一昨日、下関市の竜王山山頂から山陽小野田市の竜王山を眺めましたが、今日は山陽小野田市のほうの竜王山に行ってきました。
山陽小野田市の竜王山には八大龍王神社様がございまして、素人ながら龍神祝詞を奏上しておきました。
山陽小野田市の竜王山からの眺望
一昨日、下関市の竜王山(614m)山頂から、遠く山陽小野田市の竜王山(金比羅山 118m)を見下ろしました。
山陽小野田市の竜王山は小さくしか見えませんでしたが、こちらから眺めると下関の山々は大きく形もはっきりと分かります。
自分が上った山を「あれがそうだ」と特定して眺めるのはなかなか楽しいものです。
そうそう。なぜ急に今日、山陽小野田市の竜王山に来たかと言いますと、前日、宇部に墓参りに出向いた際、小羽山の坂を降りる途中に海の向こうに九州の山々を見たからです。
運転中だったので一瞬のことでしたが、青い空、碧い海の向こうに緑の山が浮かび、その風景があまりにも鮮烈に目に飛び込んできたのです。
きっと半島に飛び出した山陽小野田市の竜王山であれば、もっと良い景色を見ることが出来るだろうと思ったわけです。
写真だとうまく伝わらないかもしれませんが、この日も良い景色でした。
大満足です。
竜王山の八大龍王神社
前日に竜王山をGoogle Mapsで調べておりましたら、山中に八大龍王宮(Google Mapsでは”宮”となっています)というお宮さんを発見しました。
そういえば、下関の鬼ヶ城を登った時も山頂の石碑に「八大龍王」の文字を見た気がします。
八大龍王とはいったい!? これは行かねばなりますまい。
ちゃんとお宮さんまで行きますので、皆様もご一緒に参拝をいたしましょう。
竜王山山頂までは車でスイーっと上がったのですが、中腹に駐車場がありその入口に「表参道コース」の看板を見つけておきました。
初めて人の家に行くときには表玄関からご挨拶するのが失礼がないと思います。
したがってここから上りたいのですが、この看板のある駐車場は現在、鎖がかかっていて車を乗り入れることが出来ません。
少し先の広場まで進み、車を止めて駐車場まで戻ってきました。
だだっぴろい中腹駐車場を端から端まで眺めてみましたが、どうにも道らしきものが見つかりません。
おお、あった。駐車場の一番奥の木の下に参道を発見しました。
暗い森の中、ブロックで土止めされた階段を上っていきます。結構急です。
階段を上り終わると尾根らしきところに出てきました。
しばらく進むと一の鳥居を見つけました。一礼して鳥居をくぐります。
ここから最後の階段をもうひと頑張り。
ぱっと空が開けて二の鳥居が目に飛び込んできました。八大龍王神社様に到着です。
脇を見ると竹ぼうきで落ち葉を掃いていらっしゃる方がおられました。
こんにちはと声をかけ、少しお話しを伺ったところ、神社にゆかりの方でした。
八大龍王神社様にお参りに伺ったこと、写真を撮らせていただきたい旨を申し出て、快諾をいただきました。
ありがたや。一礼して二の鳥居をくぐります。
社殿に進みお参りをしようと思いましたが、あれれ、お賽銭箱がありません。
もしかして中にあるのかなと、先ほどの方に「扉を開けても大丈夫ですか」と伺ったところ「そこは拝殿ではなく、なんというか神社の荷物等を置いておくところです」とのお答え。
え、そうなんですか((+_+))
「その裏に拝殿がありますよ」と伺って裏に回りました。
社殿の横に回ると木の下に写真のような札があり、その木の右手、ちょうど先ほどの社殿の真裏に小さな拝殿(もしかしたら本殿)が据えてありました。
注意.八大龍王神社様の奥には赤い鳥居がいくつか並んでいます。見た目が派手なのでつい足が向きますがそちらは”稲荷神社”です。お狐様ですので参られた際にはお間違えの無きよう。
こちらが八大龍王神社様の拝殿です。拝殿に向き合ってまず一礼。
龍神様ですのでお水をお供えしました。ハイキング用に持って上がっておいて良かった。ボルビックだけど(笑)
お賽銭を入れて、二礼二拍手一礼。
龍の名がつくお社は、雨ごいや海難除けなど基本的に水にかかわる神様をお祀りしているはずですので、僕は「穢れを洗い流してください」とか「悩みを洗い流してください」という風にお願いをします。
神様も得手不得手はあるでしょうし「お、ちょっと分かった奴が来たな」と喜んでいただけるでしょうから。
あ、神様にお願いごとをされる際は、住所・氏名をお伝えするのをお忘れなく。
八大龍王神社にて龍神祝詞を奏上
拝殿にラミネートで覆われた龍神祝詞が置いてありました。外側が埃を被っていたのでいったん拝殿を離れ水で流して綺麗にしておきました。
高天原に坐し坐して
天と地に御働きを現し給う龍王は
大宇宙根元の
御祖の神にして
一切を産み一切を育て
萬物を御支配あらせ給う王神なれば
一二三四五六七八九十の
十種の御寶を
己がすがたと変じ給いて
自在自由に
天界地界人界を治め給う
龍王神なるを尊み敬いて
眞の六根一筋に
御仕え申すことの由を
受け引き給いて
愚かなる心の数々を
戒め給いて
一切衆生の罪穢れの衣を
脱ぎさらしめ給いて
萬物の病災をも
立所に祓い清め給い
萬世界も御親のもとに
治めしせめ給へと
祈願奉ることの由をきこしめして
六根の内に念じ申す
大願を成就なさしめ給へと
恐み恐み白す
龍神祝詞は龍神様に捧げると良いとされる祝詞です。我々は神職ではありませんが、竜神様にお気持ちを伝えるのは良いのではないでしょうか。
良ければ皆様もご一緒に。
結局、八大龍王とは?
結局、八大龍王とはなんなのか、現地に行っても分かりませんでした。
ネットで調べた情報をまとめましたので参考までにどうぞ。
- 水神として祀られ、雨を降らせる、洪水を止めるなどのご利益がある。
- 仏教界では、仏法を守護する八つの龍神にその名が見られる。
- 釈迦の生誕の際に、甘露を降らせてその生誕の祝福をした。
- 天部の神や人々と共に釈迦の説法を聞いたという逸話がある。
- 観音菩薩の守護神であり、観音様の宝珠を身に宿し人々に福をもたらし願いを叶えてくれる。
- ご利益は幅広く、商売繁盛、富貴栄達、出世、勝運、除災招福、恋愛成就、五穀豊穣などである。
竜王山の八大龍王神社様は霊験あらたかだと思いますので、山に登れない方や遠方の方は上の写真からお参りをどうぞ。
写龍という言葉をご存じですか?
僕は今回、八大龍王を調べていく中で写龍という言葉を初めて知りました。写経と似たものでしょうか。龍は格好いいですし、もう少し時間が取れるようになったらやってみたいなあと思います。
鬼ヶ城で八大龍王に触れて小野田の竜王山に導かれ、龍神祝詞に「十種の御寶」を見つけて、また山口市の十種ヶ峰を思い出す。
山は雨や水、神話や信仰と関りが深く、歩くほどにどこかで何かにつながっていきます。
面白いですねえ。