先週、周南市の大高神山に登ってきました。大高神山には太平洋戦争時に徳山港を守った徳山海軍警備隊向道特設見張所跡があります。
狙っているわけじゃないんだけど、終戦記念日が近づくと戦争の遺構が残る山に登っているような気がする。英霊に呼ばれてるのかなあ。
大高神山登山口
大高神山登山口は向道湖から3号線を下る途中にあります。駐車スペースは道の脇。トイレ等はないので用便は事前に済ませておきましょう。
大高神山登山口の手前にも車数台が停められそうなスペースがありますが、この日は別の方が使っていらしたので、3号線沿いの待避所に車を停めて登山口まで歩きました。
大高神山登山
大高神山への入り方ですが、登山口の看板に向かって右にコンクリの坂がありますのでこれを上がって行きます。
大高神山登り
コンクリ坂は約10m。突き当りを左に折れるとすぐに山道に変わります。
山に入ると最初から急坂です。ちなみにこの坂は赤土が剥き出しになっていて、前日の雨を含んで滑りまくりでした。
右手に回り道が用意してあるのですが、最初から楽をしてはいかんと直進しました。
帰りは滑ってこけたくないので回り道を使いましたけどね 笑
坂を登るとクマよけの鐘がお出迎え。「熊さーん、今から入るよー」と鳴らしまくっておきます。
クマよけの鐘からしばらくはつづら折りです。少し先に山の端が見えるので、その内に尾根筋に出るのかと期待きますが、特に尾根もないまま山腹を巡っていく道になりました。
山腹を奥へ奥へと進みます。この日は気温も湿度も高く汗が吹きでました。その汗につられたかメマトイのまとわりつきがひどい。タオルを頭からかけて二等兵スタイルでの行進に切り替えです。
そう言えばこのあたりの道は蜘蛛の巣と、蝉と、アブの特攻もきつかったのを覚えています。本来、夏向きの山ではないのかもしれません。
あと1000mの看板を見つけるとしばらくはゆるゆるです。登りと言うよりも横移動かな。
軍事施設跡
そのうちに徳山海軍警備隊向道特設見張所の施設跡が現れ始めました。
兵舎跡への道は草まみれだったので途中であきらめました。
山肌をスイッチバックするように上がっていくと森に隙間が見えました。これが見えると山頂です。
大高神山山頂
大高神山山頂に着くと最初に目に飛び込んでくるのは砲台指揮所跡です。
怖いけど中に入ってみました。
砲台指揮所跡を出て、少し高くなっている国旗掲揚ポールの丘に向かいます。たぶん三角点はあっちだなと。
大高神山は標高647.23m。三角点の等級種別は三等、冠字選点番号は利9、基準点名は大高神だそうです。まんまでした。分かりやすくて良いです。
毎度おなじみ山頂で一芸は、「大鷹!」とか「スカイツリー!」とかありましたがいずれも落選。今回はフツーのポーズとなりました。
満足です。砲台指揮所跡に戻ってちょっと休憩しましょう。
英霊にお茶とお菓子とタバコを据えて、その後でおさがりをいただきました。
で、満足して戻ろうと思ったのですが、砲台指揮所跡の前に道が見えます。
立石:あれなんだろうね。
升井:行ってみましょう。
おう!なんだこんな立派な展望所があるじゃないっすか。
高射機関砲跡の周りが木に囲まれていたので、これでどうやって徳山港を守ってたのかなあと不思議に思っていたのですが、これだけ開けた位置なら戦時中は少し木を切っていたのかもしれませんね。
大変なご苦労でございました。
大高神山 今日のルート
大高神山は片道2km少しのさしてきつくもないルートです。道はよく整備されており、迷うようなところはありません。山頂もよく手入れされていましたが、さすがに夏草には勢いがあり三角点近くは足を踏み入れるのに勇気がいりました。
砲台指揮所跡に置かれた登山記録帳では、見知った方のお名前を発見してほっこりしました。
もちろん、僕も書きましたよ。
2年前は同じく徳山海軍警備隊の置かれた昇仙峰に登ってました
終戦記念日が近づくと戦争の遺構が残る山に登っているような気がします。
英霊に呼ばれてるんだろうなあ。