安芸の宮島・弥山霊火堂から山頂、下山は大元コースで

安芸の宮島・弥山霊火堂から山頂、下山は大元コースで

広島県は宮島の弥山が良いと聞きまして、ちょいと早起きをして安芸の宮島を巡ってきました。
前記事では厳島神社と大願寺を拝観。弥山には紅葉谷コースから入り、山頂手前の霊火堂までをご紹介しました。

本記事では霊火堂から弥山山頂、大元コースでの下山をご紹介します。

霊火堂から弥山山頂へ

弥山山頂へは、前記事でご紹介した霊火堂右の階段を登って行きました。

霊火堂
霊火堂

霊火堂・弥山本堂の広場にはロープウェイで上がってこられた観光客の方がたくさんいらっしゃいました。霊火堂の横には「空海」の幟が立った広い階段があり、弥山は初めてでしたがこちらが山頂であろうことが分かりました。
行ってみましょう。

三鬼権現の三鬼ってなんだろう?
三鬼権現の三鬼ってなんだろう?
岩の下に不動明王様
岩の下に不動明王様
くぐり岩
くぐり岩

弥山の山頂付近は長い年月をかけて雨で洗われた大岩が不思議に組み合わさり、そこに仏様が祀られて神秘さを醸し出していました。

いよいよ山頂へ
いよいよ山頂へ

弥山山頂は意外に観光地

階段を登りきると目の前に現れるのは大きな展望台。観光の方もたくさんいらっしゃる山です。

弥山の展望台
弥山の展望台

こちらの展望台、三階建てでトイレも売店もありました。天辺の展望台からは対岸の廿日市市がよく見えました。曇っていなければおそらく岩国あたりまでは見渡せるかも。先ほど巡ってきた観光地が見えないかなと見回したのですが、目の前の林が邪魔をしてフェリーの桟橋がギリギリ見える程度。厳島神社等は残念ながら眼下に捉えることはできません。

展望台を降りて山頂の広場を散策。霊火堂から上がってきた階段と展望台との間に弥山の三角点がありました。

弥山の三角点
弥山の三角点

弥山(標高529.65m)の三角点の等級は二等。冠字選点番号は土24。基準点名は御山だそうです。
僕は山口県ばかり歩いているので「土」さんというのは初めてお目にかかりますが、どうやら広島のこのあたりの二等三角点を調査された方のようです。
あと基準点名の「御山」は「みせん」ではなく「みやま」と読むのですよね?たぶん。弥山には御山神社があったりしてなかなかややこしい。

弥山の碑の前で「あそこをみせん」とか…
弥山山頂の碑の前で「あそこをみせん」とか…

大岩の前に弥山の碑があったので記念撮影。山頂で何か一芸をやるのが僕と升井君のお約束です。
今回は「耳栓」、「山名を見せん」など数々のエントリーの中から「あそこを見せん!」が大賞を受賞しました。
霊峰でこんなことやってて良いのか分かりませんが。

大岩を回り込んで休憩
大岩を回り込んで休憩

YAMAPに投稿された弥山の写真から岩山をイメージしていたのですが、山頂の岩には登ってはいけない旨の注意書きがありましたので、僕の勘違いだったようです。
ま、でもせっかくなので、「あそこをみせん」の大岩を回り込み、広い石舞台の端で撮影しそれらしい写真を残しておきました。
石舞台で山風を受け、涼んでから下山に入りました。

弥山大元コースで下山

下りは石舞台の横から続く階段から降りました。

始めの石段を下りる升井君
始めの石段を下りる升井君

こちらは干満の岩や大日堂につながる道で、大日堂の石段下は霊火堂広場の奥につながっています。
おそらく古い参道なのだと思われますが、こちらの道の石段は歩幅が狭く、勢いの付いた下りだと段に足が乘らずに滑りこけそうです。

干満の岩の後、慎重に歩く升井君
干満の岩の後、慎重に歩く升井君

けっこう慎重に降りていたにも関わらず、升井君が石段でこけてしまいました
肘を擦りむいた程度でしたが、升井君、その後は広い段であっても滅茶滅茶慎重になっていました。

大日堂を通過
大日堂を通過
霊火堂広場の奥は右
霊火堂広場の奥は右

大日堂を通過し、階段を降りて、霊火堂広場の奥を右。ここからは仁王門を目指します。仁王門は大聖院コースと大元コースの分岐点なので、その時点の足を計ってコース取りを決める流れです。

御山神社への分岐
御山神社への分岐

仁王門を目指して歩いていると左手に真っ赤な鳥居が見えました。道標を確認すると「御山神社 Miyama-Shrine」とのこと。MtMisenにはMiyama-Shrineがあるのね。御山ってMisenの当て字かと思いました。ややこしいなあ。

