七つ懐かし常栄寺/八つお山は東山

七つ懐かし常栄寺/八つお山は東山

前回記事、豆子郎さん通りゃんせをマップ化して歩いてみた話の終わりに「東山と常栄寺さんの裏山はいつか登ることにします」と書きました。
今回記事はそのコンプリート編になります。

七つ懐かし常栄寺

常栄寺さんの駐車場に鳥獣保護区の地図がありまして歩けそうだなと思ったので日をあらためてやってきました。

常栄寺さん
常栄寺さん

こちら雪舟庭で有名な常栄寺さん。裏山に注目してください。

常栄寺鳥獣保護区区域図
常栄寺鳥獣保護区区域図

そしてこちらが鳥獣保護区区域図の看板。こちらの図が正しければ常栄寺さんの裏山の尾根に毘沙門堂があって、ぐるっと尾根を回って駐車場まで戻ってくることができそうじゃないですか。
いってみましょう。

取りつき
取りつき

さっそく駐車場を右に入っていくと取りつきの道を発見。

猪除けの柵
猪除けの柵

取りつきからかなり良い道でハイキング感にワクワクします。猪除けの柵がありましたので開けて、しっかり閉めて先に進みます。

石段
石段

猪除けを超えると、おや?すぐに石段へとつながりましたよ!?

なんのことはない、先ほどの山道から入ると常栄寺さんの裏庭につながってしまうのです。まいったなこりゃ、あとで拝観料を納めに行かないと。というか、それなら最初から常栄寺さんから入ればよかったぞ。

弘法大師堂
弘法大師堂
薬師堂
薬師堂

尾根の毘沙門堂までに弘法大師堂と薬師堂がありました。「後で拝観料払うから許して」「家族みんなが健康でありますように」それぞれ手を合わせてお願いしておきました。

毘沙門堂
毘沙門堂

毘沙門堂は尾根というよりも山の中腹にありました。とりつきから15分くらいで到着してしまうので、ハイキングというよりはお参りですね。ここは綺麗なお堂なので、登って見る価値ありだと思います。

毘沙門天の由来
毘沙門天の由来
毘沙門堂の内部
毘沙門堂の内部
毘沙門天様
格好いい毘沙門天様

毘沙門天の由来の看板を読むと、現在では商売繁盛にも功徳が得られるとのことで、よくよくお願いしておきました。ご真言は「オン ベイシラ マンダヤ ソワカ」だそうです。
みなさんご一緒にどうぞ。

振り返ると262号線
振り返ると262号線

振り返ると正面に262号線。その右に東山が見えます。ふむ、毘沙門堂まで短すぎたし今日は東山も行ってみるか。

さて、毘沙門堂から反対に降りる道を探したのですが、残念ながら鳥獣保護区域図に描いてあったような道は見つかりませんでした。勝手に常栄寺さんのお庭に入ってしまったのもあるし、あまり本気の道探しはしてないんですけどね。
拝観料を払いに降りることにします。

常栄寺 雪舟庭

石段を下りて弘法大師堂を過ぎると雪舟庭が見えてきます。初めての雪舟庭が裏からとは…

雪舟庭を裏から
雪舟庭を裏から
常栄寺雪舟庭のチケット
常栄寺雪舟庭のチケット

立:ごめんなさい。毘沙門堂から入っちゃいました。
受:あー。あっちからねー。

とチケットを購入。山歩きの格好をしてるので受付のお姉さんにもまったく怪しまれません。怒られなくてよかった。

受:お池に水がなかったでしょー。
立:あ、蛙ちゃんの池ですか?
受:ん-ん。お庭のお池。

チケットに水の張った綺麗な雪舟庭が写っていますが、ちょうどいま水抜きをして池の底を綺麗にしてるところなんだそうです。獣害がひどいので今の時期が一番良いんだとか。

受:代わりに当時の石の置き方とか分かりますよ。

と。僕の趣味は「石の置き方」という境地まで達していませんが、そういう見方もあるんだな。

ではあらためまして常栄寺さんを拝観とまいりましょう。

常栄寺鐘楼門
常栄寺鐘楼門
常栄寺本堂
常栄寺本堂
本堂の表は枯山水
本堂の表は枯山水
昭和天皇の像
昭和天皇の像
本堂の奥から雪舟庭
本堂の奥から雪舟庭

うむ、落ち着きます。これだけ雰囲気がいいとお茶でもやりたくなりますなあ。

雪舟庭案内図
雪舟庭案内図
外に出てみた
外に出てみた
当時の石の置き方www
当時の石の置き方www

なるほど。これが当時の石の置き方か。うむ。どこを愛でるのかさっぱり分からん。どうやら粋人への道のりはまだまだ長いようです。
お庭をぐるっと大回りして常栄寺さんを後にしました。

