完成目前の臼美歩道(うみほどう)を歩いてきたよ

完成目前の臼美歩道(うみほどう)を歩いてきたよ

山口市秋穂の串山遊歩道を歩いた記事を載せたら、ガチキャン兄貴から「僕がいつもキャンプしてる美濃が浜の近くにも遊歩道出来ましたよ」と情報をいただきました。

調べてみるとここ最近、臼美歩道(うみほどう)という遊歩道ができたようです。ご紹介とあれば行かずばなるまい。腰の軽い僕は早速行ってきましたよ!

臼美歩道への入り方

美濃ヶ浜の近くということなので、まずは秋穂二島の美濃が浜海浜広場を目指しました。

美濃が浜海浜広場
美濃が浜海浜広場

二島の先の岩屋の鼻はキス釣りに良いですし、美濃が浜は消波堤もあって波も穏やか。シーカヤックやディンギーの練習をしている方もいらして昔からよく見に行っていた場所です。海の際に並ぶソテツがお洒落でね、ちょいとしたデートスポットでもあります。

上の写真の美濃ケ浜海浜広場は2019年7月にオープン。最近はデートなどしていませんから、今回初めて行ったのですが、昔からあるヨット基地の手前でした。

今流行りの多目的トイレですが、なんとここトイレの前にステージがある!なんだこれは。そして 大小ができるのは勿論ですが、無料のシャワールームも2室完備。すごいキレイ。女子の方は見れなかったけど授乳室もあるんじゃないかな。

で、このトイレの手前側の広場がキャンプスペースになってまして、そこも無料で使用できるようです。大盤振る舞いですね。

ガチキャン兄貴、今日は来てないかなあと探すものの、残念ながらこの日はおらず。そんじゃ山行くか。

兜山古墳への曲がり角
兜山古墳への曲がり角

ちょっとここで山口新聞の記事をリンクしておきますね。

秋穂二島の遊歩道沿いに桜植樹
山口市秋穂二島で市が整備している遊歩道「臼美(うみ)歩道」で7日、地域住民ら約100人が桜の苗木を植えた。
遊歩道は兜(かぶと)山古墳の入り口から山を越えて潮寿荘まで続き、全長約1.3キロ。山の頂上は標高101メートルで、山口湾と秋穂湾を望むことができる。3月に完成する。地元から愛称を募り「臼美歩道」に決まった。
2021年02月07日 17時00分

山口新聞

臼美歩道へは兜山古墳を目指せば良いようです。

上の写真の兜山古墳入口の看板は、市内から美濃が浜海浜広場を目指せば一本道の途中に現れるので間違いようもありません。

道を見つけるとそのまま行きたくなりますが、この曲がり角は美濃が浜海浜広場のすぐ手前なので、車は美濃が浜海浜広場に駐車して、歩いて戻ってくるのがベストです。

兜山古墳にも駐車場があるにはあるんですが、登り道の轍が深くて車底を擦りますし、もしも駐車場に車が3台停まってたりすると切り返しができません。そんな狭い駐車場です。

僕もひどい目に合いました orz…

兜山古墳入口
兜山古墳入口

「駐車スペース有/70m先」とのんきな看板がある兜山古墳入口。舗装路を挟んで反対側が臼美歩道の入口になります。

この兜山古墳は5世紀後半のものとのこと。このあたりは古墳が多く、山口湾を挟んで向こう岸の山腹にも大浦古墳など3つの古墳が見つかっています。

きっと日当たりのよい山が良い猟場で、椹野川の淡水、秋穂の遠浅の海が良い漁場だったのでしょうね。

ついでなので兜山古墳にも行ってみましょう。

兜山(兜山古墳)

