キャンピングチェア

僕が次に庭キャンプを楽しむ道具を買うならば、キャンピングチェアを買います。なぜなら、立って食事をするなんて野蛮ですし、それよりなにより一気にキャンプ感が出てきて格好いいんですもん(笑)

ちなみに、他のレジャーへの流用性の高さから、最初に折りたたみテーブルをご紹介しましたが、本当はキャンピングチェアとテーブルは一緒に選ぶほうが良いのです。なぜなら、椅子もテーブルも壊れにくく長く使うようになるものですし、椅子の座面の高さとテーブルの盤面の高さの関係がずれると、長い間微妙な不満を抱えることになるからです。

さあ、それじゃあキャンピングチェアのチョイスに入りましょう。でもその前に僕の使っているキャンピングチェアのお話でも。

僕が今使っているキャンピングチェア

僕が今使っているキャンピングチェアは、コールマンのR-1というディレクターズチェアでして、今や絶番モデルです。1998年10月に購入しましたから、これまた20年ものになります。当時の価格で1脚5,000円くらいだったでしょうか。

キャンピングチェア  コールマン ディレクターズチェア R-1 前から
ヴィンテージと言い張れば格好よく聞こえる不思議

あ、そうそう。僕は別にもの持ちが良いというタイプではありません。まあ海へグッズを持って行った後は、軽く濡らした布で拭いたりするくらいはしますが、基本的にキャンプグッズは雨の当たらない物置に放置です。R-1はアルミ製なので錆びることもなく、いまだに使うことができています。本当にコスパ最高ですね。

キャンピングチェア  コールマン ディレクターズチェア R-1 背もたれ
背もたれもかなりへたってきていますね

とは言え20年を超えるとさすがに色々ダメになってきます。

R-1は1998年に4脚、1999年に追加で2脚購入したのですが、ここ1年の間に急に4脚はキャンバス地が擦り切れたり、縫い目が外れたりと使えなくなってしまいました。さすがに寿命でしょうか。うーん、フレームには問題がないのでとても残念だなあと感じます。

なお、残りの元気な2脚も同じような状態になるまで、大事に使い倒すつもりでおります。

キャンピングチェア  コールマン ディレクターズチェア R-1 座面
記事を書くために初めて計ってみました

さてさて、元気なR-1のサイズを測ってみましょう。座面は50cm×45cmで標準的なおじさんの僕のお尻には十分な広さです。

続いて地面から座面までの高さが38cm、ひじ掛けまでの高さが60cm、背もたれの一番上までの高さが75cmです。若干へたっていることを考慮すれば、どれも標準的なディレクターズチェアのサイズだと思います。

昔のモデルですから座面にも背面にもパッドなんか入っておらず、フレームにキャンバス地をピンと張っただけなのですが、これがとても座り心地が良いのですねえ。なんでしょう。どっしりと威張って座っていられるのです。

キャンピングチェア  コールマン ディレクターズチェア R-1 畳んだところ
収納もコンパクトになります。上記は折りたたみ中の写真。

ひじ掛けにウレタンが張ってあるので肘を置いても痛くありません。威張って座ってひじを置くととても落ち着くのです。また、収納の際には座面横のフレームを左右からよいしょと上に持ち上げると簡単に二つ折りになります。持ち運びに便利ですし、薄くなるので収納にも場所を取りません。

あ、そうそう。最近はこのひじ掛けの横に小さなサイドテーブルがついてるタイプのディレクターズチェアがありますね。あれ、見てる分にはワクワクしますけどあまり使いません。友人とキャンプに行くと誰がどの椅子を使ってもよい状態になるのですが、誰もほとんど使わないんですよね。なぜなんでしょうね。ま、ディレクターズチェアについたサイドテーブルはあってもなくてもお好みで良いかなと思います。

ディレクターズチェアはなぜお薦めか

キャンプでディレクターズチェア に座った写真

キャンピングチェアには安価でコンパクトな2つ折りの椅子もあれば、登山に持っていくような縦に細長く収納できるもの、最近流行りのローチェア等いろいろな種類があります。その中でも僕は、キャンプが目的であればディレクターズチェアをチョイスするのが一番良いと考えています。

