11月29日朝、前日の花尾山のガレで膝を少し痛めたようで、軽い山はないかと調べていたら長門市の向津具半島の根元(元乃隅神社から少し山に入ったあたり)に雨乞岳を見つけました。
雨乞岳は山口県百名山にも入ってるんですが、楽々歩けそうなコースを見つけたので、”とりあえずピークハント気分”で行ってみることにしました。
山口県百名山とながとトレイルコース
写真の「NAGATO TRAIL COURSE MAP」は妙見山公園のながとトレイルコース入口にあった小さな紙を接写したもの。このコースは昨年(2019年に)整備されたようです。
実はこれと似たような写真をネットで見つけましてね。トレイルコースと銘打ってるんなら歩きやすいだろうと思ったってわけ。
ちなみにこのブログでもよく引き合いに出す中島篤巳さんの山口県百名山は初版が1995年、改訂版が2000年の発行で、雨乞岳は登山道がないとか藪漕ぎが必要なんて書かれてるんですが、2020年の今となっては流石に情報が古いかな。
ナウなヤングはながとトレイルコースでeasy to go!
気楽にいこうぜ。です。
妙見山公園
上のコース図からも分かる通り、妙見山公園はながとトレイルの出発点です。
妙見山公園への行き方
妙見山公園への行き方ですが、山口市から向かうなら広域農道を通るのがベストです。ナビに入れれば出てくるかもしれませんがざっくりと。
- 湯本温泉から長門に向かう
- 左手にセブンがあるのでお菓子を買う
- セブンの先の信号を右
- その先の信号を右に曲がって広域農道に入る
- 一本道をひたすら進む
- T字路に当たったら左に曲がる
- ひたすら一本道を行く
- (191号線の上をまたぐ)
- 山に登り始めたなと思ったら
- 妙見山公園の看板があるのでこれを右
広域農道を使わずに海沿いの191号線を行くと元乃隅神社渋滞にはまる可能性があります。この辺りは仕事やプライベートでちょいちょい動いてましたので、間違いなくこれがベストな道です。
妙見山公園は駐車場にも公園にもトイレがあります。自販機もありますので体調を整えるには申し分ありません。
妙見山公園
妙見山公園には芝生の広場や東屋、トイレの他に炊飯所もあります。設備的には楽勝でキャンプができます。
妙見山展望公園
広場の端には小高い山もあって妙見山展望公園となっています。
妙見山展望公園からは油谷湾の本土側(例えば楊貴館)や向津具半島の先の方を見渡すことが出来ます。
写真よりも動画のほうが伝わるかな。
さて、妙見山公園はこのくらいにしてハイキングへとまいりましょう。
妙見山から雨乞岳へ
ながとトレイルコースの入口はわりと初見殺しで、駐車場から向かって妙見山公園の奥にあたる、妙見山展望公園の裏側にあります。
しかも展望公園に上がる必要もなく、小山を避けて広場横の歩道を道なりにいけばたどり着けます。
説明の看板もなくてね、雨乞岳の方角からして駐車場方面を降りていくんだろうと僕はこの入口をかなり探し歩きましたよ orz…
では、鎖を外してコースイン。
コースイン直後は写真のように見た目が良いのですが、その先で30mくらい降りるようになります。踏み跡はあるもののけっこう酷い道です。
トレイルってもうちょいイージーなイメージがあったのですが、こんな酷いところも降りるんだーと正直びっくりしました。
で、妙見山公園を降りた後はまあまあ開けた道を進むようになるんですが、あーなるほどねーと。
風車を立てるときに一時的に整備した林道と元々あった山道をつなげてコースを作り、最後の最後に車の停めやすい妙見山公園をつなげたんだなーと。
でなきゃ位置的にも入口を公園奥に置くのはおかしいもんね。
妙見山公園から雨乞岳の間には高頭山があります。
高頭山の尾根につくまでは妙見山の巻道が続きますが、ここは最近作られたようで、あまり踏まれていないのか体を谷側に持っていかれました。
気を付けないと危ない。
しかし、高頭山の尾根に付いてしまえば普通の山道。岩の間を縫って進むようになります。
祠がありました。かなり崩れていますが、山に入ることを挨拶して先に進みます。
高頭山へはあと302mだそうです。
高頭山には立派な四等三角点がありました。
四が左から書いてあり点が点と書いてあります。欠けもありませんし字もはっきりと見えますのでかなり最近のものですね。
このあたり大岩が多く「防府の楞厳寺山に似てるなあ」なんて思ったはずなのですが、全く写真を残していません。なぜだろう。
まいっか。とりあえずみのが峠へ0.6kmの看板を残していたので記録しておきます。妙見山から1km歩いてきたところです。
その先は植生の変化を楽しみました。
まず、鞍部に広葉樹林のアーチ。今の季節は落ち葉を歩くのが気持ち良いのです。
そこから少し上ると空が開けて常緑樹のゲート。この明るさも気持ちがいい。
再び山を下りての竹林。これがまた風情がある。ここはNHKの番組で駆け降りると気持ちがいいと表現されたところですね。
そして竹林を降りてくるとみのが峠。
高頭山から降りてきた僕にとってはとても峠とは思えないんだけど、ここは四差路になっており、麓から上がってきた人にとっては「ここが峠の分かれ道」ってやつなんでしょう。
みのが峠からちょいワイルドな道に入っていき、植林帯を越えるとすぐに山頂に着きます。
右に行けば頂上なんだけど、あえて看板通りに左に行こう。
石灯籠を過ぎて降りると舗装路に出てきました。舗装路から右を振り向くと大きな電波塔があります。こちらが頂上方向。
電波塔横の高台に二等三角点がありました。
電波塔の前にはベンチがあり、油谷湾の本土側と向津具半島の方向が開けていました。
写真だけでは分からないと思うので、雨乞山の360度ビューを載せておきます。
雨乞山の360度ビューと山口県百名山
今回、動画に映り込んだナイスミドルズの奥様は手に山口県百名山を持っていらっしゃいました。
「山口県百名山じゃないっすか!」とお声がけすると、60の手習いで本のルート通りに登ってきたの、若いころは北アルプスを登ってたのよと、本格派の奥様でした。
この雨乞岳が99座目で、近々のお孫さんの誕生日までに100座達成を目指していらっしゃるとのこと。「よかったら」と奥様のカメラでご夫婦のお写真を撮らせていただきました。
僕がブログを書いている今頃は、きっと無事に100座目を達成されていることと思います。どうぞいつまでもお元気で。
今日のコース
妙見山から雨乞岳(ながとトレイルコース)は単純なピストンで6㎞弱。高低もほぼなく獣感も薄くまあまあ歩きやすい道でした。
まっすぐ帰っても良かったんだけど、なんとなく山口市とは逆の伊上の海岸(YYビーチ350)まで来てしまいました。コース図でいう左下が油谷湾ですが、伊上はそのもう少し左下になります。
海側から今日の山を眺めて山座同定。
あそこの風車からあそこの電波塔まで歩いたんだなあ。
なんか、良い人達に出会ったなあ。
海岸で一人そんなことを考えていました。
油谷湾の楊貴館のジビエカレー
記事にもちょっと出てきましたが、この油谷湾の端っこ、向津具半島の根本には楊貴館というホテルがあります。白くて高い建物なので、向津具半島の山からは方向を見るための目印になります。
今日歩いた道は獣感がありませんでしたが、本土側の山々はシカやイノシシが豊富でね。楊貴館ではジビエを使ったカレーを出しています。レトルトパックもAmazonに出ていたのでご紹介しておきます。