畳ヶ淵を見に行った帰りに長門峡に寄ってきました。今週末、11月3日は長門峡紅葉まつりがあるとのことで、取り急ぎ現在の長門峡の紅葉状況と、ウォーキングの注意点をお伝えしておきます。
長門峡遊歩道マップ
こちらは道の駅長門峡にある長門峡遊歩道マップ。道の駅長門峡から竜宮淵までは片道約5㎞、往復10㎞。さほどアップダウンのある道ではありませんが、目安として片道100分と書かれています。足に自信のある方は竜宮淵まで行ってみましょう。
ショートコースと名付けられた千爆洞口での折り返しは往復約2.5㎞。ちょっと頑張るなら鈴ヶ茶屋まで行って折り返し往復約6㎞のミドルコースもあります。鈴ヶ茶屋は素敵なのでミドルもお薦めです。
今回、竜宮淵まで行ってきましたので、それぞれのコースに沿って写真を載せていきます。体力に見合ったウォーキングを楽しみましょう。
道の駅から千瀑洞口
速報なので推敲は後回し。写真多めでお送りします。
道の駅から長門峡に入っていくこの辺りは皆さん見慣れた風景のはず。最初の写真のように入口周辺に据えられた紅葉(もみじ)はすでに紅葉(こうよう)していました。
ところで、今回初めて気が付いたんですがこの遊歩道は県道なんですね。
山口県道293号萩長門峡線(はぎちょうもんきょうせん)は、山口県萩市御許町と長門峡(同県山口市阿東地区)を結ぶ一般県道である。 起点:萩市御許町・御許町交差点(国道191号交点) 終点:山口市阿東生雲東分(国道9号交点) 車両通行不能区間:萩市川上(龍宮淵)-山口市阿東篠目(長門峡遊歩道)
車両通行不能区間。これがいわゆる僕らが長門峡と呼んでいる区間です。県道ですから、仮に災害で道が崩れてもすぐに県が直してくれるので安心ですね。
奥へ進んでいきます。県道なのにガードレールが黄色じゃないんだなあ。景観を壊さないようにしてるんでしょうか。あ、歩道だから?
入口から480mの夫婦岩。どこら辺が夫婦かよくわかりませんが夫婦岩です。
今の時期、紅葉は飛び飛びで三分といったところでしょうか。角度によってはいい感じの写が撮れます。
千瀑洞口に到着。ショートコースならここで折り返しです。
羨ましいです。
千瀑洞口から鈴ヶ茶屋
千瀑洞口から鈴ヶ茶屋までは結構な距離がありますのでこの辺りで折り返してもちっとも恥ずかしくはありません。
僕はちょっと頑張って鈴ヶ茶屋まで行ってみますね。
少し道が険しくなってきました。長門峡は景色を眺めるのがまず楽しいのですが、崖の脇を歩く道もあったりしてドキドキ感も良いですね。
それにしても自然が作り出す光景というのは人知を超えています。そして渓谷はやっぱり上流に向けて観るのが美しい。
景色に見とれていたり足元にばかり注意していると、張り出した岩で頭を打ちます。注意が必要です。あと行き違いもあるので前方から人が来ないかは常に意識しておきましょう。狭い道での譲り合いは危険ですから、広いところで待って気持ちよく先に通ってもらうのが良いですね。
この日、長門峡に入ったのは少し遅くて14:30頃でした。山あいは日が落ちるのが早いので、ゆっくりと景色を楽しむのであれば午前中から入るのをおすすめします。
それと服装ですが、この時期の渓谷は寒いので薄手を何枚かを着込んでおいて、歩いて暑くなったら脱げるようにしておきましょう。靴は運動靴で。特に千瀑洞口より奥に入るのであればヒールはやめておいたほうが良いと思います。
明鏡止水って言葉がぴったりくるこれ今日一の写真じゃないっすか。大谷淵まで来れば鈴ヶ茶屋はすぐそこです。
なんでこんな山奥に立派な茶屋があるんでしょ。山もいいけど初めて茶屋を見るとこれにも感動しますよ。ほんと。車じゃなければここで熱燗でも一杯やりたいって感じ。
鈴ヶ茶屋から竜宮淵
鈴ヶ茶屋にて煙草を一服。ここ鈴ヶ茶屋で折り返すと道の駅まで大体6㎞ですからちょっとしたウオーキングとしてはいい感じ。
この日は長門峡に入るのが遅かったので、茶屋のお姉さんに日の入りを聞いてみると「17時半くらいじゃないですかねえ」とのこと。
この時点で15時くらいだったかな。時間的には余裕がありますが、サングラスをかけていたもんで日陰に入ると暗いんです。やばいかな。もう竜宮淵に行こう。
鈴ヶ茶屋から先の道も結構好きです。遊歩道は歩きやすいのに長門峡はThe渓谷って感じがしてますもん。
ここまで来ると竜宮淵までは後1.5㎞くらいだったかな。この先に赤い橋があるんですよ。もみじ橋。
竜宮淵に向かうには橋の下のトンネルを直進です。山あいの日が落ちるまでの時間が分からなかったので行きはもみじ橋をスルーしました。以降、もみじ橋の写真は帰りに撮ったものです。
