山焼き後の秋吉台、龍護峰と防火帯を歩いてきたよ!

山焼き後の秋吉台、龍護峰と防火帯を歩いてきたよ!

今年の秋吉台の山焼きは2月26日に行われました。それから2週間がたった今、秋吉台はどうなっているのでしょうか。焼け焦げた山を越え、延焼を防ぐための防火帯を見つけ、これも3月の風物詩かと秋吉台をそぞろ歩いてきました。
季節ごとに変わる景色が楽しいです。

秋吉台家族旅行村へ

15時くらいから雨マークが出ていたので、今日は軽く龍護峰に登っちゃおうという考えでした。

秋吉台家族旅行村のトトロ
秋吉台家族旅行村のトトロ

秋吉台の最高峰、龍護峰に向かうなら秋吉台家族旅行村の駐車場に車を停めて管理棟の裏を登っていくのが一番の近道です。最高峰と言っても425.5mしかありませんし、龍護峰を行って帰るだけなら片道1.2㎞のハイキング。お子さん連れのご家族が歩いてるくらいの楽々コースです。

秋吉台家族旅行村の丸太王国
秋吉台家族旅行村の丸太王国

ところで秋吉台家族旅行村ですが、しばらく来ないうちに管理棟の裏の広場に丸太王国なんてツリーハウスができてました。さすがに五十代の僕が「きゃー!」と上がるわけにもいかず、これを横目に山のほうに歩いていきます。

秋吉台の最高峰、龍護峰へ

ドコモ秋吉さくらの森 龍護峰登山口
ドコモ秋吉さくらの森 龍護峰登山口

丸太王国を過ぎ、道沿いにある「龍護峰」と書かれた道標に沿って登っていくと、ベンチのあるドコモ秋吉さくらの森に着きます。そのベンチの反対側が龍護峰登山口。
龍護峰の裾にあたるこの森は、山焼きで焼かれずに残ってました。

森を抜けました
森を抜けました

ここの森、元々それほど深い森ではないのですが、以前歩いた時よりも明るく、森を抜けるための距離も短く感じました。十分に手入れをされているのと、虫感がなかったからでしょうか。ま、いずれにしても山を歩くならこの時期が最高ですね。

半分焼けた山
半分焼けた山

森を抜けた直後、左を見るとこの景色がありました。画の右上はササやススキを焼いた後の焦げた山です。真ん中に登っているのはルートで焼かれないまま残っています。その左側のラフは延焼を防ぐための防火帯で、左の森に火が移らないように草を刈り込んであるんですね。この時は焼け焦げにばかり目がいって防火帯は気になりませんでしたが。

ところで、僕は一昨年の6月にも龍護峰を登ったのですが、ちょうど同じ場所から撮影した写真があるので季節を見比べてみましょう。

6月の画像
6月の画像

山焼き後の3月の景色に比べると、青い空に緑の牧場(まきば)が広がる6月の画は気持ちが良い。丘の上で檀れいさんがビールを持って待っててくれそうな爽やかさがあります。
こうした景色を見比べることができるのがブログの良さですね。ブログはストック型、SNSはフロー型でそれぞれ楽しい。後で一昨年の記事リンクも貼っておきますね。

焼け跡に芝生
焼け跡に芝生

で、今日のことに戻ります。今日の興味は山焼き後の秋吉台がどうなってるのかってこと。なので、さっそく焼け跡に近寄ってみました。
おお!わずか2週間前に焼き払われた黒い大地に、もう芝生が生えてきてるじゃないですか。これが6月には青々とした丘になるわけです。地下茎のパワーって凄くない?

焼けた丘を越えていく
焼けた丘を越えていく

森を抜けたところから丘を登っていきます。この辺りは焼け残りが多くススキの先だけが黒くなっていました。とてつもない広さを焼いていくわけですし、風の向きも刻々と変わるわけですから全部焼こうなんて無理な話。これで良いんでしょう。

花崗岩の入った石灰岩
花崗岩の入った石灰岩

山焼き後の良いところを一つ見つけました。元々ハイキングコースのそばにあったササやススキが焼けたことで、たくさんの石灰岩を間近に見ることができるんです。
それで気が付いたのですが、このあたりには花崗岩の入った石灰岩がたくさんありました。それも結構石英質です。地表に出た石灰岩には花崗岩が入っているものはあまりなく、そうしたタイプは帰り水で見ることが多いと思っていたのですが、龍護峰近辺にもゴロゴロあるんですね。知りませんでした。面白い。

龍護峰とおはち山の分岐
龍護峰とおはち山の分岐

龍護峰とおはち山の分岐に出てきました。道標には右が西の西山と書いてありますが、右に進んで目の前にあるのはおはち山です。西の西山はおはち山を越えてちょい向こうになります。
ここは左にとって今日の目的の龍護峰に進みました。ゴツゴツの岩の向こうに山頂が見えます。
あれが龍護峰です。

