【山口県百名山】莇ヶ岳(あざみがたけ)から弟見山(おととみやま)ー後編

【山口県百名山】莇ヶ岳(あざみがたけ)から弟見山(おととみやま)ー後編
莇ヶ岳山頂
莇ヶ岳山頂

莇ヶ岳登山口駐車場から莇ヶ岳山頂まではざっくり1㎞、時間にして1時間弱。鎖場のスリルも味わったので今日はこんなもんでもいいかなーと思っていたら「なーに言ってるんすかー。弟見山行きましょうよー!」と升井君。

あ、やっぱそうっすか。

弟見山(おととみやま)へ

莇ヶ岳山頂付近

莇ヶ岳の避難小屋
莇ヶ岳の避難小屋

弟見山に行くことになったのは良いのですが事前にまったくルートを確認していませんでね。山頂をぐるっと回って避難小屋の先に2つの道を発見したのは良いもののさてどうするかねーっと。

ここは困ったときの地元のあんちゃん!

先ほどの黄色いカッパの兄さんに弟見山への道を尋ねたところ「避難小屋から左へ取ればあとは一本道ですよ」と教えてくれました。

サンキュー!地元のあんちゃん。豚骨のカップ麺、めっちゃ美味そうな香りしてたよ。

莇ヶ岳の避難小屋から左へ
莇ヶ岳の避難小屋から左へ

地元のあんちゃんに教えてもらった通り、莇ヶ岳の避難小屋から左へとりました。

左へ行くとすぐに補助のロープを伝って降りる所があるのですが、その場所からの景色を付けておきますね。

それが弟見山遠景。

弟見山遠景
弟見山遠景

実は莇ヶ岳の山頂からは林が邪魔をして弟見山が直接見えないんですよ。

莇ヶ岳山頂の反対側にきてやっと林が開けて、莇ヶ岳よりも高そうな山が見えました。霞んでますが多分あれが弟見山なんでしょう。

結構距離があるのかもなあと思いました。

莇ヶ岳から弟見山の稜線

莇ヶ岳から弟見山までは約2.8km。稜線歩きといえばそうなんですが、上げ下げが激しくて爺にはきつい行程でした。

ただ、道はめちゃめちゃ良いです
ただ、道はめちゃめちゃ良いです

莇ヶ岳からいったん下り、その先の道は遊歩道かというくらい道が良いです。間違いようのない一本道と言われたのも分かるね。

道標もあります
道標もあります

そして道標もちゃんとあります。このあたりはめっちゃ歩が進むんです。まあ、基本的に下ってるからなんだけどね。

下って
下って
登って
登って
一か所だけ迷いそう
一か所だけ迷いそう

歩き始めて割と早いタイミングで一か所だけ迷うところがありました。それがこの写真。右にはめっちゃ良い道があるんですが、でも左にも行けそうに見えるんですよ。

左は倒木が横たえてあるので「入っちゃだめよ!」ってのは明らかなんですけど、気持ちだけ左にも入ってみましたwww

ちなみに帰りに見つけた道標
ちなみに帰りに見つけた道標

この分かれ道で、帰りに見つけた道標の写真も残しておきます。

カーブの内側の木に付けられてるガムテで行きは見逃してしまいましたよ。はっはっは。こんなん分かるか!!

まあ、倒木が横たえてあれば、そっち方向に進まないってのが山歩きの基本ですから良いんですけどね。

倒木に頭をぶつける升井君
倒木に頭をぶつける升井君

ただまあこういう倒木は別です(笑)

ちなみに彼は実際に頭をぶつけたわけではなく

升井君「立石さん、絶対ぶつけちゃだめですよ!」
升井君「絶対にダメですからね!」
升井君「ああ~」

と一人で遊んでいるだけです。

わりと開けた小山
わりと開けた小山
登っても弟見山は見えない
登っても弟見山は見えない

道の途中から、ちょこちょこと高そうな山を見かけるのですが近すぎてどれが弟見山なのかは分かりません。

なので道なりに進むしかありません。

谷が落ちていかにも稜線
谷が落ちていかにも稜線
これが鞍部かなと思わせます
これが鞍部かなと思わせます
いよいよっすねえと張り切る升井君
いよいよっすねえと張り切る升井君
来ましたねえと喜ぶ升井君
来ましたねえと喜ぶ升井君
その先の登り( 一一)
その先の登り( 一一)

