「分県登山ガイド 34 山口県の山」で「まばゆいほど明るいルートである。市街地近くの300m前後の低山で、これほど長い尾根歩きを楽しませてくれるルートはほかにない。」と大絶賛されているルートの第2弾。竜ヶ岳編です。
竜ヶ岳
前記事で道を間違え大黒山へ向かってしまったのですが、しれーっと岩山の分岐点まで戻って竜ヶ岳を目指します。
稜線歩き
ここまで張り出した枝の洗礼もなくとにかく歩きやすい山道だったのですが、この先はちょいちょいシダに囲まれます。
まあ、道は明らかなので今の時期であれば長袖さえ着ておけば気にするほどではありません。
また、人気ルートのため朝から何人か通ったのでしょう。蜘蛛の巣も全くありませんでした。
[バイパス シルバールート]というよく分からない道標がありましたが、これは左の山方向へ。
※ バイパスシルバールートを帰りに探ってみましたが、人があまり通ってないようで道がよくありませんでした。距離も傾斜もそれほど変わらないのでこちらを使う意味はありません。
バイパスしないで登った丘から振り返ると先ほどの岩山と禿1が見えました。まだ近いっすね。
丘の左に進めそうなので行ってみるとすぐに行き止まりでした。道が分からーん!と焦りましたが、岩に上った升井君があっちに道があるっすと教えてくれました。
あ、バイパス方面に続いてるってことなのね。
第2禿ポイント
バイパスと合流した道はまた明るくなり、見晴らしも良く、これを歩いているうちに第2禿ポイントに到着しました。
この第2禿ポイント(立石命名)がどのくらい禿げあがっているかというと写真に示す位です。ここも真砂で滑りまくる禿げ山でした。
この先を見ると煙草を吸えるところがなさそうなので、煙草・水休憩を取ることにしました。
この第2禿ポイントで「あれが竜ヶ岳です!」と升井君が指さして教えてくれますが、うん(´ー`)y- 僕もそうだと思うよ。
ここ凄くヤマビコが響くのですが、ヤッホー!とかパワー!とか叫んでると別のハイカーさんに白い目で見られるので超注意w
休憩終了。遠くに見えますがここから竜ヶ岳へは約1㎞の道程です。最後の登りはきついようだけど行きましょう。
竜ヶ岳の稜線へ
距離にして1km程度のはずなんだけど、なかなか山頂に辿りつかない竜ヶ岳。まずは稜線まで。
第2禿ポイントから40m位くらい下って、竜ヶ岳に取り付き。途中に小さい登りが混ざっていたり、シダとの格闘もあるので距離感が狂うんです。
鞍部からはまあまあの傾斜があるので、林が明るくなってくるとこれもしかして頂上が近いのかなーなんて思わせます。でも出てきたのは稜線でした。
その稜線がさあ、綺麗だなあと思わせてまた下るんだよ。ひどくない?
山って遠くから見るとあそこが山頂だなって分かるけど、林に入ると距離分かんなくなるんだよね。
で、テクテク歩いてると木々の隙間からやっと竜ヶ岳が見えました。最後の最後にピンが立ってるやつ。あれを登らないと山頂に行けないんです。
竜ヶ岳山頂へ
岩場が出てきたら竜ヶ岳の山頂も近いです。この時はまだ道を知らないので、どこまで登れば着くんやろなあと思ってました。
この四角い岩を回り込むと竜ヶ岳の山頂です。
竜ヶ岳山頂
竜ヶ岳の山頂に着いて誰もが見るはずの光景を最初に載せておきますね。
竜ヶ岳はちっちゃい山で、歩く距離も大したことないのにやたらと達成感の高い山でした。道も良いのですごいお薦め。今度は別のルートから登ってみたいなあ。
竜ヶ岳山頂の三角点は欠けていましたが、等級が左から書いてありますから比較的新しいものと思われます。
家に戻って国土地理院の基準点成果閲覧サービスで調べてみたら、竜ヶ岳は思った通り4等で新しいものですね。
あとね、基準点名は”竜ヶ岳”じゃなく”龍ケ岳”でした。山の名前と基準点名の違い。面白いねえ。
それにしても見晴らしの良い山だ。
ここんとこ升井君と県の東ばかり歩いてるので、そこそこ山が分かってきまして、ビデオとは逆回りになるのですが、竜ヶ岳山頂から見える景色をざっと解説しますと
まず竜ヶ岳と周東町の位置関係から、とんがりお山の氷室岳がすぐに見つかります。氷室岳が分かると道を挟んで向かいがパラグライダーの飛んでいた高照寺山なので、その山の向こうが岩国市街ということ。
氷室山の先に似たようなとんがりお山を見つければ銭壺山。銭壺山は由宇町なのでその向こうには周防大島があるはずです。
右に目を移していくと上関の風力発電機が見えるので、その左は琴石山。上関が分かれば、海に浮かぶ大きな島は祝島に間違いありません。
室積の海岸が山の端からわずかに見えるので、その手前が光市の千坊山。
さらに右には笠戸島。いやこれ角度的には周南なのかな。ここがちょっと微妙。高い鉄塔が中国電力下松発電所なら後ろに控えるのは太華山で、山麓の奥の海に浮かぶのは黒髪島かもしれない。
最後になんか格好いい升井君を載せといてやろう。
竜ヶ岳に入る前の前記事はこれ。
このルートを紹介している分県登山ガイド 34 山口県の山はこっち。