小春日和の秋吉台を満喫 大正洞から長者ヶ森へ

小春日和の秋吉台を満喫 大正洞から長者ヶ森へ

秋吉台は木陰が少なく夏暑く、木枯らしの吹きすさぶ冬は寒い。秋吉台を歩くなら春か秋が最高なのです。

12月11日、気温は5度から18度。小春日和の秋吉台大正洞コースに行ってきました。

秋吉台トレッキングマップ
秋吉台トレッキングマップ

秋吉台大正洞コース

秋吉台大正洞コースは真名ヶ岳を経由して長者ヶ森の駐車場まで行く4㎞弱のコースです。比較的緩くハイキングにはピッタリで景色が最高なのです。

大正洞駐車場

やってきました大正洞駐車場
やってきました大正洞駐車場

秋吉台トレッキングマップには、大正洞コースの入口が秋吉台エコミュージアムにあるように描かれていますが、車はカルストロード終端の大正洞駐車場に停めればOK。

秋吉台大正洞コースの入口
秋吉台大正洞コースの入口

大正洞コースの入口は駐車場から見てお土産屋さんの裏にありました。

実はこの入口がなかなか見つからなくてですね。秋吉台エコミュージアムにお邪魔して職員の方に尋ねるとわざわざ登山口まで案内してくださったんです。ありがとうおじちゃん。

12時30分頃入山。まずは真名ヶ岳を目指します。

真名ヶ岳へ

真名ヶ岳へは林間の遊歩道、次に舗装路、最後に秋吉台らしい野原を登っていくようになります。

林間の遊歩道
林間の遊歩道

最初は林の中を登っていくので秋吉台らしい景色を期待しているとガッカリしますが、大丈夫です。

その内に尖った石灰岩が道の左右に現れて雰囲気が出てきますから。同じく秋吉台にある龍護峰も、最初は森を越えますから似たような感じですね。

遊歩道の間は「秋吉台少年自然の家」の看板に沿って進めばOKです。

舗装路に出ました
舗装路に出ました

林を抜けると舗装路に突き当たりますので、ここも「秋吉台少年自然の家」の看板に沿って右へ。

舗装路は左右の景色もなく退屈です。でもこの森を越えれば秋吉台。我慢、我慢。

舗装路終了
舗装路終了

舗装路の突き当りには岩の車止めがあり、ここから先が野道になります。

林の向こうに秋吉台らしい景色が見えてきましたよ。

最初の分岐
最初の分岐

林を抜けると最初の分岐が現れました。

この分岐は「秋吉台少年自然の家」の看板が右にも左にも出ていて分かりずらいのです。おまけに大正ヶ岳の看板が左を指していまして「行きたいのは真名ヶ岳なんだけどなあ」と迷わせます。

感覚的に真名ヶ岳は左、そして正解も左です。左に行きましょう。

この分岐から先は、THE 秋吉台!という景色が続きます。

ドリーネ畑?
ドリーネ畑?

ドリーネというのは秋吉台特有の地形で「地下にある鍾乳洞の天井部分が、地表付近で崩れたり、雨水が石灰岩の割れ目に沿って集中的に浸透する過程で周囲の石灰岩を溶かし、地上にすり鉢状の陥没地形を造ったもの」です。

入口まで案内してくれた秋吉台エコミュージアムのおじちゃんが「ドリーネ畑が見られるよ」と言われていたのですが、もしかしてドリーネの底で作物作ってるよって意味だった?

違うよね(笑)

