ツンツクテン ツンツクテン
毎度ばかばかしい御噺を一席。
えー「信州信濃の蕎麦よりも、あたしゃあなたのそばがいい」なんてーことをよく言いますが
昨年末に山口県百名山をマップ化しましたら、ホームグランドの山口市のそばにまだ登ってない山があることに気が付きました。
そばにあるから蕎麦ヶ岳ってーわけじゃありませんが、新年一発目は近いとこから行きやしょう。
今日は蕎麦ヶ岳のお話しでございます。
蕎麦ヶ岳への入り方
蕎麦ヶ岳は山口県山口市仁保一貫野あたりにありまして
まずは近くの道の駅仁保の郷を目指し、こちらで体調を整えておくとよいですねえ。
はい。格好の良い写真を撮りましたが、こちらトイレでございます。
道の駅の真ん前の道を徳地方面に向かうってーとすぐに交差点がありまして、左は引谷、右は奈美の大きな看板が出ております。
左に行くと白石山ですが、今回はこれを右へ。
道なりに進むと結構山を登ったあたりに、蕎麦ヶ岳登山口の看板が出てきますので、これを右に入れば数十mで駐車場に到着です。
余談ですが、このまま県道197号線を進むと27号線につながり、佐波川沿いの小野中学(防府市奈美)に出ますが、途中1車線になるので大きな車は攻めないほうが良いでやんしょう。
蕎麦ヶ岳登山口駐車場には十数台の車が停められます。トイレや自販機等はありませんので事前準備はしっかりしておいたほうが良さそうです。
この日、あてくしの前に入っていた車は1台のみ。帰りは7台に増えておりました。頂上までは一本道ですから来られた方全員とすれ違った次第。
最近は山の挨拶もお互いに遠慮気味でしてね。帽子の鍔に手をかけて「コンチワ」くらいのもんです。相手に悪いなと思っちゃうもんで。
そうそう。そういえば登山口の看板にちと怖いことが書いてございました。
11月3日の10時前、約500m奥の登山道に親子グマがいました。
登山者は十分注意してください。
一貫野部落より
だそうです。
立「おいおい、そこにいるのはクマさんかい?」
熊「おっ、誰かと思ったらご隠居じゃねーか」
立「ご隠居じゃねーかじゃないですよ。あなた。」
立「いい若いもんが朝っぱらからふらふらとして。」
熊「うっせーやこの死にぞこない。まずそうな肉しやがって。」
こんなことになると危ないですね。
前方に注意しつつ進むことにしましょう。
蕎麦ヶ岳登山
さて、今月7日から11日まで山口でも降雪がございましたが、蕎麦ヶ岳登山道入口付近にはまだ雪が残っておりました。
と言っても蕎麦ヶ岳の登山道は全体に開けて明るい陽が差し込んでおりましたので、雪が残っていたのはここだけ。
駐車場から歩いてすぐは写真のような取りつきになっております。
道の広さ、シダの張り出し具合といった取りつきの雰囲気から秋穂の陶ヶ岳に似た感じなのかなーと思っておりましたら、
すぐに広い林道へと繋がりました。
道の左右に石垣があったりしまして、昔から人の手が入っていた山なのだなあというのが分かります。
林道の左手には沢があり、水の音がずっと聞こえてまいります。
石組みの堰が幾重にも重ねられておりまして、コンクリではない感じです。いったいいつ頃作られた堰なのでしょうか。
そんな人工物だけっでなく、こちら入口の地図にもあったなめら滝。違うかもしれませんが(汗)
自然の造形も美しいもんです。
左に右にと沢を渡り緩やかな坂を登っていきますと、上方に山が見えました。
位置的にはあれが蕎麦ヶ岳かなー?と。
蕎麦ヶ岳は「遠くから眺めると頂上部分がソバの実に似ているところからこの名が付けられた」とのことですが、どうにも近すぎて分かんないんです。
特に急な登りもないまま尾根に達しますと「蕎麦ヶ岳山頂まで450m」の看板がお出迎え。
ここを曲がると左右に谷が落ちており、本当に綺麗な尾根を歩くようになります。
ついでに、ここまで風もなくポカポカ陽気の中を歩いてきたのですが、山に遮られていた山口市内方向からの風が横から吹き付けてくるようになり、思わずネックウォーマーをリュックから出しました。
懐は寒くとも、首が温かければ山ではなんとかなります。
尾根に入ると先ほどよりは登りが急になりまして
もう頂上なの?と思わせる景色が次々出てまいりますが、もちろん偽ピークです。
さすがに近すぎます。あと450mあるはずですから。
一つ目の偽ピークに登るとその向こうにお山が見えました。あそこが頂上に違いありません。た、多分。
で、鞍部に降りていくのですが、写真のように道が良いんです。
これ仁保の地元の皆さんが相当手を入れてくださってるんでしょうね。
ありがたいことです。
で、2つ3つ偽ピークを過ごしますと、あー流石にこれが本物だわーという、最後の登りが見えてまいります。
蕎麦ヶ岳山頂
最後のひと上がりをしますと目の前に突如広がるのがこの光景。
どうですか。良い感じに開けた山頂じゃあないですか。
手前にありました三角点は二等でした。
その蕎麦ヶ岳山頂は360度の眺望があります。遠くに山口市内が一望できるのが大変に宜しいですねえ。
上の写真は山頂から宮野方面を眺めたもので、中央から左に県庁が写っております。
また、少しガスってますが市内の姫山も分かりましたし、大内雛のガスタンクも見えました。
ってーことは向こうからも見える山ってーことです。
平地から同定するのが楽しみですね。
Youtubeに上げた蕎麦ヶ岳山頂からの360度ビューをリンクしておきます。
このビデオの16秒あたりに出てくる、綺麗な山が真田ヶ岳(しんたがたけ)@621mでして、こいつも登れるみたいです。
山口県百名山の蕎麦ヶ岳の隣にあって蕎麦ヶ岳よりも高い山ってなんなんでやんしょう(笑)
まいっか。真田ヶ岳、綺麗な山なんで近々行っちゃいますね。
蕎麦ヶ岳ハイキングコース
それじゃ今日のおさらいです。
蕎麦ヶ岳に入るには、道の駅仁保の郷から防府市奈美方面に抜ける県道197号線を行きます。
蕎麦ヶ岳の標高は556.9mながら、登山口からの獲得標高はわずか300m、頂上までの距離は2km。
山頂からの眺望はまるっと360度あり、特に山口市内が見渡せるのが良いです。
登山道は明るい一本道で、足元も良く、緩い坂が続くだけなのでハイキングコースに最適です。
総評
このコース、あまり歯ごたえはありませんが、おじさんでも、のびない内にいけます。
蕎麦だけに
今年もよろしくお願いいたします m(__)m
テンツクテン テンツクテン