白水の池を見た後にもう一つ池を見ておこうと、別府弁天池にやってきました。白水の池からは15分程度の距離です。
別府弁天池は日本の名水百選にも選ばれた山口県でも有名な池です。僕ももう何度来たことか。
この風景、ホント明鏡止水の心持ちになります。
別府と言えば大分県別府市を思い出します。別府弁天池は山口県にありながらなぜ別府の名が冠されているのでしょう?
それは、この弁天池が山口県美祢市秋芳町別府にあるからなのです。
今回、不思議に思って調べて初めて知りましたが、別府という地名は「荘園の租税を特別扱いにすること」を表わす地名で日本全国にあるそうです。
明日使える豆知識ですね(笑)
ですが、美祢市の別府弁天池はそれとはまた違う別府なのかもしれません。
弁天池は、名水百選として、毎秒186l、毎分11トンの水が湧き出している。ここに纏わる伝説として、昔この地方を開拓した長者が水に困り諏訪大明神に祈ったところ「弁才天をまつり青竹を杖に水をたずねよ」というお告げを受けて、間もなく清らかな水が発見され弁天池となる。
別府弁天池の看板
今、この水は飲料水と灌漑用水や養鱒場に使われている。なお、この水を飲用することで長寿が保たれ財宝がさずかると言い伝えられている。
この長者さんというのが別府長者と呼ばれているそうで、別府の地名はそこからきているようです。長者さんの名前が由来なのかな。
美祢市の秋吉台には長者ヶ森・長者ヶ峯があり、別府弁天池の近くには黄金伝説のある如意ヶ岳(夏に登ったのですがまだ書けていません)もあり、弁天池にも長者伝説があります。
カルスト台地から清い水の湧き出るこの一帯は、その昔、大変に栄えたところだったのかもしれませんね。
池から少し上がった道沿いに茶臼山城跡の看板を見つけました。看板を見るに交通の要所でもあったようです。
茶臼山城跡は残念ながら登り路を見つけられませんでしたので、今度ゆっくりと散策してみることにします。
近くの白水の池の記事をリンクしておきます。