今週は降ったりやんだりの天気でした。今日の天気は曇り。山道はまだ濡れていることだろうと考え、あまり遠出をせずに足場の良い道を軽く散歩することにしました。
木戸神社さんからスタート
やってきたのは木戸神社様。
以前、高峰城を目指したときに、おとどい山リフレッシュロードの看板を見つけていたのでした。
リフレッシュロードなんて付けているからには、市町が道を整備しているに違いないと考えて単独行を洒落こみます。
木戸公園はおとどい山リフレッシュロードの一部で、おとどい山リフレッシュロードと高峰城の分岐点までずっと公園が続いています。
分岐点の手前にはトイレもあり、体調を整えるにもちょうど良いのです。
ちなみに、木戸公園は糸米川沿いの親水公園で、写真の通り川沿いに歩道が設けてあります。非常に雰囲気の良いところです。
川のせせらぎを聞きながら、緩い坂道をゆっくり上がっていくと県道にぶつかります。そこを数十mも進めばおとどい山リフレッシュロードと高峰城の分岐点に差し掛かります。
もし用を足すのであれば、この手前に綺麗なトイレが用意されています。
では予定通り左へ進みましょう。
先ほどの分岐点から数十mも進むと「たらちねの滝」に出会います。
たらちねは母にかかる枕詞。漢字で書くと垂乳根で、母乳で子供を育てた母親の垂れた乳とも言われますが、一方で乳の満ちあふれる根源を指すとも言われています。「たらちねの滝」が、大きな岩の岩肌を延々と尽きることなく水が流れゆく様を表わしているとすれば、後者の説を取るのが良いでしょう。
うーむ。いずれにせよあの岩はおっぱいということか。
しばらく進むと道が大きく開けているところがあり「おとどい山リフレッシュロード」の全容を示す看板がありました。
これだけ大きな看板でも見えているようで見えていないもの。実はここに「いこいの広場」へと続く道(細いコンクリート道)があるのですが今回は寄らず。というか気が付きませんでした。「いこいの広場」については、また別の記事でご紹介しますね。
今回は後々痛い目に合うのですが、地域の人間であれば分かって当たり前という認識の里山では道標が朽ちていたりするので、こういう概念図の看板もしっかりと頭に入れておくことが重要だと思います。
ここがはりきりコースへの分岐点。分岐点の看板は例によって足が朽ちて倒れています。山肌を進む細い道が見えますが、今日はとにかく足元の良い道を進みたい考えなので、分岐点だけ把握してこのまま舗装路を進むことにします。
舗装路を道なりに進む中で汗かきコースの分岐点も把握できたのですが、なんとなーく山に入っていくことが躊躇され、そのまま舗装路を進んできました。
ちなみに汗かきコースの分岐点には「糸米川林道終点」という道標が立っていますが、そこからまだ軽自動車1台が通れるような舗装路が延々と続いており、いったいどこまで行けるのか分かりません。
だらだらと気持ちの良い舗装路を登っていたら、峠の頂きに出てしまいました。ここまで別の山に登れそうな分岐なし。
ここまで来て初めて地図を見ることにしました。どうやらこのまま下って登ってを繰り返すと、天花(一の坂ダム)あたりまで行けるようです。
今日は夕方から集まりがあるので、準備等を考えてこのあたりで折り返すことにします。
兄弟山(おとどいやま)兄山
舗装路を折り返し、兄弟山(おとどいやま)の兄山へと続く汗かきコース入口まで戻ってきました。
ここまでにすれ違ったのは、山口県立博物館の昆虫採取サポーター数名、マラソンランナー1名、以前商工会で旅行をご一緒したことのある市議会議員1名、何かの調査の一団と、この道は密でもなく寂しくもなくといったところ。どうやらこの舗装路は市民の憩いの道となっているようです。
さて、兄山に入山です。
兄山へは写真の通り、手すり付きの階段が整備されておりとにかく直登が続きます。ここ数日の雨も手すりがあれば問題なく、既に何人かに踏み固められているのか足元もすべる様子はありませんでした。
良い道を歩きたいという今日の狙い通りです。
頂上間際の巻き道でやっと傾斜が緩やかになりました。
今、巻き道と書きましたが、この巻き道が弟山へと続く「汗かきコース」で、兄山頂上へはこのコースから少し外れ、道なのか微妙なところを登ることになります。
登るといっても目線の先に祠が見えるので2m程度。これをよく覚えておいて、汗かきコースに戻らないと後々大変なことになるのですがこの時は知る由もなかった訳で・・・
汗かきコースから少し外れ兄山頂上に到着。上がってきたところの反対に鳥居があったので、いったん外に回りご挨拶の後に頂上へと再度到達しました。