ドリーネ耕作って言葉があってあながち間違ってるとは言えないのが困ったところなんです。

秋吉台らしい登り道
秋吉台らしい登り道

いかにも秋吉台らしい登り道に入りました。空に続く小道の左右にササとススキ。その先には檀れいさんが金麦を持って待ってるはず。ちょっと古いか。

真名ヶ岳への道標
真名ヶ岳への道標

登り道の先に待ってたのは真名ヶ岳への道標でした。

坂を上がってくるときに左に見えた山が真名ヶ岳です。大した距離ではありません。道標通りに真名ヶ岳へ向かいましょう。

真名ヶ岳へ
真名ヶ岳へ
真名ヶ岳山頂
真名ヶ岳山頂

道は真名ヶ岳山頂で行き止まりです。檀れいさんはいませんでしたが、三角点がありました。

真名ヶ岳の三角点
真名ヶ岳の三角点

秋吉台付近には十数点の三角点があります。真名ヶ岳はその一つで四等三角点。基準点名は「赤沼田」だそうです。

ここから近いところで場所が想像できる三角点には、烏帽子岳、北山、長者峰、若竹山、龍護峰なんかがあります。

真名ヶ岳からの戻り道
真名ヶ岳からの戻り道

では、先ほどの道標まで戻りましょう。すぐそこです。

いかにも秋吉台な登り
いかにも秋吉台な登り
大正ヶ岳
大正ヶ岳

真名ヶ岳と書かれた道標まで戻り、そこから10mも進むと大正ヶ岳がありました。ドリーネ畑の道標に大正ヶ岳と書いてあった理由はこれですね。

大正ヶ岳はマイナーなので各分岐には真名ヶ岳の名前を入れておいてもらえると親切なんだけどなー。

大正ヶ岳から見る秋吉台
大正ヶ岳から見る秋吉台

こちらが大正ヶ岳からの眺めです。真ん中の山の山頂に建造物が見えます。秋吉台展望台(カルスター)ですね。

カルストロードがある右手の山は北山か地獄台。カルストロードの先の山裾に見える森は長者ヶ森に違いありません。

長者ヶ森まで行けば約4㎞。往復で8㎞になりますから、自信のない方はここで折り返しても良いと思います。

この景色だけでも十分満足できるものですから。

長者ヶ森駐車場へ

大正ヶ岳から長者ヶ森までは緩い下りと登り。ハイキングに最適です。おっかーをこーえー行こうよー♪

下りから右に目をやると烏帽子岳
下りから右に目をやると烏帽子岳
ギザギザの石灰岩が素敵
ギザギザの石灰岩が素敵
羊のように見える岩とドリーネ
羊のように見える岩とドリーネ
タバコ休憩もできるよ
タバコ休憩もできるよ

真名ヶ岳からここまで誰一人と会うこともなく下ってきました。これだけの景色を独り占めできるって凄いことだなあ。

おまけに灰皿が用意してあるって。ここはもう天国かもしれません。あ、灰皿の正面に見える山は地獄台って名前です。

まだまだ下ります
まだまだ下ります

この辺りから左手に秋吉台少年自然の家の緑の屋根が見えてきます。一番下ったあたりに畑のようなものが見えますが、あそこは帰り水への分岐になります。

帰り水は大正洞ハイキングコースには入っていませんので迷い込まないようにしましょう。

帰り水への分岐
帰り水への分岐

この分岐を過ぎると長者ヶ森駐車場に向けての登りになります。九十九折で傾斜も緩いので、登りが苦手という方(つまり僕)でも気持ちよく歩けます。

登りの途中から真名ヶ岳
登りの途中から真名ヶ岳

登りの途中から振り返ると真名ヶ岳が見えました。森との境目に近いところが真名ヶ岳のはずです。

見通しがいいので遠くにあるように感じますが、気持ちのいい丘を歩いてきただけなので全然疲れません。

長者ヶ森駐車場の休憩所
長者ヶ森駐車場の休憩所
長者ヶ森駐車場のトイレ
長者ヶ森駐車場のトイレ

13時40分、長者ヶ森駐車場に到着しました。素晴らしい景色や不思議な岩を見ながらの一時間強。最高のハイキングです。

長者ヶ森駐車場のトイレは使えたのですが、駐車場は14日まで貸切とのことで立ち入ることができませんでした。

警備のおじさんも立ってましたし、なにか撮影してるのかな?

長者ヶ森駐車場は貸切中でした
長者ヶ森駐車場は貸切中でした

トイレで一緒になったスタッフさんと少しお話しができたのですが、ドローンも使うと言われてたからアイドルのプロモかなにかですかねえ。秋吉台は映えますから。

追記
実写版幽遊白書の撮影ではないかとの情報をいただきました。なるほど。戦いの場として秋吉台は映えそうですね。

今日のルート

秋吉台大正洞コース
秋吉台大正洞コース

というわけで、今回、小春日和の秋吉台を満喫してきました。Sから赤丸までが秋吉台大正洞コースです。秋吉台大正洞コースは片道4㎞。テンポよく歩ける緩やかな丘、そして山口県が誇る秋吉台の雄大な景色が楽しめる道でした。超お薦めです。

最後に繰り返しになりますが「帰り水」には進まないほうが良いですよ。
それはまた別の記事に。それじゃまた。

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