今年(2023年)のゴールデンウィークは5月1日・2日を休めば9連休なのでした。めったにない長期休暇期間ですが僕はGWの後半に用事がありまして…
みなさんもそうだと思うのですが、後半に外せない用事が控えていると前半は思いっきり遊べないもんです。山で怪我するわけにもいきませんしね。
そんなわけでGW前半は知ってる道で安全に亀尾山を歩いてきました。
途中で悪魔の誘惑に負けちゃうんですけどねw
知ってる道で安全に亀尾山
亀尾山は軽く歩けて景色の良い気持ちの良い山です。過去記事を読み返してみると僕はなぜか5月・6月に亀尾山に登っているようです。亀尾山の春風が呼んでいるのかもしれません。いや、毎年なにか用事があるのかな。
亀尾山にはいくつかコースがありますが、今回は「知ってる道で安全に」がメインテーマなので最もポピュラーな千防砂防公園キャンプ場から入りました。
千防砂防公園は普段の土日でも込み合っているのですが、ゴールデンウィークの中日だったせいかキャンプをされている方はまばら。
駐車場も何台か空きスペースがあったのでサクッと車を停めて亀尾山へ。
亀尾山 稜線まで
キャンプ場の右端から「東口/行者山」の道標に沿って小川を渡り、山側に30mも進めば「亀尾山/行者山」の分岐にぶつかります。
行者山の最初の階段が嫌だなーと思ったので亀尾山直登の左へ。こちらの道の方が綺麗で好きです。
沢が流れる竹林の間を奥に進んでいきます。ピンテはありませんが迷いようもありません。
沢はいくつかに分かれ小さな滝もあったりします。Twitterに動画を上げておいたのでリンクを張っときますね。
竹林を抜けると次は岩がごろごろゾーン。ここも見た目ほど危なくはありません。岩を登らない迂回路がありますから。
岩がゴロゴロしたゾーンを登り終わると土が花崗岩の砕けた白い真砂土に変わって滑りやすくなります。
真砂土のあたりには木の根をうまく使った階段などが用意されいてこれがまた快適。
あっという間に稜線に到着です。
息が上がる間もなく大海峠に到着。ここは行者山(仏岩コース)との合流点になります。
亀尾山へはここを左ですが右に少しだけ移動すると眺望の良いところがあるんです。
名前は海眺台場だっけ?とりあえずそういう名前にしとこう。
白砂の展望台。吹き上げる海風が気持ちの良いところです。正面に見えるのは経納山。経納山の登山口を探しているんですがいまだに見つからないんです。ヤマレコで調べてそのうち行ってみます。
視線を左に持っていくと大海湾の端っこにこの冬歩いた小浜山。その隣に日地山も見えます。小浜山から日地山に続く道は崖が落ちてるなんて聞いたので、日地山もまだ歩いたことないんです。
さて、海眺台場はこのくらいにして亀尾山を目指しましょう。
大海峠からしばらくは稜線歩き。横風が厳しくて帽子を飛ばされそうなくらいですが汗も乾くしこれもよし。
左手に列岩展望所があったので少しだけ顔を出してみました。今日は「知ってる道で安全に」がテーマなので岩も飛び越えないです。
岩の向こうに見えるのが勘十郎岳でその向こうは火の山連峰ですね。
あいお道の駅への分岐
知ってる道を安全に歩いてきたのですが、あいお道の駅への分岐を見つけてしまいました。
「あいお道の駅⇒」なんて書いてあるんです。気になる。。。振り返って反対側の道標を確認してみます。
「道の駅新コースA」なんて書いてある。新コース。。。以前もあった気がするけどこの道は歩いたことがないぞ。
道の駅。。。新コース。。。むむむ。
亀尾山 山頂まで
知らない道を歩いてみたいけど「今日は知ってる道を安全に歩く日」なのだ。後ろ髪をひかれる思いで道の駅新コースAの分岐を後にし亀尾山へと進みます。
うん、うん。知ってる景色。
岩なんて一年くらいじゃ変わらない。これも安心できる景色。
毎度通り過ぎてしまいそうになる亀尾山山頂入口。山頂まであと100歩とかの看板がなかったっけ?見落としたかな。
亀尾山山頂
はい。そんなわけで亀尾山の山頂に到着。亀ちゃんマークは健在ですが木が新しくなってますね。
標高324.77m、亀尾山の二等三角点。冠字選点番号は仁23で基準点名は大海山です。大海を代表する山ですね。
いつも人気の亀尾山。この日はカップルさんが一組だけだったのであまりお邪魔してもいけないと一声だけかけて下ることにしました。
亀尾山「道の駅新コースA」は白い真砂の尾根筋がめっちゃ綺麗
GW後半に外せない用事が控えている僕。無謀なことはできません。知ってる道で安全にゆるゆる亀尾山。これが今日のテーマだったはず。
だけど見つけてしまった道の駅新コースA。ああ。。。
亀尾山山頂入口の分岐まで戻ると右か左かの看板があります。右に進めば中岳・勘十郎東峰・勘十郎西峰・千防砂防公園と知ってる道。道の駅新コースAは左。
僕の中で天使と悪魔がせめぎあいます。
悪魔:多少の冒険なしで本当に満足できるのか?
