升井君と阿品弥山に登った帰り道、時間も早いので周南市の夫婦岩にも寄っていこうという話になりました。そこで僕たちは不思議な体験をするのです。
立石:ところで夫婦岩ってどこから入るん?
升井:JA熊毛のあたりっす
立石:あたりって?
升井:あたりっす!
立石:お、おう…
真言宗善通寺派三光寺
夫婦岩の登山口は周南市の真言宗三光寺さんにありました。
三光寺さんの境内案内図、夫婦岩登山道まで描いてくださって本当にありがたい。
これなら駐車場に車を停めたのも許してもらえるかも。
境内案内図をしっかり頭に入れて受付所へご挨拶に向かいます。
僕ね、実は真言宗とか密教系が怖いんです。不動明王様に「ちゃんとしろ!」って縛られちゃいそうな気がして。
なのでビクビクしながら山門をくぐってみると、背後から低音大音量の御真言がー!
怒られたのかと思ってビックリしました。
受付所には御坊が詰めていらっしゃいました。
夫婦岩を登りに来たこと、車を駐車場に停めさせていただいたことを告げると「どうぞ」とご快諾をいただきました。ありがとうございます。
お礼を言って、本堂に手を合わせて出発。おっとその前に三光寺さんも拝観させていただきます。
弁天堂から不動の滝へ。不動の滝では瀧修行ができるみたいです。受付でお願いすると修行用に貸し白衣、そしてふんどしもあるんですって。
ふんどし!!! 良いじゃない。これは別の機会に滝行に来なければいけませんね。乞うご期待です。
で、この滝の左側から夫婦岩登山道が始まります。
夫婦岩にGO!
夫婦岩は標高207m。国土地理院地図にも夫婦岩との記載があるので、山としてもこれが正式名称かと思います。
さっそく取りついてみます。
最初は不動の滝へと続く小さな沢を登っていきます。石段を上がり、木橋を渡り、笹薮を抜けるまでは羽虫の攻撃がすごいの。
沢から離れればいわゆる低山にありがちな山道に変わるのでここからは大丈夫。
でもその先の傾斜が思いのほかきついの。頂上まで900mで標高207mってことは、スタート地点の標高を差っ引いてもそこそこの傾斜があるってことじゃん。
今日は朝から阿品弥山を10kmくらい歩いてて、もうお昼も過ぎてて暑いし、本音を言うと少々しんどい。
でも升井君には負けらんねー。
頂上まであと100mの道標を見たあたりでロープが現れました。
このロープを登りきるとテラスがあって、そこから夫婦岩を見上げることができます。
夫婦岩に仏様が降臨
岩を回り込めば山頂に到着です。そこで僕たちは不思議な体験をするのでした。
こちらが夫婦岩。良いお名前ですね。
升井君の格好いい写真を撮ってやろうと少し遠目からシャッターを切りました。
そしてカメラから目線を上げると、あれ?お前、なんか仏様に見守られてるぞ。
升井:え!? マジっすか。どこっすか?
立石:あー待て待て、もう一枚撮るから。
こりゃ吉兆だわ。升井君とこは家内円満で間違いないね。
周南市の夫婦岩について
夫婦岩ってお名前からしても悪いものじゃないはずだけど、一応確認しておきます。
周南市指定文化財 夫婦岩
周南市教育委員会
夫婦岩は高水神社境内裏山の山頂に、南北に並ぶ花崗岩の巨岩で、一つは高さ7.9m、周囲16.1m、もう一つは高さ8.5m、周囲19.7mで、それぞれ1.4m離れて直立している。この夫婦岩は古来より影向石ともいわれ、高水神社の奥の院として祭事が行われたようであり、現在もお参りする人や登山者の〇〇は絶えません。
平成十五年四月二十一日指定
だそうです。○○のとこは見えないけど悪いことは書いてないじゃん。再検証。
升井君にカメラを渡すと、僕の写真にも仏さまに御降臨いただけました。
光とか影でしょだって? いやいや。これは吉兆です。
だって家内円満、良いじゃない。
夫婦岩の最寄りインターは熊毛IC。三光寺様へはインター出口から右へ進むと最短です。
夫婦岩に登るときっとみんな仏様に出会えるよ。
最高じゃん。