【山口県百名山】熊毛の烏帽子岳で大将軍になってみるの巻

【山口県百名山】熊毛の烏帽子岳で大将軍になってみるの巻

立石:今週どこ行く?
升井:烏帽子岳どうっすか
立石:通行禁止は解除されたの?
升井:みんな登ってるみたいっすよ

というわけで昨年9月に通行禁止の憂き目を見た烏帽子岳に再挑戦してきました。下山は結構グダグダでした。

烏帽子岳の入り方

烏帽子岳には八代からも入れるようなのですが、僕たちは分かりやすい熊毛の正蓮寺烏帽子公園から。

国道2号線沿いに正蓮寺烏帽子公園への看板
国道2号線沿いに正蓮寺烏帽子公園への看板

中国自動車道の熊毛ICから国道2号線へ向かうと、県道8号線に繋がる交差点に出ます。これを右折して玖珂方面に向かい、坂を上るとすぐに正蓮寺烏帽子公園への看板が現れます。
写真の2号線を渡る地下道入口を越えたらすぐに左。

烏帽子岳登山口の看板
烏帽子岳登山口の看板

曲がるとすぐに烏帽子岳登山口の看板が見えます。この先は一本道。突き当りまで上ると、そこが正蓮寺烏帽子公園です。

烏帽子岳について
この山は、姿が烏帽子に似ているところからつけられた名称で、山頂には幸運の神「大将軍様」が祀られており、別名「大将軍」と申します。

周南市観光協会/烏帽子岳奉賛会
正蓮寺烏帽子公園
正蓮寺烏帽子公園

地図を見ると正蓮寺砂防公園になっていたりもします。ダムあり鳥居あり駐車場ありハイキングマップあり、おしゃれなTOILETもありの公園です。車は詰めれば10台(切り返しがむつかしいので実質5台)程度停められます。トイレにはアシダカ軍曹がいますが紙もありなので安心です。

烏帽子と大将軍の考察については過去記事をどうぞ

烏帽子岳(大将軍)へ

さあ、まずは烏帽子岳(大将軍)へと向かいましょう。正蓮寺烏帽子公園の鳥居を正面に見て左の道を上がっていきます。昨年は通行禁止の看板があったけどもうなくなってましたよ。

西尾根ルート入口
西尾根ルート入口
烏帽子岳登山道入口
烏帽子岳登山道入口

烏帽子岳はたくさんのルートが開拓されているようですが、今回は本道と思われる烏帽子岳登山道を行くことにしました。
初めての山は無理をしません。(ほんとか?

沢を渡る
沢を渡る

公園で見た砂防ダムの上流、登山道に入ってからずっと右下に見ていた沢を渡ります。この先は沢を左に見ながら徐々に高度を上げていくようになります。

大将軍尾根ルートの分岐
大将軍尾根ルートの分岐
大将軍尾根ルートの道標
大将軍尾根ルートの道標
烏帽子岳登山道の道標
烏帽子岳登山道の道標

大将軍尾根ルートの分岐にやってきました。烏帽子岳はたくさんルートがあるのは先に伝えましたが、分岐には小さな地図と下げ看板があるだけで初見だとどっちに進んでよいのか分かりません。

がれ沢を左に見ながら進む
がれ沢を左に見ながら進む

結局、一番大きな道標の烏帽子岳登山道をチョイスしたのですが、沢づたいで新しめな落石が多いガレた道でした。
足元も細い。チョイスを失敗したかなあ。

沢を登っていく
沢を登っていく
沢を登ったら右
沢を登ったら右
森に入りました
森に入りました

烏帽子岳登山道は最終的に沢登りになり、これを登り切ったら森へ。森に入ると景色が一変してガレはなくなりました。
これは早めに山方向に入っていく「大将軍尾根ルート」のほうが歩きやすかったのかもしれませんねえ。