遠目の龍護峰
遠目の龍護峰
山頂手前はゴツゴツ
山頂手前はゴツゴツ

龍護峰山頂

龍護峰到着
龍護峰到着

ゴツゴツの石灰岩を越えて、龍護峰山頂に到着しました。龍護峰山頂はもともとよく踏まれていて手入れの行き届いたはげ山なので、他の場所に比べるとあまり焼かれた感がありません。
ここまで、ルート上を歩いている限りは新品の登山靴も汚れないんじゃないかなってくらい綺麗な道で、焼け焦げの匂いもありません。まあ、山焼きから2週間経って歩いての感想なので直後はお気を付け下さいね。

龍護峰山頂の石碑
龍護峰山頂の石碑
龍護峰の奥の景色
龍護峰の奥の景色

龍護峰山頂の石碑の下でコーヒー休憩をした後に、奥の景色を見に行ってみました。見下ろすと奥の森、その手前に防火帯があって、そこから焼きあがってきています。
(実は後であの防火帯を歩くことになります。たまたまこの景色を見ていたおかげで位置関係がよく把握できていました。良かった。)

龍護峰の三角点
龍護峰の三角点

そうそう。石碑の横には三角点があるんです。龍護峰(425.51m)は二等三角点。基準点名は「秋吉台山」、冠字選点番号は仁18。さすが秋吉台の最高峰だけあって良い基準点名をもらってます。そんないい基準点名をもらってるのに土に埋もれているというwww
可哀想なのでサスサスしておきました。
サンキュー龍護峰。

龍護峰の過去記事をリンクしておきます

さて、降りるか。

龍護峰から見下ろすおはち山
龍護峰から見下ろすおはち山

龍護峰の下りからはおはち山へと続く道が綺麗に見えます。素敵な景色だなあとしばし立ち止まって見惚れていたのですが、目線の左端にめちゃめちゃ広い道を見つけてしまいました。
なんだあれは?

西の西山へ

15時から雨と聞いてるので龍護峰だけ登って帰ろうと思っていたのですが、左手の稜線沿いに広い道を見つけてしまいました。あんな道なんてあったっけなあ。歩いてみたいなあと薄ぼんやり考え、おはち山に登ってみることに。

おはち山から見る稜線沿いの道
おはち山から見る稜線沿いの道

おはち山に登ってみると、先ほどの稜線沿いの道がよりはっきりと見えました。道の向こうに森が見えます。どうも山焼き用に作られた防火帯のようですね。
なるほど、これも3月の風物詩ってことか。いよいよもって歩くしかないじゃないか。

おはち山を降りると車道
おはち山を降りると車道

あれだけ広い防火帯であればその内にハイキングコースとつながるだろうということで、左に目を配りながらおはち山を降りていきましたが、どこにも道がありません。

西の西山と家族旅行村の分岐
西の西山と家族旅行村の分岐

そうこうしているうちに西の西山と家族旅行村の分岐まで来てしまいました。ここを右に折れて家族旅行村に戻る手もあるのですが、まあ戻りませんよね。こうなったら左手にある西の西山に登るしかありません。

西の西山と妙見原の分岐
西の西山と妙見原の分岐

妙見原は秋吉台の展望台近くの丘です。西山から降りてこられる方がいらしたので、この分岐でしばらく待ち、景色を眺めていました。この分岐辺りまでくると展望台や剣山や長者が森が見えます。なかなか景色がよろしい。

西の西山を登る
西の西山を登る

上の写真の右側のでっぱりが西の西山で、山頂にはすぐに到着できました。

西の西山山頂
西の西山山頂

山頂時点で12:00くらいでしたから、防火帯を歩いて龍護峰まで戻ったとしても15時の雨にはぜんぜん間に合います。それよりもお腹が空いたのが問題でした。
龍護峰なんて舐めきってますから、朝はパンを1枚かじっただけで、手持ちはサーモスにホットコーヒーだけ。行動食も持ってきてないんです。
うーん、いけるかなあ。

すぐそこに防火帯が見えるの
すぐそこに防火帯が見えるの

もうホントすぐそこに防火帯が見えるの。これを見たらお腹が空いてても行くしかないじゃない。

防火帯で龍護峰へ

これまで防火帯と書いてきましたが専門的には防火線というのが正しいようです。特に立木の伐開・雑草などの刈り払いにより稜線に沿った道路の背面に設ける防火線を『伐開防火線』と呼ぶようです。

さて、防火線はすぐ近くに見えるのですがこれにつながる道がみつかりません。西の西山からは細々とした踏み跡が続いていますので、あれだけ大きな道ならいずれつながるだろうと踏み跡に沿って歩くことにしました。

これは東の西山か?
これは東の西山か?

