山口県東部の瀬戸内に魅せられてしまったので今週は上関町の皇座山に上ろうと思ったんだけど、なんやかんやで近隣の4座を徘徊することに。もう無茶苦茶でごじゃりますがな。
上関町・平生町・周防大島の4座徘徊
上関町の皇座山
先週、馬島キャンプの帰りに上関町を車で巡って、上関大橋の道の駅近くに皇座山登山口と書かれた看板を見つけておいた。
今週も天気が良く、いっちょう皇座山に登ってやろうとやってきたのだけれども、これが舗装路を行けども行けども登山口が見つからず、その内に山頂近くの鳥居に到着してしまった。
皇座山は山口県百名山の一つで、安徳天皇がお座りになって休憩を取られたので「皇座山」という真に目出たい名前を持つ山だ。こんな近場から安易に山頂を取るわけにはいかないので、出直すことにした。
平生町の大星山
じゃあどこに行く?ってわけで次に目指したのが室津半島の付け根、平生町にある大星山。
写真だと山の中腹に見える光輝病院と山頂の風力発電の塔で山の見分けが簡単だ。
ただ、これがまた車を転がしていると登山口を見つける間もなく山頂に到着してしまった。下調べもせずに動き始めるからこんな結果になっちゃうんだなあ。
簡単についてしまった山頂だけど景色は良かったよ。正面に見えるのは先週行った馬島。その左に浅瀬で繋がってるのが刎島(はねしま)。双眼鏡で覗いたらキャンプサイトも見えたもんね。
大星山もまた別の機会に歩いて上がることにしよう。
周防大島の文珠山
朝から2つも失敗してしまった。この時点で11時頃だったので早めのお昼を取って升井君と作戦会議。周防大島に移り文珠山を目指すことにした。
「6月24日から8月31日まで災害工事の為文殊堂まで車両歩行者通れません」だってよ。本日3つ目の失敗。こんなことってある? もう笑うしかないね。
周防大島の嵩山
最後の望みをかけて周防大島の嵩山へ。
やったー。ここまで来れば嵩山には登れるよー。もう13時前だしね、嵩山だけ歩ければ満足です。
嵩山ハイキング
岩屋権現入口は「道合ってる?もう山頂に着いちゃうんじゃないの?」と不安になるくらい嵩山を登ったところにあります。
大きな看板にハイキングコースが描いてあるので、まだ歩いたことのない遠回りの道を行ってみることにしました。
まずは岩屋権現様へ。鳥居をくぐって、ハイキングコース然とした広い林道を歩き、石段を降りていきます。
階段を降り切ったところに現れるのが巨石の下の洞穴に祀られた岩屋権現様。大木といい巨石といい神秘的な雰囲気がある場所です。
岩の正面にも参道が見えますので、大島オレンジロード側から直接ここに上がってくる山道があるのかもしれませんね。その内、探ってみることにしましょう。
ところで、今日あらためて岩屋権現様を眺めてみたのですが、この巨石、ゴロゴロとした石を取り込んで一つの岩を形成しています。これが礫岩ってやつですかね。そういう部分でも見ごたえのある場所です。
前に登った道をスルーし、ハイキングコースを奥へ奥へと進んでおりますと途中で景色が開けて周防大島の反対側が見えました。
正面のオレンジ色の建物が周防大島町立橘病院、その右のグラウンドと山の上の建物は山口県立周防大島高等学校 安下庄校舎ですね。
ちなみに海の向こうに見えるのは四国の山々です。近いねえ。
更に奥に歩いていたらコースマップを発見しました。鼻たれ岩を見ようぜーと言っていたのですが通り過ぎてしまったようなので、ここで折り返して見返り坂を登っていくことにします。
というかマップに書いてある更にこの先回り込めそうな木漏れ陽の径って道が無いんだよなあ…なんでだろう。
ここまでずっと山腹を回り込んできましたが、見返り坂からやっと山頂に向けて登っていくようになります。
写真のように道は整備されていますが、割れた頁岩の上に枯葉が積もって足が滑ります。
嵩山は全体的にそんな道なので、下りは石車に乗らないように気を付けないとそこそこ危ないです。
空が開けてきて山頂が近いことを感じさせます。僕にとってこの辺りは以前歩いた道。次に何が来るかを知っています。
上からきゃっきゃうふふと声が聞こえてきて升井君が「山頂近いんすかねえ」なんて聞いてきますが、教えません。
で、角を曲がって現れるのが海に向けて開けた嵩山展望所。
景色も風も良い素敵な場所です。升井君には十分に景色を堪能してもらいました。
この嵩山展望所から少し登れば山頂です。
嵩山には電波塔があったり、鉄筋3階建ての展望台があったり、パラグライダーのカタパルトがあったりと開けています。
そんな中、嵩山山頂は電波塔横の小山にひっそりと看板が立てられているだけ。ちなみに三角点も設定されていません。
ちょっと悲しいので嵩山を盛り上げてみました。
去年までインスタグラムの映えポイントになっていたカタパルトにも金網が張られ、今はCAN’T TAKE OFFになっていました。
車で来られた観光の方も「あー入れないんだー」と残念がっていらっしゃいましたが、まあ、危なかったもんね。しゃーない。
鉄筋3階建ての展望台に上がり指さす先は由宇町の銭壺山。右手でゼニの形(OKサイン)を作ったのですが角度が違うんで分かんないですね。
ちなみに嵩山から嘉納山までは4㎞だそうです。今回は登り始めの時間が遅かったので行きませんでしたが、今、文珠堂までが通行止めになっているので、周防大島で山口県百名山を楽しむのであれば嵩山→嘉納山→文珠山と回るしかないですね。周防大島では嘉納山を登り残しているのでその内行ってきます。
ま、そんな感じで。今日はここまで。
今日のコース
室津半島の東側は柳井市。周防灘に面する西側の根元が平生町で、先端部は上関町になる。半島の先の(昨年、橋のつなぎ目が20㎝ずれたことで全国ニュースにもなった)上関大橋で結ばれた長島も上関町。長島のすぐ先には大きな祝島がある。
この1市2町と周防大島を含めて室津大島地域とも言うようなので、今日の山行は室津大島地域4座徘徊と略しても良かったかもしれません。
いずれも風光明媚なところです。