白滝山は標高約458mの巨大な花崗岩の岩塊からなる山です。雨の際に、削り取ったような急峻な岩肌を白く輝くように流れる水の様子を見て「白滝山」と呼ばれるようになったと言われています。
岸根集会所に到着
岸根集会所
岩国市の白滝山は、登山口の駐車場として岸根集会所が解放されています。ありがたいことです。岸根集会所は岩国ICから約30分、駐車スペースは6~7台、トイレありです。
「登山者用地図。御自由にお取り下さい」とのことで、白滝山ハイキングコースマップも用意されています。
今回も後輩の升井君と一緒です。ざっと地図を見てAコース(登山口→取りつき→入道岩→白滝山→雨乞岩・千人崩れ→白滝水神社→大師山→登山口)のルートを取ることにしました。
根岸じゃないよ岸根(がんね)だよ
白滝山について書かれたブログを拝見すると根岸集会所と書かれてる方が結構いらっしゃいますので「根岸じゃないよ岸根(がんね)だよ」と強調しておきます。地図で検索できなくなると面倒だしね。
漢字じゃなくて音で覚えるといいね。
パウンドケーキしか見つからなかったけど、がんね栗の里の「がんね栗衛門」って栗きんとんがめちゃめちゃ美味しいんだよ。小さいのにずっしりとした重みがあって、野趣も品もあるお味。栗よりも栗。1,000人以上の秘書が選ぶ「接待の手土産セレクション2018」で中国地方から唯一の特選も受賞してる。がんね栗衛門、僕のお薦め。
どう、覚えた? がんね。
白滝山登山
取りつき
登山口から白滝山山頂までは1,400mと書かれていたように記憶しています。取りつきはゆるゆる。
道の脇に大きな岩を見つけると升井君がすぐに登っていきます。あいかわらず元気な奴です。
ツタが絡まり瘤を作った木を見つけると「カメ仙人を撮るっす」とカメラをせがみます。僕もまんざらでもなく。カメ仙人。
徐々に山に入っていく感が出てきました。少し登ると右手に沢がありカエルの大合唱が聞こえてきます。猪の泥浴びの跡や獣のウンコもあり生物感バリバリの山です。
「沢いいっすねー」と道を外れて沢に降りて行った升井君。この後、足を滑らせて、丸太から落ちます。片足のズボンと靴を濡らしてかなり凹んでました。
「あーっ」とか言うから冗談かと思ったらマジなんだもんな(笑)
「これがゼンマイでこれがワラビな」と山菜講座をぶちながら、シダの生える山腹を回るとほどなく尾根が見えてきました。
ここから白滝山の山頂まで650mくらいです。尾根の先が花崗岩の岩場になっていて、マサとか砂利が乗っているのでズルズル滑ります。
入道岩
大きい岩を見つけるとほとんど登る升井君。入道岩もしっかり登っていきます。
よくあんなところに立ったもんだ。
「俺、もう靴乾いたっす。」とテンション上がってました。いや、そんな簡単に乾かんじゃろ(笑)
白滝山山頂へ
白滝山山頂
頭が欠けて等級が分かりません。
白滝山山頂からの景色はこれまでと変わりなく、また山頂はほぼ日影がないため、お茶を飲んでタバコを一服したら大師山へ向けて出発しました。
大師山へ
白滝山(458.6m)から標高50mくらい降りて、大師山(471.5m)に登ります。きついのは大師山最後の登り300mくらいです。それにしても百名山の白滝山よりも大師山の方が高いんだなあ。
雨乞岩と千人崩れ
白滝山から250mくらい歩くと雨乞岩の看板があります。下りなのですぐに着きます。
風が吹き上げてくるので白滝山山頂よりもよほど涼しい。
雨乞岩から左を眺めると千人崩れが見えます。
白滝水神社
道に戻って先に進むと白滝城跡への道標を発見。本道は右なのですが、白滝城跡・白滝水神社・鏡池と3つも見るものがあるなら左に行かないわけにはいきません。
すぐそこに白滝水神社と鏡池が見えるのですが、四方に注連縄が張ってあり、入ってはいけない雰囲気。うーむ、遠くから眺めるだけにしておきましょう。
大師山へ
鎖のガイドがある細い道を下って登って日本庭園という広場に出ました。
さすがに暑くなってきたので上のシャツを脱ぎ、お茶を入れていよいよ大師山へ。
見晴岩から眺めると頂上らしきところに大岩が見えます。あれがピークかな?
残念ながら偽ピークでした。でも大岩があると升井君は登っていきます。僕は足がプルプルだったので遠慮しておきました。
格好いいね。
さて、もうすぐ大師山の山頂です。
升井君に、たまには撮るのでカメラ貸してくださいよーと言われ
「ドラクエのなんかみたいなん撮れました」とか言ってたけど、なんやそれ。
大師山山頂
最後の岩を超えて大師山山頂に到着です。特に景色も変わらずですが、白滝山よりも木陰が多いのでゆっくりできます。
お茶を飲んで岩の上でタバコを一服し、下山に入りました。
大師山下山
大師山の下りは白滝山の登りよりも急です。しかも石にマサが乗っているので滑りまくります。
沢と合わせて本日2滑りの升井君を笑っておりましたら、足元に気を取られすぎて倒木で頭を打ちました(笑)
互いに笑えません。気を付けましょう。さて、大師山の下りには岩場をロープで降りる所もあります。これまたすげー面白い。
この岩場を降りたあたりが二股になってまして、一つは直接駐車場に下りそう、もう一つは「くぐり岩」と看板が出ていました。「なんかあるなら見ましょうよ」と地図を広げずにくぐり岩方向を選択。
結果的にこの選択は成功で、大師山八十八ヶ所の順路だったようです。
真摯に石仏を拝む升井君に後ろから声をかけ「もう滑りませんように」と勝手にお願いを追加しておきました。
すると「もう頭を打ちませんように」と後ろからやり返されてしまいました。お主なかなかやるな。
見つけた石仏の全てに帽子を取り、手を合わせながら進んでいくと、相当歩いた先にくぐり岩がありました。
穴をくぐったは良いのですがその先が狭くてですね、リュックを背負ったままだと真ん中の穴から上に上がれません。
しようがないのでいったん外に出て、岩に足をかけ、這いずり上がることにします。
先に上がった升井君はなかなか這いずりあがれない僕を見て嬉しそうに笑っています。ぐやじぃ。いや言うほど悔しくはないですけど。
それにしても、今考えるとこのくぐり岩はマムシとか出そうだなあ。夏は穴の中、秋は登ってた岩の上でマムシが日光浴してましたとか普通にありそうで怖いわ。
なので大師山歩くなら今の季節がいいかもよ。
くぐり穴の先は森を下るようになり、駐車場近くの大師堂に手を合わせ、コンクリの階段を下りて、岸根集会所まで舗装路を下り、白滝山Aコース1周を完歩しました。
白滝山Aコース
というところで今日のコースです。
白滝山Aコースは全長約4km。岸根集会所でコースマップが手に入るので道程は割愛。
そのコースマップに徒歩3時間目安と書かれていたので、4㎞でそんなにかかるかなあ?と感じていたのですが、歩いてみるとぴったり3時間でした。
登りは景色に目を奪われますし、下りは足元に気を付けないと滑ります。それを踏まえての3時間ということなのでしょうね。納得です。
白滝山は軽く危険な感じが楽しい山。また行きたくなる山でした。
白滝山の岩場からの景色(動画)
多分、五頭岩のあたりからの景色だったと思います。眼下の弥栄湖も眼前の岩も綺麗でしたよ。