一つ小山を登るとなにがしかの看板の残骸がありました。先ほどが西の西山なら、これは東の西山でしょうか。なにも書いてないので分かりませんが、勝手に名前を付けておきました。

本当にすぐそこに防火線が見えるのですが
本当にすぐそこに防火線が見えるのですが

稜線あたりの雑草はよく焼かれているので、踏み跡から離れて防火線に行けばよいと思われるかもしれませんが、秋吉台は石灰岩の台地ですから長年の浸食で岩がもろくなっており、もしかすると地面が抜け落ちるかもしれない。そう思うと踏み跡から一歩踏み出す勇気が持てないんです。

例えばこんな穴
例えばこんな穴
そのうちに防火線から離れてきました
そのうちに防火線から離れてきました

そうやってビビッてるうちに下ってきたので右手に防火線が見えなくなってしまいました。ところで上の写真、手前の小山はおはち山でその奥が龍護峰になります。この写真から龍護峰の裾の森の横まで広い防火線が続いているのが分かります。あれを歩きたいんだよ。

完全に下り路になりました
完全に下り路になりました

とうとう完全に下り路に入り、視界の先に山が見えなくなってしまいました。なんとかもう一度稜線方向に戻れないかなあと思っていると、右に曲がれそうな道が現れました。

右に曲がれそうな道を発見!
右に曲がれそうな道を発見!

ここを直進すると(どこに出るのか分かりませんが)たぶん完全に下り。後でログを見直してみると、ほぼ往路に近いところまで降りてきていたようです。
ここを再度右に取り、再び稜線まで登りなおします。

草が多いけど道はある
草が多いけど道はある

ドリーネの淵のため焼かれずに残った胸たけのススキを避けながら再び稜線を目指します。だ、だいじょうぶ。方向的に間違っていないし、道はあるんだから足元が抜けることもないはず。
ここが一番怖かったです(こっそり)

ほら!出てきた!
ほら!出てきた!

無事に稜線にたどりつきました。おじさんたちがここから火をつけたんだろうなあ。山焼きのおじさんたちと同じ場所に立ってるなんて感無量だよ。
やっぱり来てよかった!

おはち山の横あたり
おはち山の横あたり

ねえ、見て。よく刈り払ってあるでしょう? 車が十分走れるくらいに広く刈られているのですが、僕が見た限り車の入れる道はなかったんです。ところどころ岩も邪魔しますし。てことは、これ人力でやったの? 大変な作業じゃないですか。

龍護峰の手前あたり
龍護峰の手前あたり
龍護峰を回り込んでいく
龍護峰を回り込んでいく
来すぎたwww
来すぎたwww

山腹を回り込んで行くので足元は傾いていますが、邪魔な草木がないのでスイスイ歩けます。それで調子に乗ってどこまでも歩いているうちに龍護峰を通り過ぎてしまいましたwww
龍護峰の山頂には穴ぼこを囲った鉄柵がありそこに立札がついているのですが、上の写真の山頂にその立札が見えます。この記事の最初のほうで龍護峰の山頂から奥を見下ろした写真を掲載しましたが、正にその場所に僕は立っているわけです。うむ。完全に来すぎてます。
戻ろう。

ここが登り路か?
ここが登り路か?

龍護峰を回り込んでいるうちに一箇所だけ登り路かな?と思われるところを見つけておきました。それがここ。なんとなく踏み跡っぽく見えるじゃないですか。ここ以外にそれっぽいところはなかったので、これを登るしかありません。もう穴ぼこ怖いとか言ってられないのです。

※ 実は完全に来すぎたと言っていた防火線をさらに進んで、龍護峰を3/4周回り込めば明確な踏み跡が現れます。2回目に山頂に登ってから気が付きました。後の祭りです。

なんか違うとこだったみたいwww
なんか違うとこだったみたいwww

山頂に着きましたが、なんか登り口が違ったみたいです。
危なかったねw

今日のルート

家族旅行村~龍護峰~西の西山~龍護峰
家族旅行村~龍護峰~西の西山~龍護峰

スタートの家族旅行村から左下の龍護峰までは緩やかな丘を登って行く1.2kmの行程。カルスト台地の端にたつ龍護峰は425.5mの低山だが、視界を遮るものがなく、秋吉台の丘陵を見渡すことができる。山焼き2週間後に龍護峰まで歩いてみたが、ルート沿いを行く限り靴が汚れることはなかった。
少し遠回りをするなら、龍護峰からおはち山を越えて西の西山の手前で家族旅行村に戻ると良い。今回は山焼きのために作られた防火線を見つけたので、西の西山から防火線を通って龍護峰まで戻ってみた。これはおそらくこの時期ならではのコースで、あの綺麗に刈られた防火線も6月には草が茂ってることだろう。
季節の風物詩というところかな。なかなか良い経験でした。

さあ、お家に帰ろう
さあ、お家に帰ろう

ワクワクしてたり、ちょっと危険かもと思ってる間は忘れているのですが、山頂に着いたとたんにお腹が減ったよ。今度は寄り道せずに家に帰ろう。

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