八つお山は東山

常栄寺毘沙門堂から東山をみつけたので、ついでに東山も攻めることにします。

東山へはいくつかは入り口があるようですが、先週お邪魔した古熊神社さんから登ってみました。

古熊神社

古熊神社節分古式 すがぬけの輪
古熊神社節分古式 すがぬけの輪
古熊神社拝殿
古熊神社拝殿

古熊神社さんは天神様なので「賢くなりますように」とお願いして、拝殿の左から山に入っていきます。

東山

大内氏は山口盆地を京に見立てて都を造ったと言われていますが、たぶんその時に名付けられた東山。どんなとこでしょう。楽しみだな。

取りつき

踏み跡w
踏み跡w

古熊神社さんの裏はまあまあススキが茂っていましたが踏み跡も分かりますし、荒れ地の距離も大したことはありません。

ヌタ場
ヌタ場

ススキを抜けた山の間際に大きめのヌタ場を発見しました。これ猪ですよね。たぶん。こんな人里まで下りてきてるんだなーとビックリです。

で、ヌタ場を越えると山に入りすぐにピンクテープを発見しました。これで安心。

ピンクテープ発見
ピンクテープ発見

山に入ってすぐにピンクテープを発見しました。これで安心しちゃったんですね。

迷い道

ピンクテープから先も明らかな道があるのでここを直進したのですが、これは間違いでした。あとでこの場所まで戻ってきますが、とりあえず迷い道のほうも載せておきますね。

貯水タンクかな?
貯水タンクかな?
大正時代のお墓がたくさん
大正時代のお墓がたくさん

迷ってるつもりがなかったのでなにも考えずに登っていましたら尾根筋が出てきました。でも、その先に道がないんです。まあ途中も山道か?これ?と思うような場所はあったんですがw

尾根筋の道
尾根筋の道

右に行ってみたり、左に行ってみたり、一度沢まで降りて別角度で峰を目指してみたりしましたが、どうにも道が見つかりません。(沢を無理やり登れば行けた気もするんですけど)

このあたり歩こうと思えば歩けちゃうくらいの木の隙間があるんですよ。足元は落ち葉でふかふかだし。んで、踏み跡かなーと思えるようなのもあったりしてね。

でも、ふっとピンテを見てないことに気が付いたんです。
あ、こりゃ迷ってるわwww

東山へ

地図もあてにならない里山なので、古熊神社さんから上がって来たときに見つけた最初のピンテまで戻ってきました。

最初のピンテ
最初のピンテ

ここでよーくあたりを見回すと、右手の沢の向こう、ちっちゃいピンテ2が見えます。

いやーこりゃ分らんわ。道は明らかにまっすぐ続いてるもんなー。はっはっは。

あれ行ってみよう。

山神社さん
山神社さん

ピンテに導かれて小道を進んでいましたら、ちゃんとした山道に当たりました。どうやら本道は古熊神社さんのだいぶ右手にあったようです。

本道にぶつかったところには山神社さんの祠と崩れた鳥居がありました。山神社さんていいお名前じゃないですか。ここでも手を合わせてお邪魔しますとご挨拶しておきました。

あれが東山かなー
あれが東山かなー

見つけた本道はめちゃめちゃ綺麗でピンテもありました。脇を見るとちょっと高い緩めのお山が右手にあります。角度的にあれが東山なのかな?

稜線
稜線
手前の山
手前の山

東山に行くまでには一つ山越えがあります。ここが割と急。これを登りきると正面に尖峰が見えてきます。

尖峰
尖峰

あれ?こっちが東山なのかしら。山が2つ並んでるんでこの時点ではどちらが東山かわかりません。

いや、ちゃんと地図読んでから来いって話なんですけどね。いつもちらっとルートを見て入って、あとは現地の感覚で遊んじゃうんです。まあその分、やばいかなと思ったら引き返しますんで。それほど危なくはないかな。里山だし。

至東山→
至東山→

とんがった山と緩い山とどっちが東山かなーと右に右に流れていたら「至東山」の看板が出てきました。

先ほど見た尖峰をまいて行くようです。となれば右手の穏やかな山が東山なのかな。

東山への分岐
東山への分岐
←東山 三才山→
←東山 三才山→

巻いて巻いて東山への分岐に出てきました。東山の分岐の看板の裏にあるのが、東山・三才山の看板。先ほどのとんがりお山は三才山で、東山は緩いほうで正解のようです。

東山山頂手前
東山山頂手前

いや、東山を緩いなんて書きましたが、分岐からは急登で手袋が必須。足元も悪いしリボンも少ないしこいつはなかなかのもんです。山頂の手前でやっとひとごこちついたところ。

そしてこちらが東山山頂。

東山山頂
東山山頂

景色なしです。マジかwww

あてにならない東山ルート
あてにならない東山ルート

古熊神社さんから入ってピンテ2を見逃して迷い、東山山頂からも下る方向を間違えて登りなおしたりしたので、今回はまったくあてにならない東山ルートとなりましたが、僕は「豆子郎さん通りゃんせ」に出てくる名所をコンプリートしたかっただけなので、東山の山頂を取れれば満足です。

常栄寺さんの裏山と古熊神社さんから入る東山。歩くのが好きな人はどちらも行かれてみるといいですよ。
おすすめは常栄寺さんのほうです。簡単で分かりやすく危なくもない。毘沙門天様も拝めるし。

それじゃまた来週。

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