5月30日(日曜日)、柳井市の最高峰である氷室岳を登ってきました。
山頂で不思議な蛇に出会いましてね。カメラに収めて家に帰って調べてみたら準絶滅危惧種のシロマダラでした。
シロマダラは一部じゃ幻のヘビなんて呼ばれてるみたいですよ。
山頂にて脱皮したてのマムシ(仮)に遭遇
氷室岳の山頂を歩いているときにコンクリの建物を見つけまして、格子状の窓から薄暗い中を覗き込んでみると、どうも神棚か何かが置いてあるようです。
一緒に山を登っていた後輩の升井君に「これお堂みたいだよ」と声をかけると、彼が近寄ってきて「このドア開くんですかねえ」とドアノブを回したんです。
扉が開くか開かないかの内に彼が「うわっ!」と後ずさりしたので、何事かと振り返り、目線を追いかけると僕の足元近くに蛇が!
「うわっ!」っと、僕も思わず飛び退きました。
幸いそのヘビは動きが鈍く、こちらを攻撃してくる様子もありません。
「ドアを開けたら落ちてきたんすよ」と後ろから升井君。
距離をとったので、少し落ち着いて開けっ放しになっている扉を見ると、内部のノッチに蛇皮がぶら下がっていました。
写真では胴体が茶色く見えますが太陽の下では白っぽく見えたので、「脱皮したてで動きが鈍いのかなあ」なんて呑気な気分になり、近づいて観察することにしました。
観察するといっても、僕はヘビに関する知識はあまり持ち合わせていません。精々こんなもんです。
- アオダイショウは無毒。サイズはでかい。青や茶色で特徴的な模様はあまりない。
- シマヘビは無毒。サイズはでかい。茶色で顔から尻尾にかけて黒線がある。
- カラスヘビは無毒。サイズはでかい。真っ黒のくせにシマヘビ。
- ヤマカガシは有毒。サイズはちっちゃい。赤黒の斑点紋様、首の下が黄色。気持ち悪い。
- マムシは有毒。サイズはちっちゃい。大きな斑紋の中に点。見るとゾクゾクする。
※毒蛇に咬まれたらすぐに毒抜きをしましょう。
この知識の中から選ぶしかないので、斑紋の小さい脱皮したてのマムシ(仮)に落ち着きました。
少し近づいて写真を撮ろうとすると鎌首をもたげたので、観察はそこでギブアップ。
扉を閉めて逃げることにしました。
端をつついて勢いで扉を閉めると脱皮したてのマムシ(仮)はのそーと動き始め、再びお堂の中へと消えていきました。
うーむ、彼はどうやらお堂の守り神だったようです。勝手にお堂を開けちゃダメってことだぞ、升井君(笑)
家にてシロマダラと判明
さて、家に戻ってから写真を整理しているときに、そう言えばあれ変なヘビだったよな。マムシって脱皮したては斑紋じゃないのかなー、点もなかったなーと思って、ネットで画像検索をしてみるとシロマダラがヒットしました。
これだ、これ。へー、シロマダラっていうんだね。初めて知ったよ。
シロマダラは準絶滅危惧種に指定されている無毒のヘビで、昼間に生きてる奴を見かけるのはかなり珍しいようです。
一部では幻の蛇なんて呼ばれてたりして、4月に埼玉県、5月に名古屋大学で見つかってニュースになってたりします。嘘みたいな話やね。
それにしても山に行くと色々珍しいものが見られるね。良い経験したしまた一つ蛇を覚えたぞ。
いや、どんな蛇でもあんまり会いたいわけじゃないんだけどさ。
以上、シロマダラ発見報告でした。
そんじゃまた。
氷室岳の入り方はこちらの記事をどうぞ。