初めての「貝磨き」は失敗に終わりました orz…

初めての「貝磨き」は失敗に終わりました orz…

雨が降ると山を歩けません。なので梅雨時期の僕はパラコードを編んでみたり首振りドラゴンの原理を探ってみたりと色々なことにトライしてます。

そして今年、今年の興味は「貝磨き」です。失敗したけどもとても面白かったので記録に残しておきます。

貝磨きとはなんぞや

そもそも貝磨きとはなんぞやって話ですが、論よりランってわけで、まずは根津貴博先生のTwitterを見てください。

貝の表面(稜柱層)を酸で溶かして内側の真珠層を耐水ペーパーで磨くとピカピカのオブジェができるんですね。キラキラ。あこがれちゃう。

根津さんが教えてくれている工程です。

  • よく水で洗う。
  • ガラスやプラスチックの容器にサンポール(塩酸)の中に入れて表面を溶かす。
  • 真珠色の部分が少し見えて来たらよく水で洗う。
  • 真珠色をしてない部分のみに刷毛でサンポールを塗る。
  • 満足のいく所まで溶かしたらよく水で洗う。
  • 耐水ペーパー(紙やすり)600番をかける。
  • 同じく800番→1000番→1200番と細かくして行く。
  • 研磨剤(ピカール)を布に付けて磨く。

めっちゃ簡単そうじゃないですか。
やってみよう。

真珠層のある貝をゲット

まずは真珠層のある貝をゲットしなければなりません。内側がキラキラしたアワビとかカキとかサザエとかそういうやつですよね。

潮彩市場でサザエ買ってきた
潮彩市場でサザエの刺身を買ってきた

海岸に行って貝殻を拾ってくるとワイルドで格好いいのですが今日はあいにくの空模様ですし、防府の道の駅潮彩市場に行ってサザエの刺身を買ってきました。

でも欲しいのは貝殻だけ。

なので実食!
なので実食!

いやーさすが地元産。身がコリコリして美味しいです。舌に残るぬめりを日本酒で洗い流すと海の香りと日本酒の芳醇な香りが一体となって鼻から抜けていく。
ふう。満足。もう一個は夜、女房に食わせてやろう。

ちがーう!本番はここからです。

事前に買ってきたもの

ダイソーに行くとなんでも揃っちゃいます。

耐水サンドペーパー
耐水サンドペーパー

今回の作業に必要なもので家にないものといえば耐水サンドペーパー#600#800#1000#1200。これはダイソーにちょうどいいセットがありました。目の粗さが#240#400#800#1200#2000と合ってませんが、段々細かくなれば問題ないはずです。お得な100円。

サンポールの代わりにナイス
サンポールの代わりにナイス

トイレの洗剤はちょうど切らしてると女房に聞いていたので、これまたダイソーでナイスという商品を買っときました。サンポールではないのですが酸性なので問題ないでしょう。

ついでにどんぶりも買っときました。トイレの洗剤を使うなら陶器が安心なはずです。

作業工程に入る

では作業に入っていきます。

「よく水で洗う」
「よく水で洗う」

まずは根津さんの工程に沿ってタワシでサザエの殻をガシガシ洗います。

しかし凄い数のフジツボが付いてんなあ。これ大丈夫なのかなあ。

どんぶりにナイスを注ぎ殻の表面を溶かす
どんぶりにナイスを注ぎ殻の表面を溶かす

ここからの作業は危険なので通気の良い屋外でやります。万が一でもガスが発生したら危ないので。

フジツボはどうするの?

ナイスに浸すこと5分。フジツボが奇麗になりました(笑)

綺麗になったフジツボ(笑)
綺麗になったフジツボ(笑)

いや笑い事じゃないって。根津さんの工程にフジツボのこと書いてないしどうすれば良いのかさっぱり分かりません。とりあえず邪魔なんで削るしかないよな。

ドライバーでフジツボを削ってみた
ドライバーでフジツボを削ってみた

フジツボの頭の穴からプラスドライバーを差し込んで、捻って外殻を潰し、その跡をマイナスドライバーで削ってみました。

ダメだ。

紙やすりの#240で削ってみる
紙やすりの#240で削ってみる

ダメだ。

金属平ヤスリで削ってみる
金属平ヤスリで削ってみる

結構ましになってきたかな。

貝殻を壊さないように真珠層まで傷つけないように慎重に削って削って、フジツボとの格闘は実に1時間に及びました。

無駄な時間です。皆さんには最初からフジツボの付いていない貝殻を使われることをお薦めします

よしここまで来たら再びナイスに漬けてみよう。

表層を溶かす

ナイスに浸し表層を溶かす
ナイスに浸し表層を溶かす

再びナイスに浸すこと5分。

どうかな、どうなるかな。

真珠層キタ━(゚∀゚)━!!
真珠層キタ━(゚∀゚)━!!

一部に七色の光沢が出てきました。これだよこれ。この光沢を見たかったんだよ。

でもまだ汚れが残ってるなー。汚れの部分に平やすりをかけて、表層が残ってるところには粗い#240をかけて再びナイスへ。

時短ナイス!
時短ナイス!

終わった…

穴が開いてしまった…
穴が開いてしまった…

根津さんの工程を見てみます。

「真珠色をしてない部分のみに刷毛でサンポールを塗る。」

「真珠色をしてない部分のみに刷毛でサンポールを塗る。」

大事なことなので2回繰り返しました。

僕は時短だー!とばかりにどっぷり漬け込みを何度も行っていたために、真珠層まで溶かしてしまったのです。

あらためて根津さんの写真を見ると刷毛を使いながらじっくりと根気よく表層を掃いていくイメージですね。となるとどんぶりも底が浅いものの方が良いのかもしれません。

まとめ

今回の反省を今後に活かすために、貝磨きの材料と工程を、気付きを含めてまとめておきます。

材料

  • 貝殻
    フジツボの付いていないものを選ぶこと。
  • たわし
    貝殻が洗えればなんでもOKです。
  • サンポール
    酸性の洗剤。ダイソーにあります。
  • ゴム手袋
    今回めっちゃ手が荒れたのでゴム手必須です。
  • どんぶり
    浅めの陶器が良いかも。ダイソーにあります。
  • 耐水性サンドペーパー
    ダイソーにセット物があります。
  • 刷毛
    じっくりと表層を溶かしていくために必須です。

作業工程

作業は守破離の守から始めましょう。

  • 真珠層のある貝殻を手に入れる。
  • 貝殻をよく水で洗う。
  • 以降の作業は屋外で行う。ゴム手必須。
  • 耐酸性容器にサンポールを入れて表面を溶かす。
  • 真珠色の部分が少し見えて来たらよく水で洗う。
  • 真珠色をしてない部分のみに刷毛でサンポールを塗る。
  • 満足のいく所まで溶かしたらよく水で洗う。
  • 耐水サンドペーパー600番をかける。
  • 800番→1000番→1200番と細かくして行く。
  • 研磨剤(ピカール)を布に付けて磨く。
今日の貝磨きの最終型
今日の貝磨きの最終型

フジツボと穴あきでだいぶ萎えました。持続力がなくなるので作業前にお酒は飲まないことも注意事項として加えておきます。トホホ。

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