兜山
兜山

先の看板にもあった通り、エントランスから駐車場までは70m。駐車場から眺めた兜山が上記の写真です。

兜山古墳
兜山古墳

兜山古墳は石の蓋がしてあるので見えるのはここまでです。山口湾の向こうにきららドームが間近に見えて超超低山のわりに気持ちよいとこです。

きららドームの左手には僕の思い出の象山。ここからだとあんまり象に見えないなあ。

美濃が浜海浜広場
美濃が浜海浜広場

そして振り返ると美濃が浜。見慣れた消波堤、手前に先ほどの海浜広場、さらにその手前にはオレンジの屋根の老人介護施設。オレンジの屋根を覚えておきましょう。

臼美歩道

兜山古墳から降りていよいよ臼美歩道を行きます。最初は岩屋山(高山)101mです。

岩屋山まで

臼美歩道入口
臼美歩道入口

舗装路を挟んで兜山古墳入口の反対側が臼美歩道の入口になっています。早速行ってみます。

手作り感のある臼美歩道の看板
手作り感のある臼美歩道の看板

臼美歩道入口から登っていくと手作り感のあるウェルカムボードがお出迎え。ここをまず左に。

臼美歩道取りつき
臼美歩道取りつき

出来たばかりの遊歩道なので、遊歩道周辺の伐採と植林の勢いがすげえです(笑)

今回、植樹した木が育つまでははげ山を歩いてる気分になりそうですが、こういうのを定点観測しておくと後々面白いだろうなーと思います。

山口県では森林の整備を目的とした「やまぐち森林づくり県民税」を平成17年4月から導入していまして、この遊歩道もこの税金を使って整備されています。

先週歩いた山を同定
先週歩いた山を同定

秋穂湾の向こうに串山遊歩道の行者嶽を同定しました。これは簡単。だって山腹に秋穂荘が見えるし、山頂には鉄塔が見えるもん。

その右の小山が草山。写真では厳しいですが肉眼では山頂に草山埼灯台が見えます。海側のどこからでも見えるように建てるのが灯台ですから、ここからも見えて当たり前ですね。

分かりやすいです。

もう山頂が見えます
もう山頂が見えます

臼美歩道の最初の山頂は岩屋山です。100mちょいの山ですし、遊歩道周辺が綺麗に刈り込んであるのですぐに山頂が見えます。

それにしても、今の時期だから良かったのですが、夏だと日影がまったくないので死んでしまうんじゃないですかね。

良い遊歩道だと思いますが夏は避けたほうが良い気もします。

ちょっと面白い石
ちょっと面白い石
設置したばかりの階段
設置したばかりの階段
岩屋山(高山)山頂
岩屋山(高山)山頂

ほどなく山頂に到着。ここまでほとんど斜度はないので息も上がりません。設置したばかりの階段の後に一か所だけ岩を越えるところがあって、そこがちょっとだけ面白かったですね。

山頂では先に登られていた関西弁のおじさまと談笑。同窓の14年先輩ということが分かり話が弾みました。70かあ。お元気でいらっしゃる。

岩屋山から長浜山へ

岩屋山から長浜山へ
岩屋山から長浜山へ

コーヒーをやる雰囲気でも一服やる雰囲気でもないので、大大先輩にまたいつかとお声がけし長浜山へと向かいます。

写真に見える長浜山は岩屋山(101m)よりも低山で、ここからの道は若干の高低はあるもののほぼ下りです。

周防大橋
周防大橋

これまで山や道にばかり目が行っていましたが、稜線を歩いているときに左手に周防大橋を見つけました。

椹野川沿いを山口方向に戻っているということですね。

長浜山山頂付近
長浜山山頂付近

長浜山はどこが山頂かよく分かりませんでした。たぶん、この辺りってことでそのままスルーです。

長浜山から潮寿荘へ

下りに入る
下りに入る

長浜山を越えて下りに入ります。相変わらず道は広くて迷いようはありませんが、これまでと変わって若干の森感が出てきました。

切りたての木
切りたての木

切り株から蜜が出ていたり、蜜が出るまでもなく乾いた切りくずが落ちていたり、どうも長浜山からこちらはまだ整備中のように思えます。

あ、そうそう。最初の岩屋山までであれば虫や蛇が嫌いな方でも楽々登れると思います。

長浜山からこっちは遊歩道にブロワーが必要かも。あと足を守る靴も。

広場に出てきた
広場に出てきた
臼美歩道の終わりは潮寿荘
臼美歩道の終わりは潮寿荘

最後はなんだかすごく開けた広場に出てきました。

最初に地図をちゃんと読んでれば分かるんですが、臼美歩道の終わりは潮寿荘です。

コンクリの階段に看板
コンクリの階段に看板

雨と日差しでかなり印刷が薄くなっていますが、歩道整備事業について書かれています。兜山古墳・岩屋山・長浜山までは令和元年度整備済みらしく実線でルートが描かれていますね。

長浜山からの下りは令和2年度整備予定で点線です。なるほど整備事業だから期限があるということ。下りの途中に蜜が出てる木がありましたが、今、慌てて木を切り倒している理由はこれかもw

さて、地図のように二島を山口方向に進んできたわけですが、どうやって美濃が浜海浜広場に戻りますかねえ。落ち葉のないコンクリの階段に座って思案の一服。

山口湾を回って戻ろう

秋穂湾側は車や自転車で通りなれた道でしてね、せっかくなら知らない道を歩きたい。そうだ。山口湾を歩こう!

