全国各地で40度を超える気温を記録したこの日、午前中に竜王山、午後は霜降岳を歩いてきました。頭がぼけていたのか視野狭窄に陥って道を間違え、無駄に山中を彷徨い歩いてしまいました。
少々歩くのは構いませんが水の管理がちょっとやばめで、無事に帰ってこれたのは八大龍王様のおかげかもしれませんね。
男山への登山道
午前中に山陽小野田市の竜王山を歩き、午後からは宇部の霜降岳(地元の人間は霜降山と呼びます)を歩こうと真締川ダムにやってきました。
ここの駐車場は綺麗なトイレもあって登山を開始するにはなかなか良いと思います。
真締川ダムの駐車場から高速の下をくぐって山へと向かいます。ここの舗装路が結構長く、木陰がないのできつい。頭のてっぺんから陽を浴びました。
男山へ向かうには一番左の道を曲がって、その先の二股をさらに左です。
選んだ道をとにかく車道の終わりまで歩いて、畑の横を通り、男山と書かれた看板を見つけます。
やっと木陰が出てきて一安心。
多少ガレてますが、傾斜がゆるゆるなので気になりません。
椅子やら金属のカップが置いてある水飲み場がありました。
岩の奥からチョロチョロと水が流れている音が聞こえてきますが、とてもこれを飲む気にはなれません(笑)
男山・城山の分岐点にたどり着きました。
男山方向は右手、がっつりと登りに見えます。
城跡が見たいので城山方向に向かいました。霜降岳は男山に向かって左なのでチョイスとしては正解なはずです。
ちなみにこの時点で地図アプリは全然見ていません。僕、基本的に山の中では道標ベースで進んでいきます。
なぜって?迷っても面白いからです。
しばらくは右手山頂方向にでっかい岩が続きます。
なにか意味ありげにまっすぐ切り取られていて興味深い。しばし足を止めて眺めますが、なにも得られませんでした。
ただふーんと思って見てて楽しいだけ。それでいいんです。
城山はいつ現れるのかなあと思いながら緩い緩い坂を登っていきます。
どうやらこれは男山を避ける巻道だなあと歩きながら理解しましたが、だんだん左右に草木が張りだしてくるので気分がめげます。
今日は暑いので半袖なんですよ。蚊が鬱陶しい。
その鬱蒼とした巻道を抜けると、綺麗な車道に出ました。
なんだこの普通車でも登ってこれそうな道は!
魔の五叉路
その良い道を登っていきますと道標がありました。
前城・男山・峠池・小羽山方面・登山車道と一本の棒に5つの道が示してあります。
冷静にぐるりと回りを見回せば、どれがどの道と分かるのですが、まず先ほどの良い道が「小羽山方面」と書いてあるのが腹立たしい。
僕は高校時代まで小羽山に住んでいたのです。
小羽山から霜降岳へと続くこんなに良い道があるのを知らなかった自分が腹立たしいのです。
ここで今日歩いたコースを見てみましょう。
小羽山方面に進むと下ってしまうため、登山車道というのがどこまで続くか見てやろうという気になりました。
しかし登山車道の峠まで進んでみると、その先は下るのみ。男山に続く道もありませんでした。
しようがないので五叉路まで戻ります。
いいや、もう前城に向かおうと選んだのがなぜか峠池方面。完全に視野狭窄です。
峠池方面にかなりの距離歩いてから下りすぎだわと気が付き、そこで初めて地図アプリを開きました。
地図アプリを見ると完全に道を間違えています(笑) いや笑えない。
また五叉路へ戻りました。
五叉路の木陰に座って一服し、あらためて周りを見まわしてみました。
良い道の登り方向右手に山に向かう道があります。男山の小さな道標もあります。
男山はこっちか。分かった。帰りにショートカットで使おう。
まっすぐ進めば登山車道。これはさっき歩いてきたので進むチョイスからは消えています。
良い道の登り方向左手には峠池に進む道。これもさっき歩いてきたので進むチョイスからは消えています。
峠池方向に向かう角から山に向かって細い道が開けています。特段、道標は立っていません。
これか…orz
霜降岳に進むにはこのチョイス。
東小羽山三丁目出身の俺が知らないこんな綺麗な道があるとは許せん!という下り道。どこに続いているんでしょうね。そのうち探してみます。
ところで、この時点で残りの水がペットボトル1本。まずいなあ。
前城を越えて霜降岳まで行ってここまで戻り、男山を越えて真締川の駐車場まで戻れるのか?
霜降岳 前城へ
まいっか。行こう。
結構長く感じましたがやっと空が開けました。しかし、ここは前城。まだまだ。
霜降城跡 前城
前城にはあまり感動もなく。
霜降城跡 本城へ
前城の右手奥から本城へ進むことが出来ます。
霜降城跡 本城(霜降岳)
このあたりで水の残りが一口分になり、写真も減ってきます。
霜降岳下山
霜降岳を下山し、魔の五差路から男山方面に向かいました。男山の頂上は避けて手前の展望台から竜王山を眺めます。
展望台でちょっとだけ休憩。最後の水一口を口に含んで覚悟を決めました。
男山集落へと降りていきます。
男山からの緩い下り。最初の分岐はこちらを選ぶのが正解でした。
最後の知らない分岐。ここを間違えると死にます。さすがに地図アプリを見ました。
もとの道に戻るには南口が正解です。
上からの写真ですが、登りの時に下から見上げた道に似ています。いや似ているというか、これが正解なのです。地図アプリ万歳。
見覚えのある分岐まで戻ってきました。
ここも見覚えのある水飲み場です。ここまで戻れば登山的には安心なのですが、問題はのどの渇きです。でも絶対にここでは水は飲みません。
だって腹壊すもーん。
いやーこの後、下山して舗装路を歩いているときが一番きつかったです。太陽は容赦なく照り付けてくるし、木陰はないし、自販機はないし。
真締川ダムのトイレで頭と顔の汗を流して、服を着替えたら、速攻でセブンに向かっちゃいました。
生きて帰ってきてスコールが美味い! 今回、熱中症にもならずに生きて帰れたのは、僕の体の中の水を守ってくださった八大竜王様のおかげですね。
生きてるって素晴らしい!
愛のスコールが懐かしくて美味かったので皆さんにもお薦めしておきます。本当はすぐにビールを飲みたかったのですが、なんか微炭酸で満たされました。
2020/08/17 追記
小羽山方面と道標に書いてあった車が通れるような綺麗な登山道に繋がる道が分かりました。
川上の白石交差点から小羽山に向かい、未来湖には曲がらずにそのまま直進。カークラブジャパンさんが見えたらその先(廣一興行㈱焼却処分場の看板)を右に。これを奥まで進めば最終的にあの綺麗な道につながるようです。もっとも車止めがあって、車が入ることは出来ないようですけど。
車で上がれようがどうだろうが僕的には道が分かれば満足です。
OK,次はこれで登ろう。
知ってて当然の道を知らなかったから悔しい!
地元の思い入れのせいで冷静さを欠いてしまいました。
いけませんね。
知らない道を歩くから楽しい。これです!
いくつになってもまだまだ未熟。
初心に帰って楽しみます。