天使:知ってる道で安全にが今日のテーマだろ?
悪魔:うっさいわボケ!
簡単に悪魔が勝ちましたw
道の駅新コースAの分岐まで戻ってきました。分岐から道の駅新コースAを眺めるとシダに覆われたカーブが見えます。ああ、あれを曲がるとその先は細いんだろうなあと思わせます。
あの先が岩に挟まれたシダのコースだとしたら本当に危ないぞ。怪我なんかするわけにはいかないし、一歩一歩慎重に歩を進めるようにしよう。
と決意を新たに入って行ったのですが、、、
道の駅新コースAはめっちゃ道が良いんです。最初の下りこそ浮いた木の根を気にしないといけませんが、下った先は林道かと思うくらい整備されてました。
「新コース」というわりには切り株も古そうだし、めっちゃ踏まれてて、シダの張り出しもなし。危なさゼロの快適な道。
しかも
その内に足元が花崗岩の砕けた白い真砂に変わり、白真砂の林道を抜けると素晴らしい景色が待っていました。白真砂の尾根筋です。
まるで公園みたいじゃないですか。
尾根筋の少し開けたところから先ほどまでいた亀尾山を振り返ってみました。亀尾山に比べれば標高が低いのは明らかですが、道や雰囲気も含めて景色というのであれば僕はこの場所の方が好きかも。
知らない道で新しい発見もあったし。うれしいなあ。
白い真砂の尾根筋を下ると空海展望所の看板がありました。大岩がボコボコ突き出てます。ハイになって岩に飛び乗り写真を撮影。
今日は危ないことしないって決めてたのにね。
調子に乗って岩で遊んでいたのですが、ふと気が付くとこの先の道が見つからないんです。
ここから降りるのってもしかしてロッククライミング的な感じなのかなー。そりゃ流石にやばいなーとあたりを散策して「空海展望所」の看板の左に降り道を見つけました。
いやアブなかった、本当に悪魔にやられるところでした。
空海展望所から降りたあたりはまだ道が綺麗ですが、丘を一つ越えて降り二つ越えて降りしていくうちに里山っぽい道に変わっていきます。ピンテがあったかどうか忘れましたが、まあまあ踏まれているのと要所要所にロープが張ってあるので間違えようはありません。
ただ道は若干不気味です。
最後に崖を降りて木の橋を渡ると里に降りました。木の橋を渡って振り返ると「大師堂登山口」の看板。
ほうほう。このルートは「大師堂登山口」から入れるのね。
なんで大師堂登山口なのかなーと思いながら、木の橋を背にして右に(秋穂中道方向に)進んでみると、10mもいかないところにお堂がありました。
ふむふむ。それで「大師堂登山口」なのかと納得。
こちら秋穂八十八ヶ所三十番札所不動院大師堂様です。こりゃ場所を覚えやすくていい。
「無事に降りてきました。ありがとうございました。」とお参りしておきました。
お大師さんから県道に降りてくる道すがら亀尾山を振り返ってみました。
このとき気が付いたんです。
空海展望台って大海の空と海を望む展望という意味で名づけられたと思っていたのですが、きっと大師堂ルートだからなんですね。「大師堂⇒弘法大師⇒空海」ってわけ。うーん、なるほど!と納得して歩いていたのですが、道の駅あいおと全然関係ないところに降りてきたよ?
道の駅新コースAってらんらんドーム側に降りるみたいです。どこかで道を間違えたか?
秋穂八十八ヶ所三十番札所不動院大師堂は大海総合センター(らんらんドーム)とセブンイレブンの間の道を亀尾山に向けて入っていくとあります。空海展望台や白い真砂の尾根筋を見たければ、大師堂登山口からどうぞ。
こっちに降りると千防砂防公園キャンプ場までの帰り道が遠いよ(笑)