「分県登山ガイド 34 山口県の山」で「まばゆいほど明るいルートである。市街地近くの300m前後の低山で、これほど長い尾根歩きを楽しませてくれるルートはほかにない。」と大絶賛されている大梅山(276m)・竜ヶ岳(365m)・大黒山(323m)コースを後輩の升井君と歩いてきました。
大梅山・竜ヶ岳・大黒山コースの入り方
YAMAPから取ってきたコース図を貼っておきます。
大黒山と大梅山は岩国市周東町の山。竜ヶ岳の山頂は周南市と岩国市周東町のほぼ境界ですが、ぎりぎり周南市に入っています。
竜ヶ岳のみを目指すのであれば周南市側から入れる道が2つあるようですが、僕らは大梅山・大黒山も歩きたいので周東町側から入っていくことにしました。
大黒山・大梅山に入るなら、岩国市周東文化会館パストラルホールを目指すと良いです。
ここ文化会館と言いながら、体育館があったり多目的グラウンドやテニスコートがあったりして駐車場も広々。安心して車を停めておけるのはポイント高いですね。
駐車場から山に向かって舗装路をスタートしました。
舗装路を登っていると周東町いこいの森のマップがありました。
このマップのすぐ隣の道を山に向かって入っていくと大梅山に続きます。上のYAMAPのコース図と見比べると間違いありません。
僕ら相変わらずちゃんと地図を見ませんから、少し先の用田グラウンド横の道を上がっていきました。これは大黒山に続く道でした。
ま、両方歩くつもりなので別にどっちでも良いんです。
用田グラウンド方向に進むと手前の林が開けて、とんがりお山が見えます。あれが大黒山かなあ。もしかしたら大黒山の手前の山かもしれませんが。
まあ、方向的にはあっち。
用田グラウンドを右手に沢沿いの舗装路を上がっていくと「大黒山登山口」の道標を見つけました。
よっしゃ、これで大丈夫。それじゃハイキング開始です。
分かりやすい道で迷う
そのまま沢沿いの舗装路を登っていくと、大黒山への分かれ道に出会いました。
ただ、この道標が小っちゃくて微妙な感じがしたんですよ。
道標が右を指しているので、右に入っていく道を見上げるとなんだか先が汚そう。「別の良い道もあるんじゃないの?」とこの分かれ道をスルーして先に進むことにしました。
※ 結果的にここが大黒山山頂へ続く道で間違いありません。帰りに下ってきたのでw
先ほどの道標を無視して舗装路を行きますが、進めど進めど右手の大黒山に入る道が出てきません。
左手にわりと綺麗目な階段を発見したので上ってみましたが、そもそも舗装路が谷あいになっているので、左手から大黒山に入れるはずはありません。途中からシダが張り出してきたので階段を戻りました。
※ 方向的にこの階段は大梅山への登山道に続いていたのだと思います。
一部アスファルトが崩壊した舗装路を越えて進んでおりますと、左手に大梅山と書かれた札を見つけました。
札の奥は野道になっていて「あれ?この道あってんのかな」と初めて疑問に。ここでやっとGPSを確認しました。
ははは。どうやら間違って沢沿いを進みすぎたようです。
大黒山に入るには先ほどの道標どおりに右に山を登っていけば良かったし、大梅山に入るならパストラルホール近くの最初の看板を曲がればよかったんですね。
でも、大梅山と書かれた札を入っていけばルート復帰は近そう。
んじゃ、これを行きましょう。
いやー最短距離でルート復帰だわと自画自賛したいところですが、よく踏まれている綺麗な尾根で、こんなことなら道を間違えずに最初から歩きたかったわー。ちょっとだけ失敗したかな。
大梅山山頂まであと10分の道標を見てからはやや急登に変わりますが、木止めの階段やロープも張られておりよく整備されている感じが良いですね。
その内、道の左右を岩が囲うようになり、傾斜が一層厳しくなります。
写真で見るとすごくハードに見える大梅山ルートですが、この大岩の隣にロープが張られた道がちゃんとあります。
登らなくてもいい岩を越えてきた升井君。
彼が元気なだけなんです。
ちなみにこの岩を過ぎれば大梅山山頂はすぐです。
大梅山山頂
大梅山山頂は狭く、三角点もなく、景色は東側のみが開けていました。
目標物として目立つのは中山川ダムで、放水口のある壁面が山の間から見えていました。
この前登った二井寺山からも中山川ダムが見えましたが、今回はちょうど逆から見てる感じになるのかな。
第1禿ポイント
こんなところじゃ煙草も吸えねえ。先へ進もう。
大梅山山頂を過ぎたあたりから日が入り始めました。ゆるゆるの尾根も気持ちよく、なるほど分県登山ガイド 34 山口県の山に書いてあった「まばゆほど明るいルートである」とはこのことかと納得できます。
ほどなく第1禿ポイントに到着。あ、第1禿ポイントというのは僕が勝手に命名したんですけどね。
開けた場所に出てきました。木陰はありませんが、景色が良いのでここでお茶・煙草休憩とします。お茶を飲みながらどれがどの山だと探ります。
正面に岩山。
升井「あれ登るんすかねえ」
立石「どうかねえ (´ー`)y-」
升井「竜ヶ岳どっちすかねえ」
立石「あっちかなあ (´ー`)y-」
この時点では何もわかってないので超適当ですが、結果から言うとあの岩山は登ります。あそこは大黒山と竜ヶ岳の分かれ道で重要なポイントです。
また升井君の帽子の左に見えるとんがった山、あれが竜ヶ岳です。
休憩も終えたし行きましょう。
あ、そうそう。第1禿ポイントがどのくらい禿げているかというと写真の通りです。これくらい禿げてれば禿げ禿げ言っても問題ないでしょ。
この第1禿ポイントと岩山は竜ヶ岳を登る道中ずっと見えるので位置関係を覚えておくと後々楽しめますよ。
岩山(大黒山・竜ヶ岳分岐)
岩山までは大した下りもなく、すぐに取りつくことが出来ました。
明るくて楽に取り付ける良い岩山でした。
このあたりの山は全体に花崗岩で覆われていますが、木のないところは風化が激しく真砂で滑ります。さっきの第1禿ポイントもそう。岩でこけたり足を滑らせたりすると大変危険ですので、風景に目を奪われず足元に注意しましょう。
その景色というのがこちら。真ん中のとんがってるのが氷室岳なので、そこからあれが●山、これが○山と推測できます。詳細は次の記事、竜ヶ岳山頂で。
竜ヶ岳と大黒山の分岐点
岩山の向こうが竜ヶ岳と大黒山の分岐点です。
竜ヶ岳と大黒山の分岐点は、最初の地図でもはっきり分かりますね。竜ヶ岳に行くにはここを直進が正解なんだけど、現地に行ってみると思いのほか大黒山に進む右の道が広くてですねえ。
木の陰に隠れた小さな[竜ヶ岳]という札を見落とすとついつい右に進んじゃうんですよ。
いやいや、まさかそんな奴おらんじゃろと思うじゃないですか。
道間違えたわ orz… 今降りてきた岩山、もう一度登るんかい。
こんなことにならないよう皆さんは岩山で地図を見るか、岩山後の道標を見落とさないようにしましょう。
竜ヶ岳に続きます。