柳井市の琴石山(545.0m)に登ったら8.5kmも歩いちゃいました。自分の不注意と思い込みのせいなんですけどね。最後は通り雨にも降られて。いやーまいったまいった(笑)
8月8日朝
三連休初日の8月8日、朝5時ごろに目が覚めるとひどい雨音。こりゃ無理だと2度寝して、7時に起床。
今日は登れないなあと雨雲レーダーを確認すると、柳井市のあたりは一日中雲がかかってないことに気が付いてしまいました。
山口県百名山で柳井市を調べると琴石山があります。標高も545mと低く、コースも整備されている様子。多少濡れていてもいけそうです。
よーし、柳井に行っちゃうかーと家を飛び出しました。
琴石山登山道まで
琴石山に登るには、やない美ゅーロードの琴石山パーキングに車を停めるのが良いようです。
道路に向かって右手に進み、お寺さんの手前を左折して下に降りていきます。
道路下をくぐると琴石山登山道の看板があります。
あとは案内図まで一本道です。
しばし進むと琴石山案内図がありました。これを見ると、なんだか施設も充実していそうで安心ですね。
この先が二股に分かれていて右は林道かあと頭に入れます。
もうしばらく進むと道が二股に分かれており、道標がありました。
「琴石山登山道/人道→ 車道→」と書いてあります。
先ほど右が林道と頭に入れていますので、登りはきつい人道を通り、下りは楽な林道で降りてこようと考えました。
したがって、この二股の選択は左です。
はい!ここ間違え!
正解は人道も車道も右に進むです。
琴石山案内図で見た素敵な場所の数々に当たるには右に行くのが正解なんです。
ちゃんと読めば→って書いてあるんだけどさあ、二股の道の真ん中に看板が置いてあって、人道・林道の順に書いてあったら、ここが分岐かなって思うよね。
まんまとこれにやられました(笑)
琴石山 登山
僕が間違った左側の道なんですが、この写真のように最初は全然綺麗なんですよ。
琴石山の道は整備されてるって頭があるので、間違ったなんてこの時点ではこれっぽっちも思ってません。
道の途中にツリーハウスなんかもあったりしてね。誰だって間違った道に進んでるなんて思いもよらないでしょう。
で、この道が完全に間違っていて、琴石山に行かないかというとそうでもなく、たしかに登山道ではあるんです。
たまに道標も出てきたりしますしね。ずっちーなあー。
ただちょっと急こう配で、岩が多い。いつになったら楽しいイベントが出てくるのかな? どこで道を間違えたのかなと不安にはなります。
写真に残せませんでしたが、岩を上がったところで、小さなマムシちゃんを見つけてしまいました。独特の丸い模様。いけませんねえ。
うーん、これ以上進めない。でも戻れない。長ズボンだしハイカットのシューズだし、えーい蹴とばしちゃえ!ポーン!
と、ここで無事だったのは良いのですが、それ以降は一歩進むたびに足元が気になるわ、支えの木を握る手も気になるわ。
通れる道が狭くて張り出した木にクモの巣がかかってるのもやっかい。足元、手元、正面にととにかく目線が忙しい。
でもまだ標高400m。
そこから慎重に進んで、ほうほうの体で山頂にたどり着いたかと思ったら、琴柱眺望の丘という物見の場所でした。
途中に見えた大きな縦岩を琴柱と呼んでるのかな。
琴柱眺望の丘から少し上ると、三ヶ嶽林道と琴石山への分岐点がありました。
ここから琴石山へは楽勝。
先ほどの分岐点からは公園を散歩するような道で琴石山頂上へと続きます。
琴石山山頂
天気は良いのですが湿度が高かったせいでしょうか、琴石山山頂からの風景は残念ながらガスっていました。目視では大島大橋がかろうじて見える感じ。上関までは見えませんでした。
山頂にあるお宮さんにお茶を差し上げて、お賽銭をあげて、パンパンと。
昭和62年竣工の琴石弥山社殿様です。
夏は琴石緑の風が 柳井町中にそよそよと
「…琴石 緑の風か 柳井町やに…」なんて読むんだろうなあとか思いながら見てました。野口雨情の柳井小唄の一節のようですね。
野口雨情
明治、大正、昭和を生き、「七つの子」「しゃぼん玉」や「赤い靴」「青い眼の人形」など、数多くの名作童謡を作詞した詩人。
琴石山の頂上を十分に堪能できました。冷たいコーヒーで喉を潤し、胃にお菓子を放り込んで、塩飴を食べたら下山開始です。
琴石山 下山開始
さて、琴石山頂上から海方向には「アドベンチャーコース」という看板が立ち、下っていく道が見えます。大島方向にも稜線を降りる道が見えるのですがこちらはつながる道が見つかりませんでした。
で、そのアドベンチャーコース。取りつきが見るからに急なのですよ。
今日の登りが岩を駆け、木を除け、クモの巣を掃い、マムシを蹴っ飛ばしとさんざんアドベンチャーだったわけで、あれ以上にアドベンチャーだと俺死ぬわと思ったわけ。
なので名前からしてアドベンチャーコースは却下。
はい!ここ間違え!
後から見返してみると、上のコース図の左から登ってきているわけで、実はこのアドベンチャーコースこそが右の2本につながるお楽しみいっぱいの正規コースだったんです。
というわけで、ここでも僕はコース選択を間違えてしまいました。
三ヶ嶽林道と琴石山への分岐点まで戻って、三ヶ嶽林道に続くという稜線沿いを降りていきます。
登りはきつくても良いけど下りはのんびりしたいんですよ。なので林道に出れば楽勝という選択をしたわけです。
まあまあ物見の場所もありますし、この道も間違いなく登山道ではあるわけです。
振り返ると琴石山が遠くにあって、だいぶ降りては来ているんですが
琴石山山頂では右手に見えていた中国電力柳井発電所が正面に見えます。うーむ、こりゃ結構西に進んでるなあ。
木の階段を降り切って
お地蔵さんのある三ヶ嶽林道まで降りてきました。柳井市街と書いてあります。ここにきてやっと地図を見ると、この道、柳井駅のほうに降りていくみたいですね。
車を停めた駐車場の場所からするとさすがに柳井駅は遠回りすぎるので、途中でキャンプ場のほうに曲がりました。
ああ、そういえば、キャンプ場の先で中電のおじさんに会いましたが、今日は朝の駐車場からここまで誰一人も会っていませんでした。
怪我したらやばかったかもね。
ふえー。やっと降りてきました。六道地蔵登山口と書いてあります。
えーと、目の前の道がやない美ゅーロードなので、これを30分くらい東に戻ると琴石山パーキングのようです。
この後、土砂降りの雨の中を歩くことになりましたが、無事に下山完了です。
琴石山コース図
これ見ると正規のコースから4kmくらい余計に歩いてる感じですかね。特に下りが長すぎ(笑) まあ、そこそこ楽しかったからいいや。次に来ることがあったら正規ルートを回ることにしようっと。
今日の教訓
登りは山頂一点を目指しているので迷っても着く。下りは気楽にどこにでも降りられるからこそルートを慎重に選ぼう。
今日の疑問
ところで、今日、琴石山の山頂で野口雨情さんの歌碑を見つけました。「七つの子」「しゃぼん玉」や「赤い靴」「青い眼の人形」などの作詞で有名な野口雨情さんですが、なぜ柳井市にいらしたのでしょうか?
それを解き明かす資料は結構ありそうですね。