【岡山県】岡山城と岡山後楽園

【岡山県】岡山城と岡山後楽園

山があれば登りたい・城があれば見に行きたい程度には城好きの僕。今回は岡山城を攻めてきました。
岡山城の隣にある岡山後楽園もよかったよ。

岡山城

姫路から岡山までは約100㎞、2号線をのんびり下っても2時間で行ける距離です。
岡山はじまりの地に到着。

岡山はじまりの地に到着
岡山はじまりの地

岡山城が天守や高石垣を持つ近世城郭として姿を現したのは宇喜多直家の子、秀家の時代で慶長2年(1579)完成とのこと。この看板には「岡山」と呼ばれる丘の上に本丸を移し商人や職人を集めて立ち上げた城下町が今の岡山の礎になったことが書かれています。

岡山という地名がずいぶん小さい丘から始まったことに驚きです。

いざ参らん
いざ参らん
不名門(あかずのもん)
不明門(あかずのもん)

普段は開いていなかったという不明門(あかずのもん)をくぐり、石段を登って左を振り向けば黒く威容を誇る岡山城がドーン!
スーパーロボットの登場です。

岡山城
岡山城

岡山城は天守の外壁の下見板が黒塗りであったことから烏城(うじょう)とも呼ばれています。烏はカラスのことね。

山陽の城めぐりが面白いなあと思うのは、姫路城は白(別名白鷺城)、岡山城が黒(別名烏城)、福山城は表と裏で色が変わり白黒なのね。オセロかwwwと思わせておいて広島城は茶色だったりするんです。

岡山城を別角度から
岡山城を別角度から

斜めから見るとまた格好いい。岡山城は昭和20年の空襲で焼失し、昭和41年に外観復元されたそうです。内部は資料館になっておりエレベーターも完備。

エレベーター
エレベーター
鯱は金ぴか
鯱は金ぴか

内部は空調管理もバッチリでエレベーターも完備。鯱も金ぴかです。外観内観ともここまで奇麗にされてるのがいっそすがすがしい。

もちろん古城には趣がありますが、一方で新しいお城というのはこれで良いのではないかと僕は思います。

外に出て天守を横から
外に出て天守を横から
重要文化財の月見櫓
重要文化財の月見櫓
廊下門
廊下門

岡山城の裏手の櫓門は廊下門と呼ばれ本段(城主の居住地)と中の段(政治の場)を結ぶ城主専用の廊下だったそうです。こちらも昭和41年の再建。

岡山城は不等辺五角形
岡山城は不等辺五角形

お城は四角いものという固定観念がありますが、岡山城は不等辺五角形という変わった形だそうで、うろ覚えですが地形からそうせざるを得なかったと説明があった気がします。

中の段の石垣
中の段の石垣

上物は再建が多いので石積みを見ていきましょう。側面は石を加工して平たく四角くした打込接で表面が滑らか。手間がかかってますねえ。隅は算木積み。ジェンガのように角が立ってこれも美しい。

中の段南西部の石垣
中の段南西部の石垣

中の段の一部だけが野面積みになってまして「はて?」と思ったら看板がありました。

「小早川秀秋が築き、次の池田忠継の時に改修された石垣です。あまり加工していない石材を緩い角度に積んだのが特徴で高さは11mあります。」

ううーん。そこじゃなくて。時代が下がるのに技法が落ちてんのはなぜかを知りたいんですよ。例えば財政難だったとか時代的に敵に攻め込まれることが減ったからとかそういう考察。
これちょっと惜しいね。

不明門の傍の外壁
不明門の傍の外壁

更に進んで外壁へ。萩城も外壁は大岩が使われてた記憶があります。広島城もそうだったかな。外壁ってどこもそんなもんなのかな。

岡山城を堪能したので次は橋を渡って後楽園に向かいます。

岡山後楽園へ
岡山後楽園へ

岡山後楽園

日本三大名園と言えば茨城県水戸市の偕楽園、石川県金沢市の兼六園、そしてここ岡山後楽園です。
兼六園は学生の頃に行ったので今日岡山後楽園を制覇すれば残るは偕楽園のみ。
水戸には仕事で行ったことがあるんですが、一人じゃなかったので観光もできず…いやそんなことより今日は岡山後楽園に集中しよう。

岡山後楽園
岡山後楽園

岡山後楽園は江戸時代に岡山藩の二代目藩主・池田綱政(いけだつなまさ)が自ら憩いの場として築いた大庭園。

入口からの景色
入口からの景色

入口から見たときにはふーんこんな程度かと思ったのですが、歩いてみるととんでもない規模でした。
藩主おそるべし。

花葉の池(大立石)
花葉の池(大立石)
延養亭
延養亭
延養亭から振り返る
延養亭から振り返る

延養亭は藩主の休憩や接待などにも使われたとのこと。振り返るとゴルフ場のような広さですが山の借景が広がるのがまたよいですね。

観騎亭あたりの馬場
観騎亭あたりの馬場
沢の池
沢の池
中の島を眺める
中の島を眺める

ほぼ平地とはいえ真夏日だったので少し休憩を入れます。

流店で休憩
流店で休憩

流店は吹き放しで真ん中に池の水が流れるやさしい木のぬくもりがあるあがりぐち。上がり放題、休み放題の休憩所なのですが、なんとここ空襲を免れた建屋の一つで当時のものだそうです。

そよぐ風、流れる水が涼しげで最高に気持ちのいい場所でした。

梅林あたりから岡山城
梅林あたりから岡山城

一番端っこの梅林のあたりまでまわり園遊を終了。岡山後楽園は広すぎてすべての情報は伝えきれませんが緑豊かで心が洗われる場所だったことをお伝えしておきます。

さすが晴れの国おかやま、最高ですね!

【関連記事:中国地方山陽側のお城】

これが白

これが白黒

これが茶色です

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