宇部市厚東の霜降山に新たな登山道「温見古道」が整備されたと聞き、先週さっそくを歩いてきましたが、癒しの湖を見逃してしまいました。
温見古道は「子どもの頃によく遊んでいた湖に行ける道をもう一度整備して、こんなにきれいな湖があることを知って欲しい」という開拓の発起人・伊藤さんの思いがこもった道。
これを見なければ片手落ちってもんです。なので、癒しの湖を見るためだけに今週も霜降山に行ってきました。
駐車場などの情報は前記事をご参照ください。
出発
温見への分岐までは簡単に。
前記事ではこの分岐を後城に登っていきましたが、今回はここを温見へと進みます。
通ってない道はここだけなので、きっと癒しの湖に出会えるに違いありません。
癒しの湖へ
癒しの湖楽しみだなーと温見へ進みました。
分岐の道標から坂を登ったところに史跡境界がありました。文化財保護法に史跡名勝天然記念物標識等設置基準規則てのがあるみたいで、てっぺんに矢印をつけるのも決まりごとみたいです。裏を見ると山口県教育委員会の名前が入っていました。霜降山には結構な数の史跡境界が設置されてるようです。
矢印の方向に進みたくなりますが、今日は癒しの湖がメインです。直進です。
よくよく整備された快適な道が続きます。やがて左手に小さな池が見え始め「え、まさかこれが癒しの湖ってわけじゃないよね?」と不安になります。なにせ初めての道なもんで。
ここは「不安の湖」と名付けて先に進むことにします。
それにしてもよう刈っちゃります。もともと古道はあったということですが、ところどころ切り株も残ってますし、道の左右にシダも見えるので、手入れ前はかなりうっそうとしていたのではないかと思われます。
それがこんなに良い道になるなんてねえ。青い空に映えますわ。気持ちいいなんて思ってますと、
あーそっかー。このタイミングでくるのかー。一回不安にさせてからドッカーンと来るなんてにくい演出だなあ。
癒しの湖には三か所くらい降りられるところがあります。最初のところはちょっと狭いのですが、降りてみました。
湖のほとりからぐるっと見回すと右手に堤体が見えます。あそこは歩けそうだなあ。行ってみよう。
降りられるところは全部降ります(笑)ここは日陰で涼しい。コーヒーを飲んでちょっと一服。
癒しの湖の端っこまで来ると本城近道の道標がありました。本城近道を通ると堤体の上を歩くようになります。
僕はね、ここで思ったんです。前記事で持世寺に戻るチャンス1とチャンス2があることを書きましたが、多分、本城近道がチャンス1に繋がって、温見方向がチャンス2に繋がるんじゃないかなって。
予想したら確かめなきゃ気がすみません。
癒しの湖のほとり三箇所目。朝陽も当たって気持ちええ。ここは癒されます。休憩するならここが一番ロケーションが良いです。
右を見ると堤体に取水口が見えました。農業用のため池なのかな?
排水口じゃなくて取水口。堤体の下にでっかい土管があって下に水を逃がすのですが、その水の取り込み口が取水口。穴がいくつか開いてて栓によって水位を変えられます。よくため池で見かけるやつ。
ちょっと調べてみましたが、癒しの湖は農業用ため池ですね。正式名称は「城の腰(受)」(じょうのこし うけ)。ついでに先ほどの不安の湖は、城の腰(奥)です。たぶん。
ため池だからって夢がないわけじゃありません。景色最高なんですもん。
さて、先へと進みましょう。
温見古道一周へ
癒しの湖を後にしてチャンス1、チャンス2を確認する旅に出ます。今日はもう霜降山を登らなくても僕的にOK。
堤体を進み癒しの湖を回り込むと、少しだけ山に入りました。
僕クラスのため池マニア(?)になると、階段状の坂を上がってるときになんとなくの予感はあるんです。林が切れて横一線に空が見えてましたし、堤体っぽい手入れもしてありましたから。
こちらの池は城の腰(上)ですね。上と受の親子池になってるようです。
そして上池を後にし、
予想通りチャンス1を発見しました。となるとチャンス2から持世寺方面に戻れば、再び癒しの湖の端っこにたどり着くはずです。
先週も歩いた温見へ向かう道を行きましょう。
白樺林みたいなところを抜けて石垣を見つければ、そこが持世寺に戻るチャンス2です。
期待を胸に持世寺方向へ。
予想通りで嬉しいです。これで先週と合わせて温見古道を全て歩くことが出来ました。
温見古道は危険なところもなく、明るく、綺麗な道でした。癒しの湖も前評判通り、景色が良くとても癒される場所でした。
道の再開拓に携わられた皆様、刈り取り切り倒しと大変なご苦労であったかと思われます。大変良い道を楽しませていただきました。お疲れ様でございました。ありがとうございました。
今日のルート
霜降山にも行かず癒しの湖だけを目指したので変なルートになってますが、輪っかの根本の下側が癒しの湖になります。
輪っかは、癒しの湖の端っこの分岐からチャンス1・チャンス2を経由して戻っていることを示しています。
温見古道で霜降山に向かうのであれば、いずれかのチャンスを左にとれば後城南峰の下に出ます。
別の道のお話
ちなみになる話ですが、癒しつながりだと山口市秋穂の福西山に「癒しの池」ってのがありまして、そこも湖面がエメラルドグリーンで美しいです。
今度行って写真を撮ってこようと思います。
もう一つ。今回歩いた温見古道も良かったのですが、霜降山の近くには「千林尼棚井山田石畳道」というマジもんの古道があります。名前の通り石畳が残ってましてこちらもなかなか良い。
今日は時間もあったので千林尼棚井山田石畳道にも寄ってきました。これは別記事にてご紹介します。