割とすぐに稜線
割とすぐに稜線
ゆるゆるの散歩道
ゆるゆるの散歩道
避難小屋に到着
避難小屋に到着

森から稜線まではすぐに到着。そこからはゆるゆるの散歩道みたいな感じで「造林にも手が入ってるね~」と話していると避難小屋に到着。
避難小屋で一服しようかと思ったのですが、ちょっと座れる感じでもないのでパスして烏帽子岳(大将軍)へ。

烏帽子岳(大将軍)山頂
烏帽子岳(大将軍)山頂

避難小屋から烏帽子岳(大将軍)までは5分程度でした。よくよく手入れされた山頂で、玖珂から高水あたりまでが見えました。景色だけで言うと後述の赤松ケ平展望所のほうが良いかもしれませんが、気分が上がるのはこっちですね。

幸運の神「大将軍様」
幸運の神「大将軍様」
うちの大将軍様升井君
うちの大将軍様升井君

幸運の神「大将軍様」に今後のことをよくよくお願いして、遊んでおきました。山頂で何か一芸をやるのが僕らの流行りです。升井君が僕も何かやれというとので撮ってもらったのがアイキャッチ画像です。

烏帽子岳(三角点)へ

大将軍様には満足しました。次は三角点を取りに行きます。

烏帽子岳(三角点)へ
烏帽子岳(三角点)へ

烏帽子岳(大将軍)から烏帽子岳(三角点)へは、大将軍様の祠の後ろを降りていきます。降りる途中に右手に見える山が烏帽子岳(三角点)です。双耳峰なのかな。あまり遠くはありません。

烏帽子岳山ウッドパーク散歩道
烏帽子岳山ウッドパーク散歩道

烏帽子岳(大将軍)からはさして下らず、ゆるゆるの道を登りなおすと烏帽子岳山ウッドパーク散歩道へとつながりました。
ここからの階段が思いのほかきつかったですが、すぐに広場に到着。まったく景色のない広場の真ん中に三角点はありました。

烏帽子岳の二等三角点
烏帽子岳の二等三角点

烏帽子岳(696.61m)の三角点は二等三角点。基準点名は米川村。冠字選点番号は高二2。高二さんってどこかで見たな。検索したら出てきそうな気がする。

烏帽子をかぶってみた
烏帽子をかぶってみた

山頂で何か一芸をやるのが僕らの流行りなんです。升井君にも何かやれと言ったら「僕はやりません」って…

赤松ケ平へ

升井君が赤松ケ平展望台からの景色がいいという情報を得ていたので赤松ケ平へ。

烏帽子岳山ウッドパーク散歩道
烏帽子岳山ウッドパーク散歩道
キャンプ場へは下るしかない
キャンプ場へは下るしかない
烏帽子岳山ウッドパークキャンプ場
烏帽子岳山ウッドパークキャンプ場

烏帽子岳の三角点から大将軍には戻らずに、烏帽子岳山ウッドパーク散歩道を直進します。烏帽子岳山ウッドパークに出れば舗装路を歩けるのですが、地図を確認してひたすら山道を進みます。山道って言っても林道なみに整備されてましたが。
ところが最後の最後、烏帽子岳山ウッドパークキャンプ場には降りるしかないようです。
ここからは舗装路を歩いて赤松ケ平展望所へ向かいます。

赤松ケ平展望所への分かれ道
赤松ケ平展望所への分かれ道
赤松ケ平展望所からの景色
赤松ケ平展望所からの景色

赤松ケ平展望所は熊毛ICから2号線に出てきた交差点の正面に見える山ですね。アンテナがぼこぼこ立ってるんで見分けがつきやすいです。
さて、赤松ケ平展望所からはたしかに景色が良く、西は大平山から東は玖珂(多分、高山)までが見渡せました。写真はお馴染みの下松中電の白煙突でその向こうは太崋山です。

升井:そう言えば、赤松ケ平は三角点ありますよ

赤松ケ平登山道???
赤松ケ平登山道???