仁王門に到着
仁王門に到着

平成11年の台風18号で倒壊した仁王門を平成24年に再建したものとのこと。色味も新しく良い感じ。阿形像、吽形像は中国四大仏教聖地のひとつ普陀山より送られたものとのことで、こちらもご立派です。

大元コースをチョイス
大元コースをチョイス

この仁王門は大聖院コースと大元コースの分岐点になります。大聖院は鹿とたわむれた公園に降りて行く方向。ちょいと短いんじゃないのかなということで、せっかくなので遠回りの大元コースに進むことにしました。

駒ヶ林の分岐
駒ヶ林の分岐

上り下りを繰り返し駒ヶ林の分岐にやってきました。なにも考えずに直進すると駒ヶ林に進みます。あれ?ちょっと待って。大元コースは左って書いてあるよと気が付き、左に降りて行くことにしました。

大岩でお昼休憩
大岩でお昼休憩

駒ヶ林を回り込む途中で崖に突き出した日当たりの良い大岩を見つけました。そう言えば、さっきお昼のトランペット(あれは展望台で鳴っていたのだろうか)が聞こえてきたので、ここらでおやつにしましょう。今日のおやつはベイクドチーズケーキ。これを冷たいコーヒーで胃に流し込みます。生き返るぅ。

回り込みが終わると石段
回り込みが終わると石段

駒ヶ林の回り込みが終わるとまた石段が始まりました。紅葉谷コースに比べるとこちらの石段は崩れているところが多く、濡れていて、しかも広葉樹の葉っぱが乗っかっています。お昼休憩時に大元を登ってこられたカップルさんが「滑りますよ」って教えてくれたのはこういうことね。

岩屋大師の看板
岩屋大師の看板
岩屋大師に潜ってみる
岩屋大師に潜ってみる

コースの途中に岩屋大師の看板を見つけたので降りて見に行ってみました。すげー、岩の上に乗った大岩が洞を作っています。
奥まで入り込むと、一段上がった台座が整備してあり、その奥に仏様が祀られていました。
今にもつぶれそうな岩、暗闇、仏様。神妙な気持ちになりました。

振り返るとこんな景色
大元コースを振り返るとこんな景色

岩屋大師様に限らず、登れそうな道があると寄り道してみたり、登れそうな岩があると登ってみたり、日陰にあたるのかやや湿気の多い滑りやすいコースでしたが大元コース(2.8km)はなかなか楽しめました。

大元コースの最後は大元公園
大元コースの最後は大元公園
大元神社
大元神社
狛犬が可愛い
狛犬が可愛い

再度、宮島観光

大元公園から宮島水族館の前を通って厳島神社に戻ってきました。

厳島神社と五重塔
厳島神社と五重塔

神社の向こうに見える五重塔には見覚えがあります。たぶん修学旅行の時の思い出だ。行ってみましょう。

厳島神社五重塔
厳島神社五重塔

近づいてみると五重塔もたしかに良いのですが、その横の舞台から多くの方が顔を覗かせているのも気になります。
あれはなんだろう。

豊国神社さん
豊国神社さん

奇想天外な厳島神社が平清盛の設計というのは有名な話ですが、こちら豊国神社さんは豊臣秀吉の発願だそうで、入場料100円を払うとお堂にあがることができます。
入母屋造りの大伽藍、ぐるりと外を巡る廊下をカメラに収めてみましたが、この規模感が伝わりますでしょうか。

豊国神社千畳閣
豊国神社千畳閣

お堂には857畳の畳を敷くことができるそうです。風の通りがよくて気持ちの良い場所です。お昼寝中の方もいらっしゃいました。
その気持ち分かるわー。

宮島の〆はお好み焼きで
宮島の〆はお好み焼きで

いつまでも風に吹かれていたかったのですが、お腹も減ったので豊国神社を離れてお昼に。
楽しかった宮島の〆はお好み焼きとノンアルで。

15:10の大松汽船で撤収
15:10の大松汽船で撤収

またくるよ。

宮島弥山まとめ

6時に山口市を出発し、相棒を拾って8時前には宮島口に到着。8時10分のJRみせん丸にて宮島に上陸。

安芸の宮島 今日のルート
安芸の宮島 今日のルート

観光にて厳島神社・大願寺を巡った後に、左回りの紅葉谷コースにて弥山に取りつく。
紅葉谷コースは山頂まで2.3km、石段多めの直登コース。石段攻略後はロープウェイ客と合流し、霊火堂・弥山本堂を拝観した後、山頂へ。
弥山山頂は展望台があるも、眼下の眺望はやや少なめ。
下りは仁王門を見て大元コースへ。大元コースは2.8km。日陰が多く石段も狭く滑るので注意が必要。
弥山下山後は再度の観光。豊国神社にて涼を取り、今日の締めにお好み焼きをいただきました。

弥山ではすれ違う人皆爽やかで実に朗らか。
久々の宮島観光、一日堪能できました。
ありがとうございました。

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