氷室岳を登ったこの日、ちょっと歩き足らないなあということで岩国市周東町の二井寺山に天狗様を見に行きました。
二井寺山(にいでらやま)は山口県岩国市周東町にある標高245mの小山です。
YAMAPで氷室岳を見ると同じエリアの山として出てくるのですが、日記を見ると皆さん、山頂付近にある極楽寺の巨大な天狗面を撮っていらっしゃる。
これは実物を見てみたいということで、昼食後に山を探して行ってきました。
二井寺山登山
事前に下調べをしていなかったので、Google Mapsに二井寺山と打ち込んでルート案内をしてもらいました。地図に示された地点を少し通り過ぎたあたりで無事に二井寺山登山口に到着です。
この登山口に到着するまでに、極楽寺の参道に続きそうな車道や、中国自動車道の高架下には二井寺山ハイキングコースの看板もあったので、山頂へは少なくとも3つのアプローチが取れそうです。
でもこの二井寺山登山口を見つけちゃったので、今回はここから登ります。
二井寺山登山口からしばらくはコンクリのスロープが続きますが、振り返ると中山川ダムの景色がありました。
僕は中山川ダムを知らなかったのですが、山口国体のカヌースプリント会場になってたみたいで地図を見ると公園なんかも整備されてるみたいですね。
山間のダムなので波立つこともないのでしょう。穏やかな湖に見えました。
コンクリのスロープが終わり山道に入りました。15分程度で登れる山のはずですが、道中は思いのほか山然としていました。
実際に登山口から鳥居までに要した時間は13分ですが、道はそれほど良いとは言えないので、長袖、長ズボンは必須ですね。
山道を歩いていると石段の名残が現れました。昔の参道跡でしょうね。この石段を上がってわずかに折り返すと…
林を抜けると階段の踊り場に出てきました。僕らが出てきた野道の反対側には、石畳の階段が下っていました。きっと正規の参道に降りていく道ですね。
先の写真で赤く見えたのは大鳥居です。鳥居の先が2m程度張り出しており、中山川ダムを望む物見台になっていました。
下から吹き上げてくる風が気持ちの良い物見台です。
鳥居から振り返ると極楽寺へと続く階段になっているのですが、階段はいったん置いておいて、先に天狗様にご挨拶いたしましょう。
二井寺山の天狗様
YAMAPで二井寺山に関わる日記を見ますと必ず天狗様の写真が出てきますが、実物を拝見して、なるほど納得がいきました。天狗様の規模感もお顔の勢いも大変よろしい。また、ここにいらしたかーという目の前に現れるタイミングもGoodです。
思わず手を合わせたくなる、そんな勢いがあります。
升井君、お賽銭を入れて神妙な面持ちで手を合わせた後、天狗様のお鼻をサワサワ。
立石、お賽銭を入れて神妙な面持ちで手を合わせた後、天狗様のお鼻と股間をサワサワ
立石「チ○コが大きくなりますように(-人-)」
升井「赤くなるんじゃないっすか・・・」
ブログを書いてる今、僕のチ○コよりも気になってることがあります。升井君と天狗様を一緒に撮った写真があったはずなんだけど見当たらないんですよ。
おかしいなあ。間違いなく撮影したんだけどなあ。神隠しか。
二井寺山極楽寺へ
二井寺山極楽寺さんへは物見台の反対側、天狗の横の階段を登っていきます。
この時点で僕らは階段の先に極楽寺さまがあることを知りませんので、俗世にまみれたバカ話を続けていました。
立石「最近、天狗だねとか言われたらどうしよう?」
升井「えっ、チ○コの話っすか?」
やばいっすね。この調子だと僕ら本当に山に消えますね。
そうこうしているうちに山頂の二井寺山極楽寺様に到着です。写真の通り凛とした佇まいの、雰囲気のあるお寺さんです。
真言宗のお寺さんは僕らの知る浄土真宗のお寺さんとは趣がことなりますので色々と興味深いです。
本堂手前の風神雷神像は一般的ではないように思いますが、真ん中の常香炉はよく見かけますね。
そして五色幕。この幕がめっちゃ綺麗なので、普段から手入れがされていることが分かります。
二井寺山極楽寺様の由来がありましたので写真に残しておきました。ご興味のある方はどうぞ。
奥には(怖くて写真が撮れませんでしたが、独鈷を持ってらっしゃったので多分)帝釈天様とかぐるっと寺院を取り囲むようにお地蔵様もいらっしゃいました。
古刹ながら、地域の方が清掃していらっしゃる様や地域の寄り合いに使っていらっしゃる様もそこかしこに見え、良いお寺さんでした。
天狗様とストーンペインティング
さて、最後にストーンペインティングのお話しを少しだけ。
地蔵菩薩様はどこに居られてもおかしくないという僕の思いから、以前、お地蔵さまをストーンペインティングのモチーフとしました。
しかし仏師でもなく身を清めたわけでもない僕がお地蔵さまを描き、山に奉納するという行為は、なにか不敬に感じるところもあります。
また山頂にはたいていお社がありまして、その横にお地蔵さまを置くということにも若干違和感を覚えるのです。
でも、天狗様ならどうでしょう。
山の怪(け)を崇め奉り納める意味での天狗信仰。天狗様であれば、どこの山のてっぺんに居られてもおかしくありません。いや、山に納めるストーンペインティングのモチーフとしてこれ以上しっくり来るものはないんじゃないでしょうか。
という訳で、今後のモチーフは天狗様に切り替えます。
そのうち面白い天狗描くでw お楽しみに。