日本二百名山にも選ばれる島根の三瓶山をぐるっと回ってきた!(後編)

日本二百名山にも選ばれる島根の三瓶山をぐるっと回ってきた!(後編)

中国地方でもっとも若い活火山、島根県大田市にある三瓶山の火口をぐるっと回ってきました。
前回の記事は西の原から主峰男三瓶山を越えて女三瓶山まで。

三瓶山火口一周ルート
三瓶山火口一周ルート

焼きそばパンの補給を終えて、後半は女三瓶から孫三瓶・子三瓶に向かいます。
火口一周ルートの右から下半分です。

三瓶山ハイキング

女三瓶から見る子三瓶の山容は典型的な溶岩円頂丘でした。

女三瓶から孫三瓶(左)と子三瓶(右)
女三瓶から孫三瓶(左)と子三瓶(右)

女三瓶山から孫三瓶山

孫三瓶山に向かうには女三瓶山から一度降りるようになります。

12:51 室ノ内展望台

降りる途中に女三瓶山山頂のすぐ目の前にある室ノ内展望台へ。

室の内池
室の内池

室ノ内展望台からは室の内池がハート形に見えるんです。男三瓶山があって女がいて孫がいて子がいて真ん中にハートがあるなんて、なんだか目出度い。三瓶山には子孫繁栄の伝説を付け加えても良いんじゃないかなあ。

東の原のリフト駅
東の原のリフト駅

室ノ内展望台から降りる道には石が敷き詰められていました。なんでこんな整備されてるのかなあと思ったら、女三瓶の鞍部には東の原から上がってくるリフト駅があるのでした。

そのリフト駅からすぐ左に大平山があります。大平山はリフト駅近くの階段を数段登っただけで到着します。

大平山へ
大平山へ

12:57 大平山 852m

約4千年前、室の内を中心とした三瓶山最後の大規模な火山活動で砕屑物が堆積してできたのが大平山だそうです。小さい山です。

大平山から見る男三瓶
大平山から見る男三瓶

大平山山頂自体は特にみるところもなくスルーしました。

13:07 奥の湯峠 783m

大平山からクマザサに挟まれた道を進めば奥の湯峠。ここは室の内池に降りられる分岐になります。

奥の湯峠
奥の湯峠

大平山から奥の湯峠は緩めの下り基調が続きます。僕はこの下りを飛ばしたせいでえらい目にあいました。というのが孫三瓶が結構急登なんですよ。下りは飛ばさずに足を休ませておけばよかった。

13:26 孫三瓶山 900m

孫はちっちゃいくせにやんちゃです。正に孫。

いきなり岩かよ
いきなり岩かよ
山頂かと思わせてまだまだ
山頂かと思わせてまだまだ
今度こそ山頂やー
今度こそ山頂やー

登り下りが交互にきて足をやられた経験を持つ人は多いでしょう。僕もご多分に漏れずです。奥の湯峠のあたりを飛ばしすぎたせいか、孫三瓶の岩を登っている途中で右ひざの内側の筋肉が攣りかけてしまいました。

孫三瓶山山頂
孫三瓶山山頂

孫三瓶山の山頂ベンチにてしばし休憩。ちょっとお茶も飲もう。

足攣っちゃったなあ。どうするかなあ。

孫三瓶山からは三瓶温泉方向に降りられるようですが、降りたところで車のある西の原からは遠そうだし、残す子三瓶山も美しすぎるし。

孫三瓶から見る子三瓶
孫三瓶から見る子三瓶が美しい

ちょっとここで動画でも。孫三瓶の山頂から見る女三瓶・男三瓶・子三瓶です。ここまできて最後行かないで終われないよね。

孫三瓶山から子三瓶山

孫三瓶から子三瓶に続く道も美しいのです。傾斜はかなり急で痛んだ膝には厳しいのですけど。

孫三瓶から見る風越
孫三瓶から見る風越、十文字が美しい

13:42 風越 807m

三瓶温泉にも室の内池にも降りられる風越の分岐ですが、もちろん直進して子三瓶へと向かいます。

風越の分岐
風越の分岐

孫三瓶から見た通り子三瓶山は典型的な溶岩円頂丘でした。溶岩円頂丘の特徴として麓は緩やか、中腹は急勾配、頂上近くになると緩い平坦地になるというのがあります。子三瓶は正にその通り。

