山口県百名山の一座、西目山には代表的なコースが3つありまして、先週は自由ヶ丘団地コースの沢登りを楽しみましたが、今週は勝坂コースを歩いてきました。
実は初めての勝坂コース。
どんな道かなー。
西目山勝坂コースの入り方
西目山に勝坂から上がれるコースがあることは知っていたのですが、262号線沿いに車を停めるところがないと僕は思い込んでいたんです。そんなしょうもない理由で勝坂コースを躊躇していたわけですが、駐車場ありましたよ。ありました。
上の写真は山口から防府に向けて勝坂を下りていく途中の1つめの歩道橋です。この歩道橋の手前にチェーン脱着場と駐車スペースがあるんです。チェーン脱着場に入るための右折レーンまであったもんね。
車はここに置いてOK。たぶん。
チェーン脱着場に車を置いたら、右田ヶ岳を左に見ながら262沿いに勝坂を下りていきます。「勝坂窯」と彫られた道標を見つけたら262と別れて山側へ。
「この先行き止まり」の道標がある舗装路を奥へ奥へと進むと、やがて舗装が途切れ正面に砂防堰堤が現れます。
砂防堰堤の前には広場があるので軽自動車ならここに車を停めても良いかも。軽自動車ならというのは、ここまでの舗装路が狭いんです。対向車がくるとすれ違いが厳しいくらい。なので運転に自信がある人だけ入ってみてください。
西目山勝坂コース
さて、砂防堰堤まで来たのは良いのですが、明確な登山口は見つかりません。砂防堰堤の正面に向かって左に古いピンテが1枚ヒラヒラしているのでそっちに進んでみます。
勝坂コースは砂防堰堤の横を回り込んで入っていきます。車が入ってこられそうなのはこのあたりまで。なので暫定的にここを西目山勝坂コース登山口としておきます。
登山口からわずかに進めばジャングルチックな道に変わります。足元がぬかるんでて周りにはシダも大量。ちょい嫌な感じ。ピンテはたまにあるのでコースからは外れてないんだろうなと分かりますが、ちょっと苦手だなあ。
やがて道は沢に遮られますが、向こう岸に上がれるところがあるので渡渉します。渡渉ってほどでもないか。水量も少ないので飛び石を渡ればOKです。
これまでの草の生え具合から捨て去られたコースなのかなーと思っていたのですが、下りなら微妙に間違えてしまいそうな分岐に真新しい「勝坂」の道標がありました。
勝坂コースに思い入れのある方がいらっしゃるのかもしれません。
ジャングルチックとか言ってごめんなさい。
先ほどの渡渉からあまり歩いてないのですが、回り込んで再び同じ沢を渡ります。このくらいの水量ならそのまま沢を登ったほうが早かったなー。沢登るほうが面白いもんね。
2度目の沢を渡った先はやや藪ですが、方向的にはやっと西目山に向いたなというのを感じます。
写真ほどには荒れてないのですが、沢を渡った先は急登になっていてロープが用意してあります。西目山にとりついたかなという感じがします。
ロープを登りきると松越しに右田ヶ岳が見えました。ロープの登りは距離も短く、この先に右田ヶ岳がクリアに見えるところもあるのですが、なんだかこの松越しが妙に気持ちいい。お薦めの場所です。
感覚的には西目山はまだまだ先です。
花崗岩の砕けた真砂を登り、一度下ってウラジロの通りを抜け、登りなおして日当たりの良い山腹を回り込んでいくと、なんだか見覚えのある景色を見つけました。この角度は先週も見た気が…
これはもしかして…あれが近いかな。あれ。
あ、やっぱり。山頂・勝坂・自由ヶ丘の分岐に出てきました。
西目山、初めての勝坂コースとしてはここまで。山頂は先週も見たので僕的にはこのまま折り返してもいいのですが一応山頂は押さえておきました。
西目山の山頂に興味のある方はお手数ですが前週の記事をどうぞ。この先は下りに入ります。
あ、一応山頂を取った写真を載せておきますね。
僕は山頂にあるこのファニーな看板が好きです。今回は太陽の顔真似をしてみましたwww
下山は自由ヶ丘コース尾根ルート
山口県百名山の一座、西目山には代表的なコースが3つあります。一つは自由ヶ丘団地コースでこいつは気持ちのいい沢ルートを先週登りました。二つ目の勝坂コースは前半に書いた通りで、残る一つは大日コースですが、これが岩登りがめちゃめちゃ楽しいコースらしくそいつを下山に使うのは勿体ない気がします。
というわけで…大日コースは後日の楽しみに取っておいて、自由ヶ丘団地コースでも歩いたことのない尾根ルートに行ってみます。勝坂から見ると山の裏側に出ちゃうんですがまあいいや。
決めたのは良いのですが尾根ルートはあまり踏まれてない模様。早くも心が折れかけます。
尾根ルートを降りる途中に野太い声。ゲコゲコ。めっちゃカエルちゃんの鳴く小さな沢を渡りました。僕が渡ってる間も鳴き声をやめないカエルちゃん。神経も図太いようです。ゲロゲロ。
沢を越え山を巻き林の中を進んでいると大岩がゴロゴロしているやや開けたところがありました。正面にはなにやら人工的な石積みも見えます。
右田ヶ岳には大内系右田氏の城があったと聞いたことがありますが、隣り合う西目山にも城があったんだっけ? もしくはお寺とか。だれかご存じですか?
人工的な石積みのところから丘を一つ越えます。ロープも渡してあって楽勝です。
「そろそろ合流地点だよなー」と思ってるところに出てきました西目山山頂奥の物見台から自由ヶ丘に降りてくる道との合流点。
この合流点から先は先週も歩いた道です。あ、そうだ。先週気持ちよかった岩があったな。あれにもう一度登ろう。
先週は飲み物を忘れて往生しましたが、今日はコーヒーがあるんです。
この岩、風の通りがよくて気持ちいんです。
今日もいい日だった。
今日のルート
今日は勝坂から入って西目山へ。西目山からの下りは自由ヶ丘コースの尾根ルートを使いました。
初めて入った西目山の勝坂コースですが思っていたよりも荒れていた印象です。いや普通に登山道としては良い部類なのですが、前週に歩いた自由ヶ丘コース沢ルートがあまりにも出来すぎなのでどうしても比べちゃうんですよね。ちょっとした隙間時間に行けちゃう沢ルート、好きだなあ。
さて西目山で残るは大日ルートですね。道は良くないけど岩登りが楽しいルートだと聞いてます。こりゃ西目山シリーズ、一気に行っちゃうかなー。
さて「ピストンはつまらん派」の僕ですが、勝坂から入って自由ヶ丘に降りるとさすがに帰りを遠く感じました。だってこの先は獣もいなけりゃ崖もない踏ん張ることも身構えることもない、ただの舗装路のウォーキングなんですもん。
道が悪けりゃ文句を言い、道が良すぎれば文句を言う。
だいたいハイカーは面倒なもんです。
さーせん。