はい!というわけでゴールデンウィークの中日、長期関西出張から戻ってきた後輩の升井君と男岳を登ってきました。
本当はダツヤ狙いだったんだけど、行ってみたらダツヤ山登山口のある高津川沿いは令和6年まで全面通行止なんだってさ orz… んなわけで急遽、男岳に狙いを変更。
男岳(おんだけ)の入り方
急遽、狙いを変えたので下調べもしていない僕らは迷いまくって男岳の登山口を見つけたんだけど、分かってしまえば簡単、簡単。
男岳の入り方を記録しておきますね。
道の駅あさひから県道309号(佐々並町絵美東線)に入るとすぐに二股に分かれるのでこれを右。
県道312号(矢代佐々並線)に入って200m程度進むと、左手に「▲789mしか書いてない看板」が見えます。これを入っていきます。
この道は途中から舗装がなくなりますが、普通車でも行き違いができるくらいに広めです。
一般車両通行禁止の看板を見つけるまで奥に進めば、そこが男岳登山口になります。
車を停めるところあり。Uターンも余裕で可能です。
農作業中の婆ちゃんに道を聞いたら「橋を渡ってから適当に停めればええいね」と言われたので、道を知らない僕らは▲789mにほど近い舗装路の避難帯に車を停めてスタート。
すぐに山道に入るものと思っていたのですが、歩けども歩けども登山口が見つからず。道を確認しようにも、この近辺、携帯の電波は通じません。
立石:あ、俺YAMAPの地図ダウンロードしてたわwww
升井:なんでやねーん!
升井君はすっかり関西に染まってしまったようです。突っ込みがずれてる気がするけれども。
そうそう。ダツヤ山のルートが分からないので前日にマップをダウンロードしていたのでした。忘れとったわ。
マップを見るとあと500mくらいで男岳の登山口に到着できそうです。
登山口まで無駄に2.5km歩いちゃったよ、はっはっは。
一般車通行禁止の看板のすぐ先に男岳の登山口があります。この看板の手前には十分車を停められるスペースがありますので、無駄に歩きたくない方はここまで車で来られると良いと思います。
男岳登山口を前にルート図を眺めながら計画を練ります。
升井:女岳から行きましょう。
立石:なんで?
升井:だって高いほう先に登ると満足して帰ろうって言うじゃないすか。
立石:お前…俺の性格読んでるねえwww
というわけで女岳から登ることになりました。
女岳(めんだけ)登山
男と女は2つで1つ。女岳・男岳って並びで見て行かない選択肢はないよね。今なら女岳は行かなくてもよかったかなって思うけどwww
一般車通行禁止の看板の先はコンクリ道。女岳はこのコンクリ道を登っていくようになります。
いつ山道に入るのかなと思ったらずっとずっとコンクリ道。もう山頂だよーというところにピンクテープがあって、そこから山に入ること3分。
もう山頂かーい!
男岳(おんだけ)に移動
女岳は景色もなにもなく。ただ男岳に向かう山道は明らかなので早々に移動を開始しました。
景色はないけどなかなかいい山道じゃんと思ったのも束の間、この下りは左右から張り出した枝がうっとおしく、道も一回ロスト。
それでも突き進んでいると、右手に女岳山頂から続いているらしき林道が見えました。
一度林道に降りてカーブを1つほど歩いてみたのですが、全く面白みがないので道のわきをよじ登って再び山道に復帰。そこから先はそれほど藪でもありませんでした。
よじ登らなくても林道から入れる道があったみたいね。この女岳・男岳・雨乞山の道標を見てから坂を下れば、そこは男岳登山口からの丁字路。
この丁字路の裏にも林道が見えるので、なんなら女岳からの藪道を通らなくても、林道沿いに歩いてここまで来ることができそうです。入りどころが分かるかどうかは知らんけど。
さ、ここからは男岳(おんだけ)登山。
男岳(おんだけ)登山
丁字路からは男岳を左に見ながら徐々に回り込んでいきます。山頂手前は急登。山頂付近は笹だらけ。藪漕ぎ必至の道になります。
丁字路でマップを確認したので、山頂手前に急登があるのは分かってたんだけど、これが長くてしんどかった。
蜘蛛の巣も現れるので魔法の杖で露払いが必要。
怖いもん知らずの升井君は小屋に入っていってました。「なんか工事責任者の名前とか書いてあるんで作業小屋っぽいっすね。」とのこと。
急登を登り切ったら横移動って分かってたんだけどね、稜線歩きを楽しみにしてたらとんでもない。稜線はずっと藪漕ぎです。
藪を抜けて今日初めての遠景。でも景色が開けてるのはこの方向だけで、どっち向いてんのかよく分かんない。再びマップを確認すると、あれ、ここ山頂じゃないじゃんか。となるとこの先も行くしかないのか。
ツキノワグマに遭いませんようにと二人で奇声を発しながら再び藪漕ぎ。いや、腰をかがめて手を前に突き出して藪くぐり。「そいやー」「そいやー」「腰がいてぇ」
男岳山頂
藪を抜ければそこが男岳山頂です。
男岳山頂は周りを藪に囲まれてまったく景色なし。畳三畳分くらいの広さで「おんだけ~♪」なんてお笑いビデオを撮ったけども、いつどこからクマが現れてもおかしくない感じ。
これ畳三畳の真ん中にある男岳(789.36m)の埋もれかけた三等三角点。
基準点名は「北河内」ってなんでやねーんな名前です。冠字選点番号は辺19。辺さんは美祢から萩の三等三角点を調査した人で、最近登った山だと鯨ヶ岳が辺さんだった気がします。
クマにビビりながらも男岳制覇の写真を撮ってもらいました。ちょっと肩がすくんじゃう。
ちなみに帽子に付いてるのはマークではなくイモ虫です。藪漕ぎの途中で乗っかったのかな。升井君の肩にも付いてました。
男岳下山
こんなとこ長居は禁物です。帰りましょう。
方向的に間違ってないだろうと確信はしていましたが、女岳・男岳の鞍部の丁字路を下ると最初の男岳登山口に降りることが出来ました。
女岳を狙わないのであれば、この男岳登山口から丁字路を経由して男岳に行けるってことです。
今日のルート
上記ルート、僕らは無駄に林道ウォーキングをしているので間延びしていますが、左下の輪っかの根元までは車で行けます。その根元が男岳登山口になります。
女岳の登りはコンクリ道で下りは藪道。女岳を取った後に林道を歩いても鞍部には入れる様子。
男岳は山頂手前が急登で、これを登り切っても然したる景色はありません。ほのぼのとした稜線歩きもなく、ひたすら藪漕ぎあるのみ。
ちなみに登山口には「熊注意」って書いてあるので藪漕ぎはけっこうビビるよ。下りの車道でも獣のガサガサッって音は聞いたしね。
以上、命がけの『おんだけ~♪』でした。
262号沿いのこの辺りの山は藪漕ぎが多いんだよなあ
2022/07/10追記 道の駅あさひのトイレ
262号線を使って萩に行く途中、道の駅あさひでトイレをお借りしようと寄ってみたら、男性女性の標識が男岳(おんだけ)女岳(めんだけ)になってました。これ”おとこだけ”、”おんなだけ”って読ませてるんならなかなか洒落が利いてて面白いですね。