山口湾を探す
山口湾を探す

潮寿荘の坂道を降りて、山口湾に出るために左に曲がります。右に曲がると今歩いてきた山が邪魔で山口湾には出られないはずです。なので選択としては左に曲がるしかありません。

初めての路地を歩いていると川にぶつかりました。これを左に進めば山口湾にあたるはずです。

堤防を行く
堤防を行く

無事に堤防にたどり着きました。右手前方にきららドームが見えるのでこの海は山口湾。

堤防沿いを進めばスタート地点に戻っている方向です。

堤防の突き当り
堤防の突き当り

途中、砂浜に降りるところもあったのですが、あえて堤防の突き当りまでやってきました。そっかー閉まってたかあ。うーん。

堤防の公告にはゴミを捨てるな、漁業権のあるものを採るなと書いてありますが、堤防を乗り越えるなとは書いてありません。

問題なさそうです。乗り越えて進みましょう。

砂浜
砂浜
岩場
岩場
護岸
護岸

ちょうど干潮に当たったようで砂浜はどこを歩いてもOKでした。これ満潮だとちょっと厳しかったかもしれませんね。

岩場も大きな岩を避けて砂場を進めば何の問題もなしです。たまに不思議な形で浸食されている岩もあり興味深く見ました。

そして人工の護岸に到着。左後方の山の形を見ると、このあたりで道に戻るのが良さそうです。というか護岸の先まで行くとよじ登ることができないそうに思えまして。

オレンジの老人介護施設を発見
オレンジの老人介護施設を発見

堤防を上って先まで進み、突堤を回り込むと、正面にオレンジ屋根の建物を発見しました。あのオレンジの屋根と白い壁の組み合わせは見覚えがあります。美濃が浜海浜広場の手前の老人介護施設ですね。

道は右の堤防の方が綺麗なのですが、老人介護施設から直接堤防に出られるとは思えません。よし、ここで車道に戻りましょう。

見覚えのある石積み
見覚えのある石積み

あれは兜山古墳への曲がり角の手前にあった石積み。OK!臼美歩道から海岸線を通って二島を綺麗に半周できたようです。

今日のルート

今日のルートは臼美歩道を経て秋穂二島を半周です。ざっと地図を説明します。

今日のルート
今日のルート

Sは美濃が浜海浜広場。広場から兜山古墳へと歩き、臼美歩道を経て潮寿荘へ。山口湾を探して、海岸線沿いを下り、結構良い位置で曲がって美濃が浜海浜広場へゴール。

知ってるようで知らない道をGPSなしに歩くのが低山ハイクの醍醐味かなと思ってまして、今日のコースは5.5kmと短くはありましたが、山口湾・美濃が浜海浜広場への折り返しなどビターッと決まったところが気持ち良かったです。

臼美歩道の今後に期待

臼美歩道の整備は今年度末までの事業ということですが、臼美歩道にはこれからの展開にさらに期待したいですね。だって、植樹した桜が育てば今以上に綺麗な道になりそうですもん。

あと、いっそ、潮寿荘から直接山口湾に降りられる道を整備して海岸線を歩かせる周回路にしたらもっと良いんじゃないでしょうか。臼美(うみ)歩道なんですし。

潮寿荘から降りられそうな藪もありましたし、これは難しくないんじゃないかなあ。地権の問題は分かりませんが。

景色も良いし、周回路にするとトレランのあんちゃんたちが来ますよ。きっと。

それと、秋穂と言えば車エビ養殖発祥の地。秋穂荘まで行けば大エビフライも食べられますが、二島側にも地元食材をプッシュするお店が欲しいなあ。美濃が浜でキャンプしてる人も増えてるって話だし。

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