火の山公園から霊鷲山を健康ハイク

火の山公園から霊鷲山を健康ハイク
瀬戸内海国立公園 火の山
瀬戸内海国立公園 火の山

数年後に刷新される火の山ロープウェイで火の山山頂まで登り霊鷲山を周遊してきました。距離は10㎞弱程度。ほぼ全行程がコンクリ道かアスファルトで危険個所はありません。
こりゃ健康ハイキングだね。

瀬戸内海国立公園 火の山

下関市が火の山地域を観光再開発に動き始めたようです。まあ、火の山山頂付近は戦争の遺構など歴史的建造物が多いので再整備は行われないと思いますが。まずは火の山公園を見て歩きます。

頂上駅目の前の東屋へ
頂上駅目の前の東屋へ

頂上駅に立つと目の前に東屋が見えます。あそこへは木の橋を巡っても行けますが軽い山なのでまっすぐに進みました。

火の山頂上に向けて階段が苦手な方は左の舗装路で迂回も可能です。

火の山展望台
火の山展望台
火の山展望台の下に部屋が…
火の山展望台の下に部屋が…
この部屋は何だろう?
この部屋は何だろう?

東屋横の遊歩道を登っていくと火の山展望台があります。この展望台の下には戦争の遺構が残ってまして狭い部屋ですが入れます。

こんな遺構が残ってるんだ凄いなあと思うに違いありませんがここはまだ序の口です。まだまだ大関や横綱が控えていますよ。

電波塔へ
電波塔へ
丸窓の向こうに海
丸窓の向こうに海

火の山展望台からさらに電波塔方向に登るとここにも要塞のような部屋がありました。丸窓のむこうに海が見えます。

バス回転場に到着
バス回転場に到着

電波塔広場を抜けるとあっけらかーんとした広場に出てきました。ここはバス回転場。全体像が分からないと何のことやらわかりませんね。

火の山公園の山頂部案内図があったので載せておきます。

火の山公園 山頂部案内図
火の山公園 山頂部案内図

右端がロープウェイ上駅で、真ん中がバス回転場(現在地)です。この先は平たんな山頂部を地図上の左に進んでいくと下関要塞火の山砲台跡に当たります。
火の山公園ではこの砲台跡が最も見どころになります。

堡塁(ほうるい・ほるい)
堡塁(ほうるい・ほるい)
堡塁は向こうに抜けてました
堡塁は向こうに抜けてました

バス回転場の先にある堡塁。堡塁というのは敵の攻撃を防ぐために土砂・コンクリートなどで造られた構築物のことを言います。階段を降りてみると堡塁は反対側の道に抜けました。

火の山砲台跡 第4砲台 堡塁砲台
火の山砲台跡 第4砲台 堡塁砲台

火の山の戦争遺構の横綱と言えば山頂に鎮座する第4砲台だと思います。
小山の下に作られた地下倉庫(掩蔽壕)、山の上には指令室、観測所、28センチ榴弾の砲座があり、山の周りを大関級の弾薬庫や高射砲台が囲んでいるのです。

階段…
階段…

小山に登り正面の指令室に向かう左手に、階段がありました。見るからに不気味な階段ですが先に降りてみましょう。

通り抜けられる
通り抜けられる
地下倉庫だー!
地下倉庫だー!
掩蔽壕だー!
掩蔽壕だー!
逆サイドに出てみました
逆サイドに出てみました

このあたり一人で歩くのはちと怖い。怖いけど面白い。ぐるぐる歩き回って再び火の山山頂を取りに行きました。

火の山山頂
火の山山頂

観測所の横にある火の山山頂。あれ?火の山には三等三角点があるはずなんですが標石が見当たりません。さんざん探したのですが、結局見つかりませんでした。
誰か場所を教えて orz…

あらためて第4砲台へ
あらためて第4砲台へ
まずは下の指令室
まずは下の指令室
指令室を抜けると
指令室を抜けると
28センチ榴弾砲座
28センチ榴弾砲座
砲座から振り返った指令室
砲座から振り返った指令室
指令室を逆向きから撮影
指令室を逆向きから撮影
階段を登って観測所へ
階段を登って観測所へ

三角点は見つかりませんでしたが、火の山ロープウェイのレトロ感と公園の遺構は堪能できました。

英霊に敬礼( ̄^ ̄ゞ ケイレイ!!