ちょっと揺れますがもみじ橋は渡れます。もみじ橋を渡った向こうにも道があるのですが「いきどまり」の看板があるのでそこで終了。
さて再び行きの話に戻ります。もみじ橋の下にはトンネルがあります。竜宮淵へはこのトンネルをくぐって先に進みます。
トンネルをくぐった先の景色がまたいいんですねえ。深い淵と回り込む道。この先に白糸の滝もあったかな。雰囲気の良いところです。
ああ、そうだ。この絶壁を見て思い出しました。
今でも阿東町は山に挟まれた盆地で雰囲気が残ってますけれども、太古の昔、阿東町のあたりは大きな湖だったらしいんです。
それが長門峡がぱっかーんと割れたことで水が日本海に流れ出した。それが阿武川になったってことらしいですよ。
そういうの知るとこのぱっかーんを見て地殻変動すげえ、地球すげえって感動が沸きますね。
本当に大地の営みってすごいですよね。しかもその結果がきれいすぎるわ。
さて白糸の滝を過ぎてあと300m程度。そろそろ竜宮淵が見え始めました。
淵って言うからにはなんか水の溜まりとか滝っぽいところがあるんじゃねって思うのですが…
これがそうかなあ。
こっちがそうかなあ。
写真に写ってる川の傍の建屋は鮎料理の竜宮茶屋さんです。ロケーション最高です。
長門峡の石碑は安倍晋三先生の筆です。安倍先生の筆は下関の高杉晋作像でも見たな。惜しい人を亡くしたもんだ。
竜宮淵についたのが15:30。この時間、土産物屋さんはすでに閉まっていました。道の駅長門峡を14:30に出発しましたからここまでざっと1時間の行程。暗くなる前に帰れるかなあ?
暗い山は怖いです。一応ヘッデンは持っているのですが足を滑らすと渓谷に一直線だもんなー。暗闇が怖いので竜宮淵駐車場でトイレだけ借りてそそくさと折り返しましたとさ。
長門峡遊歩道ウォーキングまとめ
16:42 長門峡道の駅に帰ってきました。さすがに時間が遅かったのか、最後のショートコース以外は人に出会うこともなかったのでところどころ走っちゃいました。すみません。自戒を含めて長門峡遊歩道ウォーキングの注意を少々。
長門峡に入るなら午前中が吉
記事の途中にも書きましたが、長門峡は山あいの渓谷です。日影の場所が多いですし日が落ちるのも早い。日没におびえるくらいなら午前中に入ってのんびりと歩くのが良いです。14:30入りで行けるでしょと判断した僕は最終的に走ってしまいましたもの。本当にすみません。
運動靴は必須です
靴は運動靴で。長門峡は整備されてはいますが決して足元が良いわけではありません。上り下りがありますからヒールなどは避けるのが賢明です。ヒールの子のよちよち歩きも可愛いんだけど、淵に落ちるんじゃないのってハラハラするもの。
服は薄手の重ね着がベスト
紅葉が楽しめるこの時期は寒暖の差が激しいので、服は薄手の重ね着が良いです。ウォーキングすると体が熱を持つので簡単に脱着できる上着を持っておくのがベストですね。
距離感を間違えない
比較的高低差の少ない長門峡遊歩道ですが、とはいえ竜宮淵から道の駅長門峡に向かうときは上流に登るわけですから、下りの距離感を信じて途中でコース変更なんかをすると帰ってこれなくなる可能性もあります。日ごろ歩かれてない方はそのあたりを念頭にコース決めをされると良いでしょう。
もしくは竜宮淵側から入って登りではじめて下りで帰るのと安心かもしれません。
紅葉の状態
そんな感じで道の駅長門峡から竜宮淵まで、10月末の長門峡をレポートしてみました。僕が見たところ紅葉は三分といったところ。もちろん奥に行くほど景色はよく、特にもみじ橋のあたりは美しく懐かしく感じました。
今週末はもっと紅葉が進んでいることでしょう。きっと今が一番いい時期のはずですよ。
11月3日は長門峡紅葉まつり
長門峡紅葉まつりは長門峡周辺で行われます。
道の駅長門峡側
https://yamaguchi-tourism.jp/event/detail_10156.html
開催期間 2023年11月3日(金)祝
開催場所 道の駅「長門峡」周辺
住所 〒759-1231 山口県山口市阿東生雲東分47-1
お問い合わせ 長門峡もみじ祭実行委員会
竜宮淵側
「長門峡(ちょうもんきょう)もみじまつり」開催のお知らせ
■日 時:11月3日(金)10:00~15:00
■場 所:長門峡 竜宮淵駐車場
■主 催:長門峡もみじまつり実行委員会
■問い合わせ先:0838-54-2988
祭りと紅葉が一気に楽しめそうです。この週末は長門峡で決まりっすね。
そんじゃまた。