子三瓶、最初は優しいけど
子三瓶、最初は優しいけど
傾斜がきつくなり
傾斜がきつくなり
それを登り切れば
それを登り切れば
綺麗な丘が広がります
綺麗な丘が広がります

14:07 子三瓶山分岐

前の写真で見たピークは子三瓶山の山頂ではなく、その手前の分岐の丘でした。

子三瓶山分岐
子三瓶山分岐

14:26 子三瓶山 961m

子三瓶山分岐の向こうに見えるのが子三瓶山山頂です。めっちゃ近いし無事に到着。

子三瓶山山頂
子三瓶山山頂

これで男女孫子と三瓶の名がつく山はすべて取ることができました。

さーて、ここから西の原へはどうやって帰るんだろ?

子三瓶山から西の原

子三瓶山から西の原へ降りる道を求めて子三瓶山分岐にてしばし地図とにらめっこ。

子三瓶山分岐からは男三瓶へ
子三瓶山分岐からは男三瓶へ

ちょうど男三瓶側から登ってこられたご夫婦がいらしたので聞いてみると「西の原の分岐ありましたよ」とのこと。お礼を言って男三瓶方面へ。

14:40 赤雁山

子三瓶山からの下りは黒い砂が滑る急斜面の細道です。飛び出た石にも注意が必要で、滑ってこけないように足を踏ん張るのですがこれが膝に厳しい。

子三瓶の下山中に撮った写真
子三瓶の下山中に撮った写真

ところで僕には赤雁山の場所がよく分かりませんでした。ログには残っているので通ってはいると思うのですが。上は子三瓶の下山中に撮った写真ですが、草原を横切る道の右上のところかな。

15:04 扇沢分岐点 852m

赤雁山(たぶん)を回り込むとササだけの山肌から急に植生が変わりまして広葉樹が出てきました。

扇沢分岐点
扇沢分岐点

ここからは男三瓶を登った時のような登山道が続き、次に植林帯を経て砂防ダムを過ぎれば最初の扇谷分岐点(4番分岐)に合流です。

登山道
登山道
植林帯
植林帯

歩きたかった山を全部取った後の下山はなかなか長く感じます。

扇谷分岐点(4番分岐)
扇谷分岐点(4番分岐)

そして4番分岐に到着。ふむふむ。下ってる途中にそうだろうなと思いましたが、やっぱり最初の分岐につながる道だったわけですね。よーしこれで火口一周コースが分かったぞ。

15:18 西の原登山口

扇谷分岐点(4番分岐)からもと来た道を下れば西の原登山口。

西の原登山口へ
西の原登山口へ

無事にゴール!

後半、孫三瓶山を登る時に右ひざの内側広筋が攣りかけてどうなることかと思いましたが、その後は攣ることもなく内股歩きでカバーできました。もう年だしストックを持った方がいいのかもしれないなあ。

三瓶山お鉢回りのログ(ヤマレコから)
・総距離 9.9㎞
・獲得標高1034m
・山行4時間32分
・休憩31分

15:20 ゴール

三瓶山を振り返る
三瓶山を振り返る

前から来てみたかった三瓶山。今回は西の原から入って男三瓶山、女三瓶山、孫三瓶山、子三瓶山と時計回りに回ってみました。

4つの三瓶山の中で一番印象的なのはやっぱり主峰、男三瓶山。立木の少ない山頂付近の丘にススキやクマザサの間を整備された一本道が続いて、吹き抜ける風が登りの汗を乾かしていく。これが気持ちよかった。

今回の山行は天候にも恵まれて、晴天の下をロングTシャツ一枚とペットボトル(500ml)1本半で回れたのも、三瓶山に好印象を持った一因かもしれません。

三瓶山のお鉢回りにはほとんど日影がないので夏だと熱中症を起こしそうですし、風をさえぎるもののない山頂は秋は小寒いはず。冬だと男三瓶・女三瓶で滑り落ちちゃいそうな気もして、そんなことを考えると三瓶山ハイキングは春がベストシーズンな気がします。

三瓶山、今年の山開きは4月16日、西の原の山の駅さんべ前にて。東の原から上がる三瓶観光リフトさんは4月1日から稼働済みです。これからがベストシーズンの三瓶山、きっとサイコーっすよ。

主峰男三瓶山の記事はこちら

大田市に一泊して世界遺産の石見銀山も見てきました

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