よし霊鷲山に行こう。

火の山から霊鷲山

火の山の北方に位置する霊鷲山は”りょうじゅせん”と読みます。不思議な名前ですね。

霊鷲山に向かいます
霊鷲山に向かいます

第4砲台に向かって左の遊歩道に霊鷲山に向かう階段があります。公園をぐるぐる回っていると見つかります。

コンクリ道を降りていきます
コンクリ道を降りていきます

上から見ると鬱蒼とした雰囲気を漂わせていましたが、階段を降りれば整備されたコンクリ道が延々と続いていました。

いったいどこまで
いったいどこまで
降りていくんだ
降りていくんだ

どこまでもコンクリ道が続くので間違っていないのは明らかなのですが、いったいどこまで降りていくんだと途中で地図を確認したくなるくらいに下りが続きます。

舗装路につながりました
舗装路につながりました

やっと舗装路につながりました。この間は特筆すべきところがないただのコンクリ道だったのでハイキングとしてはいまいちかも。

今自分はどこにいるんだろう。火の山公園マップで見てみました。

火の山公園マップ
火の山公園マップ

地図の右側が先ほどまでいた火の山の山頂公園で、現在は真ん中あたり。ここは出会い広場という名前のようです。

ここから霊鷲山山頂までは2.4km。登りになります。途中のピクニック広場にトイレがあるようなのでそこで休憩だ。よし行こう。

車一台がやっとの舗装路
車一台がやっとの舗装路
探鳥広場が誘うけど…
探鳥広場が誘うけど…

車一台がやっとの舗装路をひたすら上がっていきます。途中で探鳥広場の道標が何度か誘ってくるのですが、おしっこしたいので無視して先へ進みます。

ピクニック広場に到着
ピクニック広場に到着

ピクニック広場には綺麗なトイレがありました。いやー危なかった。スッキリしたー。

ここでおやつにしよう
ここでおやつにしよう

火の山から続いた下りと先ほどからのおしっこ急登でもう膝がガクガクです。ブラックサンダー至福のバターで体を労わることにしよっと。

これなかなか美味いなーと食べているところにおじさんが山頂から下りて来られました。

立:こんちゃ。初めて来たんすよ
お:山頂にパゴダがあるよ
立:パゴダってなんすか
お:白いΩなやつ
立:へ~
お:よく祈ると宝くじが当たるよ
立:マジっすか!
お:ニヤッ

霊鷲山山頂まではあと1㎞ちょっとくらいです。
決意を新たに歩き始めました。

宝くじを当ててやる!
宝くじを当ててやる!

霊鷲山山頂

なんだか趣旨が変わってきた気もしますが、霊鷲山山頂に到着しました。

霊鷲山山頂のパゴダ
霊鷲山山頂のパゴダ

これがおじさんの言ってたΩか。

(なにとぞBIGが当たりますように~!)

と全力で祈りを捧げパゴダを携帯で検索してみると仏舎利塔の英訳やんけ。博識なおっさんにおちょくられたわw

ついでに霊鷲山をネットで調べてみると「釈迦が無量寿経えや法華経を説いた霊鷲山に山容が似ているためそう呼ばれるようになった」んだそうです。

(お釈迦様、僕はBIGで救われます)

諦めきれず念押ししておきました。

霊鷲山から満珠(まんじゅ)干珠(かんじゅ)
霊鷲山から満珠(まんじゅ)干珠(かんじゅ)
霊鷲山から門司の太刀浦海岸
霊鷲山から門司の太刀浦海岸

霊鷲山からは下関の満珠(まんじゅ)干珠(かんじゅ)島や門司の太刀浦海岸なんかがよく見えます。

龍司山?
龍司山?
龍司山堡塁跡
龍司山堡塁跡

霊鷲山は龍司山とも呼ばれているのでしょうか。ここにも大きな堡塁跡がありました。

霊鷲山山頂の証
霊鷲山山頂の証

堡塁の上はコンクリで固められベンチが置いてあって海が眺められるようになっていました。景色はいいし明るい場所だけど車で来るにはちょい厳しい。うーむ。ランナーやハイカーのカップルさん向けのデートスポットか。

その他には見るものなし。よし。祈りはささげたので降りよう。

霊鷲山から火の山ロープウェイ壇之浦駅

下りは舗装路をひたすら降りました。これが長い。危なくもないので変化がなくてつまんない。
変化があるのは霊鷲山登山口に出てからです。

霊鷲山登山口
霊鷲山登山口

霊鷲山登山口に出たら火の山方向に200mくらい登りなおすと橋が出てきます。

火の山第一橋梁だっけ?
火の山第一橋梁だっけ?

このカーブを曲がったところに火の山登山道の入口があります。

火の山登山道入口
火の山登山道入口

火の山登山道入口を少し下りれば公園がありまして、そこから先が少しだけ山道っぽくなってました。

公園から降りていく
公園から降りていく
火の山ロープウェイのゴンドラだ!
火の山ロープウェイのゴンドラだ!

ちょうどゴンドラが昇っていくところに出くわしたので「おーい!おーい!」と手を振っておきました。僕に気が付いたガイドさんが手を振り返してくれたのが嬉しかったなあ。

火の山ロープウェイ壇之浦駅
火の山ロープウェイ壇之浦駅

というわけで火の山ロープウェイ壇之浦駅に無事到着です。

今日のルート

今日のルート
今日のルート

今日のルートは、壇之浦駅/ロープウェイ/火の山駅/火の山公園/遊歩道/霊鷲山/舗装路/壇之浦駅でした。各山頂の景色は抜群。全行程整備済みで危ないところはまったくありません。トイレも休憩所も要所要所にあるので健康ハイキングに向いた道です。ハイキングにワイルド感を求める人ならちょっと物足りないかもしれませんがまあそういう人は少数派なんで。もしかしたら今日歩いた道も観光開発で刷新されちゃうのかもしれません。

新しくなったらまた行ってみよう。あと火の山登山道だな。三角点も見逃しちゃったし。

火の山ロープウェイの記事はこちら

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