赤松ケ平展望所から舗装路に戻ったところに「赤松ケ平登山道」の看板を発見。これをしばらく進んでみましたが、下りに入ってしまいました。このままでは八代に出てしまうと判断して戻りました。
こちらはただの登山道であって三角点に向かう道ではないようです。

赤松ケ平の三角点へ
赤松ケ平の三角点へ
やっと見つけた三角点
やっと見つけた三角点

舗装路まで戻って地図を見直すとどうも赤松ケ平展望所入口の左手に三角点があるようです。道路を見渡すと一か所だけピンクテープ。これかー。行ってみよう。
道があるようなないようなどっちにも進めそうな小藪を二手に分かれて捜索。左を探していた僕が見つけました。
おーい。あったよー。あーこっちっすかー。

赤松ケ平の四等三角点
赤松ケ平の四等三角点

赤松ケ平(631.94)は四等三角点。基準点名は赤松ヶ平でそのまま。冠字選点番号はあまり興味がないけど師4です。
見つけられてよかった。

下山は失敗しました

赤松ケ平展望所でおやつ
赤松ケ平展望所でおやつ

この時点では「さくっと降りて近くの夫婦岩見に行きましょう」なんて言ってたんですけどね。なんかここからは無茶苦茶なルートを歩いちゃいました。

ループライン/赤松ケ平・太刀野ルートの道標
ループライン/赤松ケ平・太刀野ルートの道標

12時くらいに赤松ケ平展望所に戻っておやつを食べていると、展望所の先端に「ループライン/赤松ケ平・太刀野ルート」の道標を発見。
太刀野ってどこか分かんないけど、2号線方向に降りてるし、この綺麗な展望所につながってるんだから結構いい道なんじゃないの?という安易な発想で、下山にこのルートをチョイス。
安易なんです。頂上は1つだけど下山はどこにでも降りられることを忘れてるんだよね。

延々ときつい下り
延々ときつい下り
舳先岩に立つ升井君
舳先岩に立つ升井君
地滑りの跡
地滑りの跡

ループライン/赤松ケ平・太刀野ルートは結構な崖を降りていきます。足元滑りまくりです。お、明るくなった!と思ったら地滑りの跡だったりね。わりと危険。
最初は元気に岩を飛び回っていた升井君も危ないっす、長いっす、足の指痛いっすなんて言い始めました。でもここからがまだまだ長い。

林道から正蓮寺烏帽子公園へ
林道から正蓮寺烏帽子公園へ

どうにか林道まで下ってきました。赤松ケ平展望所から2号線方向に真っすぐ降りているとしても、正蓮寺烏帽子公園には谷を越えないと戻れないはず。道標には「林道終点から沢を2つ越える」と書いてあります。方向感覚通りです。
長いけど行きましょう。

道標通り沢を渡る
道標通り沢を渡る
どこかで道をロスト
どこかで道をロスト

道標通り2つ沢を越え、出てきた分かれ道で396高地(だったかな?)をチョイス。どこかで道をロストと上で書きましたが、たぶんあの分かれ道は左が正解だったんだろうなあ。

民家の裏から県道8号線に出てきました
民家の裏から県道8号線に出てきました

とんでもない藪道を降りて最後は民家の裏から県道8号線に出てきました。これ、一度2号線まで戻らないといけないパターンじゃん。里には降りたけど正蓮寺烏帽子公園まではめっちゃ遠いよー。

今日のルート

烏帽子岳から赤松ケ平・太刀野
烏帽子岳から赤松ケ平・太刀野

烏帽子岳は大将軍から三角点を取ってピストンがお薦めです。それなら往復5㎞くらいのコースのはず。あ、大将軍までの本道はガレなので機会があれば大将軍尾根ルートは歩いてみたいです。
なんで10㎞越えになっちゃうんだろうなー?

       アウトドアブログ前後記事