自治会の事務局長さんから「金山に鯉のぼり揚げに行くよー!」と電話をいただきまして、イベントごとが大好きな僕は二つ返事で参加してきました。
金山に鯉のぼりを揚げに行こう
地域の子どもたちの健やかな成長を願って掲げられる金山の鯉のぼり。おじちゃんたちの勢いが凄いの。
金山整備
朝9時、維新公園の弓道場前に有志集合。今日の予定と注意事項などミーティングを行いました。
今回は若いあんちゃんが一人参加してくれました。ロングトレイルをやっているという彼、金山から秋葉山までの道を個人で整備してくれてるそうです。
君もすごいな。
朝田墳墓群の奥から金山に入っていきます。縦一列でゆっくり。今回の金山登山は鯉のぼりを揚げるだけでなく、登山道の整備も兼ねています。
先だって神奈川県のキャンプ場で倒木事故がありましたが、金山登山道で同じ事故が起きないようにできる範囲のことをやっておこうと、枯木をチェックして可能なものは切り倒していきます。
金山展望所で遊ぶ
今回の目的は「金山に鯉のぼりを揚げよう」なのですが、その作業の間にも色々な遊びを。例えば誰かがハンモック持ってきていたりします。
このハンモックは常設にはなりませんが今日の作業の休憩というかアミューズメントの一つとして設置されました。
これがまた丁度いい間隔の木が立ってるんです。金山に自前のハンモックを持って上がって本を読んだり昼寝したりするのも悪くないなと思いました。
そうやって遊んでる間にいつの間にやら切った枯木を組み合わせた椅子が出来上がっていたりします。
コシアブラの葉っぱは天ぷらで食べられるぜ!なんてのも教えてもらいました。
なんだか子どものころに年上の兄ちゃんたちと山で遊んでたのを思い出しました。兄ちゃんというにはみなさんだいぶ年上ですがw
金山に鯉のぼりを揚げよう
さあ本日のメインエベント、鯉のぼりを揚げようです。
あそこからあそこにロープをかけよう!と決まると里山ネットワークのNさんがひょいひょいと木を登っていきました。足場もないのにNさんすげえ。
滑車を通して降ろしたロープに鯉のぼりを結わえていきます。鯉のぼりが風で偏らないよう結び目は針金で補強します。
反対側の木にロープを括って、あとは滑車を引けば鯉のぼりが揚がるはず。
鯉のぼりが揚がりました!風に泳ぐ鯉のぼりは素敵です。が、強風が吹くと尻尾がロープに絡みつくことが分かりました。
えーい!尻尾もロープで固定しちゃえとこれが大成功。尻尾も片側だけ結わえることで風をはらんでいかにも泳いでるような鯉のぼりになりました。
屋根より高い鯉のぼり。高すぎて下界からは見つけにくいんですが(笑)この景色は金山に登らないと見られません。なので是非金山に遊びに来てくださいね。
本編はここまで。ここから先は余禄です。
鯉のぼりあれこれ
「鯉は滝を登り竜となって天まで駆け上がる」という中国の伝説にならい、我が子の立身出世を願って掲げられるようになった鯉のぼり。知ってるようで知らない鯉のぼりのあれこれを集めました。
鯉のぼり漢字で書くと「鯉幟」
鯉が滝を登るんだから「鯉登り」だろうと思いがちですが、漢字で書くなら「鯉幟」が正解です。
幟(のぼり)というのは長い竿に布が下がったタイプの旗で、戦国時代に家紋を示して自軍を誇示したり敵味方の区別をつけたりしたやつです。幟以前の流れ旗のほうが鯉のぼりのイメージに近いですね。
鯉のぼりを「揚げる」
鯉のぼりをあげる。上げる? 揚げる? これも漢字で書こうと思うと迷いますね。
「揚げる」という字からは油揚げを想像してしまいがちですが、鯉のぼりの場合は「上げる」ではなく「揚げる」が正解です。国旗掲揚などと同じように幟は揚げるものだからです。
落語にも出てくる鯉のぼり
子どもの健やかな成長と立身出世を願って掲げられる鯉のぼりですが、その形状の面白さから落語の枕にも出てきたりします。
江戸っ子は五月(さつき)の鯉の吹き流し、口先ばかりで腸(はらわた)は無し
なんて言いましてね。
江戸っ子は威勢よく大口を叩くけれども腹に一物はないよってことを表した一節ですが、なんとも語呂がいい。大きく口を開けた鯉のぼりのポカーンとした姿と掛け合わせたのがまた滑稽で、五月の風の爽やかさも相まって小気味のいい一節になってます。粋ですねえ。
金山に登ってぜひこのネタを使ってください。
鯉の親子もお待ちしてます♪