お祀りされている方が分からないのですが、山の安全と家族の健康、その他諸々をお願いしておきました。
祠でお祈りの後、少しだけ眺望の開けた方向を見つけて段を降りると、山頂方位盤が設置されているのを見つけました。
兄弟山(おとどいやま)を歩くにあたって、いくつかウェブを検索しましたが、山頂方位盤の情報があったかどうか。面白いので載せておきましょう。
兄弟山(おとどいやま)兄山下山
さて、兄山頂上の鳥居には「朝倉方面」の道標がかかり、その先に階段が見えます。兄山頂上には汗かきコースに戻る道標はないのです(笑) ひどい話です(笑)
メインの入口と言える鳥居に道標がかかっているのですから、これが弟山へと続くメインコースであろうと思い込みますよね。
いや、思い込んだんです。
さて、山頂で一本立てた後に兄山を下り始めたのですがどうにも階段が急で、しかも最近の雨で流されたか、落ち葉で階段が隠され始めました。
この時になってやっと地図を見たのですが、弟山に向かうにはどうやら間違った方向に降りてしまった様子。だからと言って山頂に戻るにはもう下りすぎていて、引き返す気にもなりません。
うーむ、誰が残したか唯一の踏み跡(かなり滑っている)を頼りに降りていくことにしましょう。どうせどこに降りても山口市内です。里にさえ着ければどうにかなるでしょう。
とうとう踏み跡も見つけられなくなり山道に迷ったかという辺りで、下り用のロープを見つけました。ロープの写真は割愛します。後のコース図で下りの傾斜を見てください。
道は間違ってはいなかったようですが、今日は足元の良いコースを回るつもりだったので目論見としては大外れしました。
そのロープを握って降りていくと、写真のような綺麗に間伐された森に出てきました。はっきりはしませんがここが道でしょう。いやあ、ロープを見つけるまでは生きた心地がしませんでしたが、これなら大丈夫そうです。
所々で足を滑らしながら間伐林を下りていくと、上から猪用の箱罠を発見しました。
ああ、これでもう完全に安心できます。
箱罠は重いので設置が大変です。また罠にかかった猪を止めさしして運び出すのも大変です。なので箱罠の近くには、十中八九、車の入れる道があります。
そういえば間伐林のところどころに黄色い粉が盛ってありました。木くずかなと思っていたのですが、あれは箱罠に猪を誘い込むための米ぬかだったのですね。なるほど。
思った通り舗装路にたどり着き、後はだらだらと山道を下りてきました。いやあ、ロープ前後で踏み跡が見えなくなった時にはドキドキしました。里山を舐めてはいかんなと今回は猛反省です。
兄山を下り切ったところに朝倉八幡宮様が鎮座されていました。朝倉八幡宮様には茅の輪くぐりがあったので命乞いと、ここでも山の安全と家族の健康、その他諸々をお願いしておきました。
それにしてもこの辺り一帯を朝倉というのだなあ。山口市に住んで長いのですがまだ知らない地名というものはあるものです。
Back to 木戸神社
兄山の登りはじめの位置から考えると、朝倉八幡宮様は兄山を一山超えたちょうど反対側になります。下まで降りきったので、山を迂回し9号線を伝って木戸神社様まで戻ってきました。
木戸神社様にもご挨拶をして本日の里山探報を終了します。
家に戻ってシャワーを浴びさっぱりしたところで、今日の無事に乾杯。のどごしさわやか。昼間から巨人戦を眺めてビールです。昭和です。
前半は関係ない道を徘徊している上に、後半は朝倉方面で無茶な降りかたをしているので何の参考にもなりませんが、一応載せておきます。
今日の教訓は里山を舐めるな。それと兄山・弟山を楽しむのであれば汗かきコースを回ること。この2点です。
夕方から会合
今日は某会議が予定されていたので夕方から出かけていきました。三密を避けて野外でBBQをしながらの会議です。市政や融資、経済状況の各報告の他に、白髪、スマホ、結婚報告など話題が多岐にわたり良い会議でした。
山に行く前に圧力鍋に仕込んでおいた牛モツ煮込みを差し入れ。トロトロで良い感じに仕上がりました。山を歩いた疲れに加えかなり早い時間から飲んでいたのもあって、この日は早めに抜けさせてもらい22時30分に就寝。
良い一日でした。
お薦めギア
トレッキングや低山ハイクの記事で靴とリュック、ウェアは三種の神器としてよく紹介されているけれども、帽子や手袋も小物として間違いなく必需品だと思います。特に下山時に手袋を付けているかいないかで安全性に差が出るので、この記事を読んだ方は購入を検討して欲しいなと思います。
安全性だけじゃなくてね、手を怪我したり汚したりするとテンションが下がるからさ。手袋って意外と重要なのよ。震災の時もね。