食べかけの写真でごめんなさいね。「簡単アウトドア料理5選」の第三弾には「ガーリックシュリンプ」を持ってきました。
また魚介類かあという声が聞こえてきそうですが、肉料理が多いキャンプ料理において魚介類の登場は場を華やかにします。蓋を開けてた瞬間に、皆があっ!と驚く顔を想像してみてください。どうです? それだけでもやる価値があると思いませんか。
それに、エビはどう扱っても美味しいんです。捌くの失敗したってかまいません。オイルが多すぎても構いません。エビはエビなんだから味は間違いないんです。
エビの捌き方に不安を持つ人が多いと思いますので、写真付きで丁寧に説明することにしますね。
調理具
- スキレット大
- 包丁
- まな板
- クッキングペーパー
- ジップロック
材料
- 殻付きエビ:1パック
- オリーブオイル
- 塩
- コショウ
- ニンニク
- マジックソルト(無くても可)
- バジル(無くても可)
- レモン(無くても可)
仕込み
1.エビを捌きます
1.1.下洗い
買ってきたのがこの状態です。先ずは下洗いしましょう。特に尻尾の部分はそのまま焼きますのできちんと洗っておきましょう。汚れが隙間に入っているかもしれませんからね。
1.2.殻剥き
生エビの殻は2節目あたりの腹に指を入れて浮いたところを背に向けてクルリと回すと、1節目、2節目の殻が足と一緒にスルリと取れます。この外れ方はかなり気持ちが良いです。足さえ取れれば怖いものはありません。3節、4節は普通に剥くだけです。
1.3.背腸(せわた)取り
殻を剥いたら、しっぽから頭にかけてエビの背中に包丁を入れます。エビの身は弾力があって強いので、身の半分くらいまで包丁が入っても崩れません。
包丁の背で黒い筋を探り当てて、これを引っ張り出して捨てましょう。包丁が怖ければ、最初は指とか爪楊枝で引っ張り出しても構いません。
背腸(せわた)という文字の通りこの黒い筋はエビの腸です。砂などが残っていると口当たりが悪くなりますので、しっかりと取りましょう。
1.4.尻尾取り
エビの尻尾の真ん中は棘のようになっています。ジップロックに入れて揉んだ時に穴が開いてしまいますので、ここは切り捨てておきましょう。
1.5.洗って水切り
以上の下処理が終わったら、流水でエビの身を軽く洗い、クッキングペーパーで挟んで水気を切っておきます。これでエビ剥きは完了です。
2.味付け
ニンニク2欠け程度をスライスします。ニンニクがなければチューブの生ニンニクでOK。エビ、ニンニク、オリーブオイル、塩、コショウ(必要ならその他の調味料)をジップロックに入れて揉みます。オリーブオイルはそのまま調理に使うので多めでかまいません。
3.寝かせ
ジップロックから空気を抜いて密封し、そのまま冷蔵庫に入れて1時間くらい寝かせます。
調理方法
- スキレットを火にかけ、ジップロックの中身(エビもオリーブオイルもニンニクもなにもかも)をスキレットに投入します。外だと面倒なのでやりませんが、エビにちょっとだけ強力粉をつけると表面がカリッと仕上がります。これもお奨めです。
- 蓋をして5分焼き、エビをひっくり返してまた5分程度焼いたら出来上がりです。
- 最後にお好みでレモンを絞りかけるとさっぱりしたハワイアン風に仕上がります。
ワンポイント
あらかじめ家で仕込んでおいて、ジップロックのままクーラーボックスに入れてキャンプに持っていけば、後は焼くだけという簡単料理です。仕込みさえちゃんとすれば、現場では失敗しようがありません。仮にオイルが多くてもアヒージョになるだけ。そしてエビちゃんが本当に美味い。ハッピーキャンプ間違いなしの一品です。
明日使える豆知識
エビの背中の黒い筋は腸(ちょう)で、一般的に背腸(せわた)と呼びます。これはナマコの腸を海鼠腸(このわた)というのと同じ読みですね。
ちなみに、エビのお腹にも黒い筋がありますが、あれは神経です。神経には砂もうんこも入ってないので取らなくてもじゃりじゃりしません。
ぜひお試しあれ。