竜が通った道、畳ヶ淵の柱状節理と伊良尾山(1)

竜が通った道、畳ヶ淵の柱状節理と伊良尾山(1)

畳ヶ淵に柱状節理を見に行ってきました。

畳ヶ淵の柱状節理
畳ヶ淵の柱状節理

柱状節理というのは溶岩が冷える際に六角(とか五角とか四角)の柱状に固まったもので、山口県では萩近辺の阿武火山群で見ることができます。

畳ヶ淵について学ぼう

畳ヶ淵への行き方

周南から鹿野、徳佐を経て須佐に抜けるみんな大好き国道315号線。畳ヶ淵は315号線から2㎞ほど山奥に入ったところにあります。
ポイントは福の里直売所。

福の里直売所
福の里直売所

315号線に福の里直売所を見つけたら地図を見て場所を特定しましょう。畳ヶ淵には車が20台くらい停められる駐車場があります。駐車場にはトイレも併設。観光地化されてるのでドライブに最適ですよ。

畳ヶ淵の柱状節理

畳ヶ淵ってなんやねんって話ですが看板にすべて書いてあります。ちょっと納得のいかないところもありますが、分かりやすいので全部読んでから沢に降りましょう。

足元に広がる六角柱の世界 畳ヶ淵
足元に広がる六角柱の世界 畳ヶ淵

萩近辺には阿武火山帯ってのがありまして単成火山が多いんですね。単成火山てのは粘性の高い溶岩がモッコリ盛り上がって、噴いて、噴き終わったら終了みたいなやつです。

単独でモッコリの火山は大抵オッパイみたいな形になります。萩の鍋山とかめっちゃオッパイです。

その単成火山の一つ伊良尾山が太古の昔に噴火しまして、溶岩流が14㎞も下り、その溶岩流が冷えて固まっていく間に六角柱を形成したと。

なんで六角なん?

溶岩は冷えると縮む性質があります。収縮の中心同士が引っ張り合うと冷えたところに割れ目ができるってわけ。この時、中心同士が均等に引っ張り合うと六角形の割れ目になるらしいです。

きっと六角は自然界において最も安定した形なんでしょう。6Cも安定元素だし。

柱状節理は珍しくない?

はい。この成り立ちなら地中にたくさん埋もれていると思います。

表層に現れたものなら向津具半島の先の俵島とか、角島大橋の横の鳩島でも見ることができます。でもそうした柱状節理は横から見ることがほとんどなんです。

そこで畳ヶ淵の素晴らしいところですよ。

畳ヶ淵の素晴らしいところ

畳ヶ淵の素晴らしいところは、田万川が表土と溶岩を削ってくれたおかげで六角の柱状節理の上を歩けることです。これはちょいと感動的ですよ。

畳ヶ淵は流れた溶岩流の中流にあたります。さらに下流には猿屋の瀧とか龍鱗郷なんかもありますが、これについては最後に。

話が長くなりました。さっそく畳ヶ淵へとまいりましょう。

実際、畳ヶ淵に行ってみた

畳ヶ淵はとても良かったので写真多めでいきます。まずは駐車場から沢へと降りていきます。入口は駐車場の左端です。

畳ヶ淵へ
畳ヶ淵へ

20~30m程度の距離ですが階段状になっていますのでヒールじゃないほうが良いでしょう。

石の階段
石の階段

もう降りてる途中から良い景色が見えてくるのですが、とりあえず目の前の橋を渡ります。

これが畳ヶ淵だ!

畳ヶ淵にin!
畳ヶ淵にin!

ああ、沢にも柱状のものが見えてるじゃないですか。でもこんな小さいもんじゃないんです。

沢の左側に柱
沢の左側に柱
沢の奥側にも柱
沢の奥側にも柱

渓谷の左右に立派な柱が立ってるんです。これが中から見られるっていうんだからたまんないでしょ!?

この柱は田万川に削られてできた崖らしいです。いや本当かなあ。なんか断層な気もするんですが。

竜神社
竜神社

奥の柱のたもとには竜神社様。雨や滝など水に関わるお社は竜神をお祀りすることが多いですね。
建て直しなのかお社はかなり新しい感じです。もちろんお参りをしておきました。
水に関して良いことあるかな。シンクの流れがよくなるとか?

The 畳ヶ淵
The 畳ヶ淵

竜神社のすぐ左側で岩が途切れ、その下には水が澱んでいます。これが正に淵。このあたり一帯を畳ヶ淵と呼ぶのだと思いますが、厳密にはこの水の淀みが淵ですね。畳はもちろん六角の石を指しているのでしょうけど、これほど名が体を表す場所はなかなかないんじゃないかと思います。

畳ヶ淵の段
畳ヶ淵の段

この畳ヶ淵を構成する段のところ、説明によると水で徐々に削られ後退しているということなんですが…この段は地殻変動による地層のずれじゃないかなと思うんです。違うのかな。
今現在、水が流れているところを見に行ってみましょう。

水の流れ込み
水の流れ込み

うーん、流れ込みがあるところと畳ヶ淵の段を見比べると岩の丸味が違うような気がするんですよね。段のところは角が立ってるし。なんか看板の説明が微妙だなって思ったのはここのところ。

いったん戻ります。

橋から見る上流
橋から見る上流

畳が淵を堪能したので、最初に降りてきた橋よりも上流に登ってみます。

橋より上流
橋より上流
ぶにょぶにょの岩
ぶにょぶにょの岩

川幅が狭くなったせいか岩がよく削られています。規則的にひびが入っているので柱状節理だなと分かりますが、水が削るとこういう風にぶにょぶにょな形になりますよね。鋭角に削られることはない。

畳ヶ淵は少しづつ後退している。これは本当だと思うんです。が、もともとの畳ヶ淵の段差は断層のズレなんじゃないかな。ま、萩ジオパークのお偉いさんが調べた結果ですから、僕みたいな素人が何を言っても無駄なんですけどね。

🐉お前の願いを3つ叶えてやろう
🐉お前の願いを3つ叶えてやろう

若干の疑問を残しつつではありますが、畳が淵は「お前の願いを3つ叶えてやろう」と神龍が現れそうな場所でした。簡単に行けるのに見どころいっぱい。空気も新鮮。お休みの一日を畳が淵に充てても十分満足できる場所です。おすすめです。

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猿屋の瀧へは通行止

畳ヶ淵から猿屋の瀧へは2㎞。畳ヶ淵を堪能したので下流の猿屋の瀧へ向かおうと思ったのですが、猿屋の瀧へは現在通行止めです。

猿屋の瀧へは現在通行止め
猿屋の瀧へは現在通行止め

んげげ、せっかくのドライブだし竜の道制覇と猿屋の瀧から龍鱗郷へと回ろうと思っていたのですが、ここから迂回すると大遠回りです。

うーん、それだったら源流となった火山の伊良尾山を見に行くかー。
というわけで後半に続きます。

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