大きくてゆったりと座れる

キャンプが目的であればディレクターズチェアを選ぶべきとする1番の理由は、ディレクターズチェアが大きくてゆったりと座れることです。

登山やバイクツーリングなどであればサイズのコンパクトさと軽量を優先するのは当然ですが、キャンプであれば、まず快適に過ごせることを優先に考えるべきだと思います。

日頃当たらない日光に一日さらされ、自然の中を歩き回り、運動もして、興奮もして、一日外で遊ぶというのは、心は最高に癒されますが、体はとにかく疲れるものなのです。だからといってベースキャンプに戻って大人はすぐに横になるわけにはいきません。これから火を起こして、料理をして、おしゃべりしながらお酒も飲まなきゃいけないのです。そうした一連の動きの中で、唯一体を休めることができるのは椅子に座った時だけです。

ですから、キャンプで使う椅子は大きくてゆったり座れる心地の良いものを選ぶべきなのです。

比較的良い姿勢で座れるので疲れない

キャンプが目的であればディレクターズチェアを選ぶべきとする2番目の理由は、比較的良い姿勢で座れるので疲れないということです。

サイズの小さな椅子やお尻をすっぽり包むようなタイプの椅子は、膝が上がり腰を曲げる姿勢で座ることになります。長時間その姿勢を続けると、腰に負担がかかって座っていられなくなります。最近流行のローチェアについても同様です。

またこれらの椅子から立ち上がるには、よいしょと更に前かがみになる必要があり、そこから腕、腰、足を使って立ち上がるようになります。日頃使っていない筋肉を使うわけですから翌日筋肉痛になるかもしれませんし、もしかしてぎっくり腰になるかもしれない。

しかし、ディレクターズチェアであれば、比較的腰が立った良い姿勢で座れます。立ち上がるのも体を前に倒して腕と膝で十分です。これは平日に仕事で使う椅子と変わりません。なのでぎっくり腰になる危険性も少ないのです。

椅子とテーブルの高さの関係

椅子とテーブルの高さの関係
こんなに良い姿勢で座ることはありません(笑)

今、僕が使っているディレクターズチェアの座面高は38cmです。身長172cmの僕がこのディレクターズチェアに脚を広げて、腰を浅くかけやや威張り気味に座ると、足の裏がどっしりと地面につき実に心地が良いのです(アイキャッチ画像を参照)

上記の写真ではディレクターズチェアに深く腰掛け比較的正しい姿勢でテーブルに向けて座ってみました。

上記の写真のテーブル高さは70cmです。写真では分かりずらいかもしれませんが、割とちゃんと座っても、こころもち腕を上げている感じになります。テーブルの盤面高さがあと10㎝~15㎝少し低ければ、気持ちよく飲み物にアクセスできるように思います。

そのためには椅子の座面高を上げるかテーブルの盤面高を下げるかの2択となりますが、椅子の座面高を上げれば今の素晴らしい座り心地が消えてしまいます。となればテーブルの盤面高を下げるしかありません。

ところが、下げればいいやとばかり今流行りのローテーブルをチョイスすると、今度はディレクターズチェアで足を組んだ時に泥がマグカップの中に入ってしまうのではないかと気になります。食事用のテーブルの高さは、高すぎても低すぎても微妙な不満が出るのです。

ところでネットで販売されている折りたたみテーブルは僕が持っているのと同じように70cm高さの製品が多いようです。これはおそらく、多くが外国製であり高身長の外国人向けの規格となっているのだと推測されます。

ディレクターズチェアをキャンプチェアとして選択し、折りたたみテーブルを食事に使うのであれば、テーブルの盤面高=椅子の座面高+15cm~20cmあたりで選ぶのがベストなのではないかと思います。

※ 上記は庭キャンプ時に食事用のテーブルとして使う場合の僕の感覚を表わしたものです。ちなみにディレクターズチェアの横に置くローサイドテーブルは座面高さ程度が気持ち良いなあと思います。

出典は僕の感覚です

椅子とテーブルはとても長く使うものですから、小さな不満をためこまないようきちんと高さの関係を捉えて購入したいものです。

ベストチョイス

  • アルミ製であればコスパ最高
  • 折りたたんでコンパクト収納が可能
  • キャンプにはディレクターズチェアが至高である
  • サイドテーブルはお好みであってもなくても良い
  • テーブルの盤面高と椅子の座面高の関係性を考えよう

以上の条件から選んでみました。

キャンピングチェアやテーブルはいずれ必要性を感じるはずですし、他のイベントにも使いまわしができますので、購入されることをお薦めします。

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