僕は高校野球が好き。ここ数年はコロナの影響で見に行けてないけれども、会社をさぼって母校の応援に行く程度には高校野球が好きです。
ヒット一本、ストライク一つ、外野フライの捕球にさえ歓声が上がるあの雰囲気がたまらないんです。
ところでこの夏、下関国際高等学校が夏の甲子園決勝進出という快挙をやってのけました。しかも春の選抜優勝校・準優勝校を破っての決勝進出です。こりゃもう母校がどうこう関係なく、山口県勢が盛り上がらないはずがありません。知り合いのおじさんは平日に打ち合わせそっちのけで熱闘甲子園ライブを見てたし、僕は僕で土曜の準決を前に昼飯を終えてTVにかじりついてたし。
惜しくも優勝は逃しましたけれども下関国際の選手はよくやりました。下関国際高等学校野球部の諸君、甲子園準優勝おめでとう。実にうまい酒が飲めました。ありがとう。
さて、ここからは今週の話。
土曜の朝、のんびりと起きるとNHK山口放送ローカルで『緊急アンコール放送!高校野球 準々決勝「下関国際×大阪桐蔭」 準決勝「下関国際×近江」』をやっていました。
チェンジや整備は少々端折るものの1回から9回まで2試合ぶっ通しの放送。この放送自体ちょっとミラクル。
結果は知ってるけれどもこれがまた見ちゃうんだよなあ。
で、大阪桐蔭戦を半分くらい見たところで「下関かー。久々に竜王山に登ってみようかなー。」なんて気持ちになりました。最近、夏山イップスで山から遠ざかっていたのですが人気の竜王山なら歩きやすいでしょうし、それに下関の盛り上がりも肌で感じたいし。
よし!今から下関に行こう!
竜王山吉見コースの入り方
下関の竜王山は山口県百名山の一座で、ちょうど2年前の8月に深坂自然の森から上がってバテバテ登山をした記憶があります。
今回も8月。ちょっとやばいかなーと出かける前にYAMAPでコースを下見したら、吉見コースは木陰が多くて涼しいとの評価が。
吉見コースに決定だな。
下関は本州の西端に位置するので瀬戸内と日本海に挟まれています。吉見ってのは日本海側にありまして、神戸製鋼あたりから北上すれば早いのですが、今回はショートカットせずに2号線を下ってシーモールの前から191号に乗っかりました。
カーナビで近江戦を流してたもんでね。終わりまで見てから登ろうかなと。
下関方面から来た場合、JR山陰線吉見駅手前の信号を右に入れば吉見コースの登山口に近づけます。
道に沿って進んでいると写真のような竜王神社さんを見つけました。後から竜王山内に中宮、上宮が出てきますが、ここがもしかして下宮なのかなあ。写真だけ撮ってスルーしてしまいました。
ちなみにですけれども、地図を見る限り最短で登山口に到着するには、この竜王神社さんまで来ると来すぎのようです。急ぐ旅でもないし、お参りしとけば良かったかな。
で、先ほどの竜王神社さんから続く道をT字路まで来たら右に。3分程度走って坂の頂上付近右手に広場がありました。
ここ工事車両の出入り口みたいですけど「休みの日は停めてもいいみたいですよ。」と僕の前に来た人が言ってました。
工事が気になる人はもう一段下に駐車場っぽいところがありますのでそこにどうぞ。
竜王山吉見コース
竜王山吉見コースは手入れも行き届いてて良かったよ。僕の好きなコースの一つに入りました。
一合から五合はちょい暑い
道を挟んだ反対側に竜王山吉見コースの登山口があります。
この看板一見分かりやすそうに見えますが、道の反対から来ると見逃します。たぶん。
草で隠れたところにも「竜王山ハイキングコース/竜王山山頂約3㎞」と書かれた看板がありましたが、これに至っては全然見えません。
登山道入口には竜王神社さんの立派な鳥居があります。その奥は参道っぽく、コンクリートの道からスタートです。
木々が周りを覆っていますのでたしかにひんやり。これは今日は楽勝かなと思わせます。
が、
参道を進むとすぐに石段が登場。心拍が上がってない状態で早々の階段って苦手です。
この石段はわりと急な上、崩れ気味で斜めになってたりするので慎重に歩を運ぶ必要があります。
登山口から5分も歩かないうちに中宮の鳥居が現れます。2つの鳥居をくぐった広場の奥にはお社が祀られていました。
榊も新しいし、盛り塩も形が整ってます。こりゃ毎日誰かが奇麗にしてるね。
お社に住所氏名を告げて山に来たこと、今日の山行に支障のないことをお願いしておきました。
岩っぽいのはここともう少し上の枯れ沢のところだけです。この岩も写真で見るほど急傾斜ではなく、ロープが張ってある右側を歩くと簡単に上がれます。
上から転がってきたであろう大岩には無数の穴。上の写真と同じ岩なのか違う種類なのか。県東部の明らかな花崗岩なら簡単なんだけど、この岩は○○ですとか最近怖くて言えなくなっちゃったんだよね。
