり帰っておりますと、後ろから何やら呼び止める声が。
一緒に帰ろうよぅ
しおしお君、いくら幼馴染だからって気安く声かけないで!
えぇぇぇ
あ、ヤン吉先輩!
バイクでバリバリぶっ飛ばさねーか?
行きます!(ドンッ)
うわぁぁ
はい!
あぁぁぁ、あの優しかったヤン子ちゃんが! orz…
危険色いっぱいのヤン吉先輩に連れていかれる高校デビューのヤン子ちゃん。そして幼馴染へ密かな恋心を抱くしおしお君。この恋の行方。いったいどうなってしまうのか!
続きません。
パラコードクラフトまとめ
今回は「パラコードで作るオニヤンマへの道」と題して全3回に分けて記事を書きました。ニューカレントワークスさんのコヤンマを自作してみたいという思いから始まった企画ですが、実際に作業して分かったことが3つあります。
パラコードは最初から買おう
まずこれが1番。パラコードは最初からちゃんとしたものを買ったほうが良いです。作業のしやすさ、手触り、出来上がりの質感も全然違いました。僕も自分がパラコードクラフトを作れるかどうか最初は不安だったので買うのを躊躇しましたが、結果的にそれは遠回りだったと思います。
パラコードクラフトの情報はいっぱいある
買わない選択が遠回りだったというのは、パラコードの結び方の動画が沢山あることに気が付いたからです。2~3色のパラコードを使って動画の動きを忠実に再現すれば作れないはずがないんです。ちなみにパラコードクラフトの海外サイトもたくさんあって、たとえ言葉は分からなくても紐の動きは大変参考になります。
パラコードクラフトはめっちゃ面白い
そして最後に、パラコードクラフトはめっちゃ面白いんです。実際に手を動かしているときも「右の紐を取りまわして下から穴に入れて、次は…」と脳にビンビンくるのですが、動画を見て作りたい形とリングとの関係を考えたり、芯紐と結び紐の色の組み合わせや、足りない結び、不要な紐の処理などを頭の中で考え続けるのもパズル的で楽しい。布団に入って寝る間際にハッと閃いたりします。この感覚がたまりません。
何か手芸をやってみたいなーって方にもお勧めです。
今回のパラコードクラフトの行き先
さてさて、今回作ったパラコードクラフトの行先ですが、このようになっております。
ヤン子ちゃんシリーズの防虫効果の程は分かりませんが、来週全部まとめて升井君のリュックに着けることにします。勿論、こっそりと。
なので恋の続きは升井君のリュックで。
こちらの偽コヤンマは伊東君の可愛い奥さんにあげることになっています。
悪い虫が寄ってこないようにね。
今週はこんな感じ。ではまた来週、ばっはっはーい。
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参考資料 本物のオニヤンマ
山を歩いてるときにオニヤンマの写真がうまく撮れたので、参考として貼っておきます。
実は手を動かすことで目玉の処理方法も大体わかったのですが、他の方同様、製品のコヤンマを完コピして世に広めるのは僕の本意ではありません。なんたって製品は商売ですから。近いものできたよー見て見てーってあたりに収めておくのが趣味ってもかもしれません。
いや、それよりもおかげさんで今回の企画でパラコードクラフト自体に興味を持ちましてね。海外サイトを眺めててすごくインスパイヤーされるんです。
パラコード、ほんと面白いよ。