先ほどの、ガクンと曲がったところから見晴らしのいい小山を過ぎて、最低鞍部から一山超えて、再度降りると、いよいよ弟見山の取りつきになるのですが、取りついてからもその先も微妙に偽ピークが多いんです。

今度こそ頂上だ!
今度こそ頂上だ!
頂上まで500mの看板(-"-)
頂上まで500mの看板(-“-)
えー? まだあるっす
えー? まだあるっす
これこそ頂上!
これこそ頂上!

はい。これがほぼ正解です。

弟見山の物見台から
弟見山の物見台から

やっと弟見山の物見台まで来ました。あの尖ったのが莇ヶ岳なんですかねえ。もうちょっと向こうの山のようにも思えますが?

ちなみに弟見山の山頂はこの奥にあります。もうちょい頑張りましょう。

弟見山の山頂

弟見山の山頂は木で覆われ、ほとんど景色がありません。

弟見山 山頂
弟見山 山頂

一応、広場にはなっていますが、看板と三角点以外に何もなく、座るなら地べたになります。

奥の道も見に行ってみますがベンチもテーブルも無さそうなので、景色の良い物見台まで戻ることにしました。

弟見山 三角点
弟見山 三角点

おっとその前に弟見山の三角点だけ。三等でした。

弟見山のお昼ご飯を失敗

弟見山の物見台まで戻ってきました。物見台か展望台か呼び方は分かりませんが、少なくともここから莇ヶ岳が見えてるはずなんです。だって、弟見山って「兄弟峰の弟である莇ヶ岳が見えるから弟見山」なんですもの。

でも、莇ヶ岳ってどれ?
でも、莇ヶ岳ってどれ?

でも、莇ヶ岳ってどれなんでしょう?

写真左に尖った山が高く見えるんだけど近すぎる気がするし、向こうの山は遠すぎる気がする。だれか正解を教えてもらえると嬉しいです。

てのが、今日、弟見山に登る気がなかったので、位置関係を全然押さえてなかったんです。事前に地図を見て、歩きながら方向感覚を合わせて、到着した山頂から見渡すんじゃないとどれがどれか分かんないよね。ちょっともったいないことしたなあ。

今日のお昼ご飯
今日のお昼ご飯

とまあ、そんなところで弟見山の山頂手前の展望台でお昼ご飯にすることにしました。

風は強いのですが、周りに落ち葉もありませんし、体で覆えばアルストでも問題ないでしょう。なので、今日のお昼ご飯はお湯を沸かしてカップヌードルにします。

アルストにメチルを移して火をつけて、メスチンに340mlの水を入れ、火にかけて、そろそろ良いかなという頃に升井君に声を掛けました。

立石「カップヌードルの蓋開けていいぞ」
升井「あれ、今日、シールありますね?」
立石「???」

間違えてノーマルサイズを買ってきてしまいました orz…

ノーマルは1個300mlのお湯なのよ。今更方向転換もできず、2個のカップ麺に半分ずつお湯を入れてバリ固麺を食べることにしました。

升井「固いっすね」
立石「・・・」
升井「俺、バリ固好きっす」

もぐもぐ、バリバリ・・・

莇ヶ岳から弟見山のルート

莇ヶ岳から弟見山
莇ヶ岳から弟見山

莇ヶ岳の山頂から弟見山までは約2.8km、往復5.6㎞程度の道程。稜線ながら途中に現れるピークがそれぞれ急で結構足にくる。行きは良い良い帰りは怖いで、最後に莇ヶ岳から降りることを考えると、膝への負担には注意が必要かも。

そう言えば、莇ヶ岳から弟見山へ向かう途中で、升井君に「この細い杭はなんすかね?」と聞かれ「あー、こりゃ行政界やねー。市町の境界。」と答えたのですが、後から地図を見ると、この縦走路がちょうど山口県と島根県の県境にあたるようです。

杭は道の左端にあったので、より細かく言うと僕らは島根県へ1mくらい越境してました。こんな大変な時期に不要不急の県外移動、スミマセン。

前編はこちら

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