特に下関のこの辺りは吉母遺跡があったりして恐竜の足跡なんかも発見されてるからね。それ違うぞ!って指摘を受けそうでこわいの。
この階段に限らず、吉見コースは土止めやロープ、ベンチなど登山道がよくよく手入れされていました。吉見地区まちづくり協議会の皆さんの手によるもののようです。どれがいつ手入れされたものかもペンキで記してあって非常に分かりやすい良い道でした。
吉見地区まちづくり協議会の皆さん、ありがとうございます。
五合目付近のベンチから彦島方向が見えました。
「木陰が多い」と聞いてきた吉見コースですが、たしかに山頂まで木陰が続いています。ただ一合から四合までは風の入りが悪く蒸す感じで涼しくはないなあと思っていたら、このベンチを越えたあたりから急に風が入り始めました。
六合目のハンモックが最高
五合目から六合目へはゆるいつづら折りだったかな。おや、何か看板が。
テーブル、ブランコ、ハンモックあり〼だって。ハンモックいいじゃないとあまり期待せず進むと
海に向かって開けた場所にハンモックが3つ並んでいました。軽く触ってみると剛性感もいい感じ。さっそく乗っかってみると、すんごく良い。
吉見地区まちづくり協議会の皆さん重ねてありがとうございます。
正面に蓋井島が見えます。となると右手は吉母地区、本州最西端毘沙ノ鼻あたりか。いい風が入ってくるなあ。
ハンモックに寝っ転がってしばらく休憩してると足が軽くなりました。下手したら寝ちゃいそうなくらい気持ちいい。
竜王神社上宮に行ってみよう
休憩を終了して山頂を目指し歩き始めると、すぐに上宮の鳥居が現れました。
山頂は鳥居をくぐらずに右方向なのですが、なんせハンモックで足が軽くなっています。せっかくなのでお参りしていくことにしました。
え!? 裸足ですか。確かに夏は素足の季節ですが、アーバンスタイルの僕には素足とか無理っす。枯れ枝とか刺さると破傷風になりそうだし、ごめんなさいして靴のままお邪魔することにしました。
やや崩れた石段を登りきるとお社登場。手前が拝殿、奥が本殿ですかね。ここでも中宮と同じように、山行の無事をお願いしておきました。
拝殿の奥も整地してあり進めそうです。足元を見ると征露記念燈篭の看板。行ってみましょう。
崖っぷちに燈篭が一基。明治三十七年春と記してあったので日露戦争時のものですが、終結は三十八年だったような。記念じゃなくて祈念なのかな。
確かに方向的には露西亜に向いてます。しっかし、100年経ってもロシアは領土拡張のための戦争をしてるんだなあとか思ったり。おそろしあ。
竜王山山頂へは稜線歩き
上宮の鳥居を出て山頂へ。六合、七合は横移動が続き、いつの間にか稜線に入っていました。
八合付近に偽ピークがありますが、道標が出ているので山頂はまだ先と分かります。
八合目半のペンキからはいったん下り、鞍部で林業用の(?)古い境界を見て、登りを終えると鬼ヶ城への分岐に出ました。
竜王山から鬼ヶ城、その向こうへと続く道は北浦スカイラインという名のようです。いつだったかトレランのあんちゃんが言ってた名前だな。以前、鬼ヶ城に上ったときは竜王山に続く道は藪っぽかったのですが、この感じだと今は綺麗に整備されてるんでしょうねえ。そのうちに行ってみよう。
九合の道標は見落としたのでしょう鬼ヶ城への分岐から竜王山山頂までは250mで、あっという間に山頂へ。
君は山の頂を見たか
竜王山山頂に到着しました。
この夏、君たちは山の頂を見たね。
ま、そういうこと言ってみたかったんだよ。説教臭いかw はっはっは。
今日のルート
今日はルートよりも入り方重視で。
下関方面から来たらJR吉見駅手前の交差点を右。道なりに進んで竜王神社を越え、T字路に差し掛かったら右。3分程度車を走らせ坂の頂上付近右手に駐車場があります。駐車場の道路向かいが吉見ルート登山口になります。
吉見ルートはさほど急坂もなく、よく手入れされ、全体を通じて危険なところはありません。
山頂までほぼ木陰で直射日光は避けられますが、一合から四合までは風の入りが悪く景色がありません。少し蒸すのと羽虫が多いのが難点。
ただ六合目のハンモックが最高で、これだけでも吉見ルートは行く価値ありだと僕は思います。深坂自然の森からのルートがメジャーだと思いますが、僕は吉見ルートのほうが遊びがあって断然好きだなあ。
人気スポットの角島大橋にも寄ってきました
帰りは旧2号線のみちしおで貝汁を食べるか、191号線の道の駅北浦街道で海鮮丼を食べるかで迷うところですが、なかなか下関の日本海側まで来ることがないので191号線を登ってみました。
人気スポットの角島大橋はなかなかの賑わいでしたよ。次は機会を作って角島大橋と角島を歩いてみようと思います。